Devil ANTHEM.|この5人がそろえば最高のライブができる

新たに手に入れた鉄板曲

──1stミニアルバム「Hang Out With Sound」にはライブで披露済みの新曲が収められてます。収録曲のうち、「①②③④⑤」「夢のつづき」は昨年11月の東京・渋谷CLUB QUATTRO公演で初披露された曲で、特に「①②③④⑤」はすでにライブの人気曲になっていますね。

くるみ めちゃめちゃ人気ですね。去年の年末に「デビアンリクエストアワード」というファン投票で選ばれた楽曲をランキング形式でパフォーマンスするイベントをやったんですけど、初披露から1カ月半くらいしか経ってないのにランクインしたんです。

侑芽 以前は「Fever」でライブが終わることが多かったんですが、最近は「①②③④⑤」をラストに披露しています。鉄板曲の「Fever」を超えちゃうんじゃないかと思うくらい人気です。

あいり 儚い感じがありつつも、熱がある曲だなと思っていて。拳を突き上げるパートにメンバーの感情が強く表れているし、ファンの方もそれ以上の熱量で返してくれます。

──「君が笑えば 明日はくるよ 僕が笑えば あの場所でまた」というフレーズもグッと来ますね。

くるみ 単独じゃない、普通の対バンライブでもファンの方がこの曲で泣いちゃったことがあって、それくらい気持ちが入りやすい曲なんだと思います。イントロではたくさんリフトが上がるので、曲が始まった瞬間にワクワクします。

──でも、キーが高くて歌うのが難しいんじゃないですか?

 めちゃくちゃ難しいです。

くるみ 転調したあとのパートは地声じゃ出ないくらいで。レコーディングでもみんな苦戦して、すんなり声が出たの侑芽ちゃんだけだったよね。

侑芽 もともと高音のパートは苦手なんですけど、「①②③④⑤」のレコーディングのときは、ぐにゃぐにゃのブサイクな顔で口を思い切り大きく開けたら出ました(笑)。

──なるほど(笑)。「夢のつづき」は前向きな歌詞が印象的なミディアムナンバーで、曲調は違うものの「①②③④⑤」と同じくライブ映えする曲ですね。

 手でLの形を作る振り付けがあるんですが、初披露のときからファンのみんな真似してくれて。その一体感に泣きそうになりました。

くるみ 「ライン」という曲と同じような雰囲気だなと感じていて。ライブの最後に「夢のつづき」を歌ったことがあったんですけど、すごくいい終わり方でした。落ち着いている曲なのに、みんなが楽しんでくれているのがステージ上からわかるというか、聴いているだけで気持ちが優しくなる曲だと思います。

Devil ANTHEM.

ライブでの初ハモリに苦戦

──続いて「Clover」「minnadeiko」の2曲は、昨年12月28日に東京・WWW Xで行われた結成5周年記念ライブで初披露されました。

 「Clover」は最初に私のソロのダンスパートがあるんですけど、特に振りが決まってなくて、自由に踊ってるんですよ。曲間とラスサビにも音ハメの部分があって、曲の重低音が嫌な感じじゃなく、スッと体に入ってくるんです。ダンスがうまく決まると気持ちいいし、観ているお客さんも楽しいと思います。それとAメロの5人で横移動するところとか、全体的にダンスの構成が面白いです。

くるみ デビアンの曲は特にセンターが決まってないんですよ。「Clover」は5人そろって踊るとすごくカッコよくて、新しい風を感じられる曲だと思います。歌もメンバーの個性が出ていて面白くて、高音を出すみたいな技術的な面より、感情の入れ方をそれぞれ研究してきているんです。もちろん技術的な面もみんなでもっと成長していきたいと思っていますが、歌からメンバーの工夫が伝わってきます。

──一方、「minnadeiko」は明るいムードのアッパーチューンで、クールに踊る「Clover」とは対照的です。

あいり 「minnadeiko」は構えずに歌える曲ですね。ファンの方たちの視線が温かいというか、みんなと心が通じ合えたような気持ちになれます。

 この曲で初めてライブでハモリをやったんですけど、すごく難しかったです。私はくるみちゃんとハモっていて、ライブ中に目線を合わせるところがあるんですけど、最初は全然合わせられなくて(笑)。

くるみ 恥ずかしくてね(笑)。前にアイドルネッサンスさんのライブを観たときからハモリに憧れていたので、自分たちもできるのはうれしかったんですけど、めちゃくちゃ緊張しました。レコーディングでハモリのパートを録ったことはあっても、ライブでやるとまた全然違って。初披露のときは音外してたよね?(笑)

 ライブだと自分の声が聞こえなかったり、くるみちゃんの音につられちゃったり、真剣すぎて表情が固くなっちゃったりして。今も難しいですが、ハマるとすごく気持ちいいです。

安藤楓

この調子でライブ会場のキャパを広げたい

──ミニアルバムのリード曲「絆という羽」についても紹介をお願いします。

 この曲はダンスが“有酸素運動の塊”なんです(笑)。

くるみ ジャンプしたり走ったり。

あいり 運動会みたいな感じでずっと動いてます。なんだか変わった曲だよね(笑)。

──この1曲を踊っただけですごく疲れそうですね。

一同 めちゃくちゃ疲れます!(笑)

くるみ ライブを20分やったくらいの疲れを感じます。でも謎の法則があって、私たちが疲れる曲のほうがライブで盛り上がるんですよ。「あなたにANTHEM」とか、「①②③④⑤」もそうで。なので「絆という羽」も盛り上がってくれなきゃ困ります(笑)。

 あと、この曲は歌っていて息が続かなくて。ブレスの位置が決まっているんですけど、その間がけっこう長いんですよ。

くるみ 人間っぽさを消して、機械っぽさを表現するためにブレスをあまり入れずに歌っているんです。

あいり 届いた音源の仮歌がボカロで、どう歌って自分の色を出せばいいのかわからなかったよね。

──4月にはライブツアー「Devil ANTHEM. 春TOUR 2020 Hang Out With Sound TOUR」が開催されますが、初日公演はあいりさんの地元である広島で行われますね。

あいり テンションが超上がりました。友達とか親戚とか、地元の人たちがみんな来てくれると言っているし、お母さんも友達みんな連れてくるって張り切っちゃって(笑)。ツアーを通して広島公演が一番会場のキャパが大きいので「絶対にヤバい!」と思っていたんですけど、みんなが来てくれるのですごく楽しみです。

竹本あいり

──今の好調を持続していけば、ツアーも成功させられそうですね。

くるみ この調子で定期公演のキャパも大きくしたいです。今は恵比寿CreAtoで開催してるんですけど、ありがたいことに毎月満員になっていて。3月には拡大定期公演としてclubasiaで開催するんですよ。定期公演に人が集まるのは大事なことだし、どんどんキャパを大きくして、ワンマンも大きい会場でできればいいですね。

 あと、「MARQUEE祭」(雑誌「MARQUEE」主催のアイドルイベント)でヘッドライナーを務めたいという目標もあります。「MARQUEE祭」には今の話題のアイドルさんがたくさん出ているので。

くるみ デビアンのことをよく知らない人にも「すごい」と思ってもらえるステージに立ちたいね。

ライブ情報

Devil ANTHEM.「Hang Out With Sound」リリース記念イベント
  • 2020年3月28日(土)大阪府 MUSE BOX
  • 2020年4月15日(水)東京都 UNIT
Devil ANTHEM. 春TOUR 2020 Hang Out With Sound TOUR
  • 2020年4月5日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO
  • 2020年4月18日(土)愛知県 RAD HALL
  • 2020年4月19日(日)大阪府 OSAKA MUSE
  • 2020年4月25日(土)東京都 TSUTAYA O-WEST

2020年3月18日更新