Devil ANTHEM.|メンバー全員高校生の今、リアルな感情を込めて歌う「Days」

制服がびちゃびちゃになっちゃって、衣装さんが真顔に

──「Days」のミュージックビデオもアーティスト写真と同じく制服衣装で撮影されました。鎌倉と七里ガ浜でのオールロケでしたが、夏の野外撮影はいかがでしたか?

くるみ 1日中外ロケをしたのは初めてだったので、疲れましたね(笑)。

あいり 途中の待ち時間も長かったよね。

橋本侑芽

侑芽 私は電車が通過したあとに踏切を渡るシーンを撮影したんですけど、なかなか電車が来なくて、ずっと待ってました。一発勝負の撮影だったので緊張しました(笑)。

あいり 石垣の上で撮ったシーンも印象的でした。石垣の下が海だったので、落ちるんじゃないかとビクビクしてました。

 落ちたら絶対に死ぬところなんですよ(笑)。怖くてガニ股になってました。

くるみ そこで5人で並ぶシーンもあって、誰かが揺れると全体のバランスが崩れるんですよ。瞳が「手をつなごう!」と言ってきたんですけど、絶対に巻き添えになると思ったので拒否しました(笑)。叫ぶシーンも怖くて全然声が出なくて、思いっきり叫んだらカメラマンさんに「住宅街だから静かに」と言われて、エアーで叫びました。だから、映像をよく見ると表情が固いかもしれません(笑)。

──砂浜での撮影はいかがでしたか?

侑芽 あいりちゃんがバレエの動きを披露するシーンがカッコよかったです。

あいり ホント!? ありがとう。グランジャンプという足を前後に開くジャンプをやったんですよ。私から「やってみていいですか?」と提案したんですけど、自分で意見を言ってスタッフさんと打ち合わせすることは以前では考えられなかったので、そういう面でも撮影は楽しかったです。

 夜の砂浜のシーンでは波がすごく荒かったんですよ。次の日レコーディングだったのに思いっきり叫んじゃって、喉をぶっ潰しました(笑)。

くるみ みんな叫びすぎて喉がボロボロになっちゃって。本来は水をかけ合ってキャッキャする感じになる予定だったんですけど、めっちゃ大きい波が来たんです。制服もびちゃびちゃになっちゃって、衣装さんが真顔になってました(笑)。そのほかにもみんなで学校に登校するシーンでは「毎日がホントにこういう朝だったらいいな」と感じましたし、終始楽しみながら撮影できました。

ちょっと大人になったデビアンが表れている

──「Days」は夏の終わりを感じさせる切ない雰囲気の楽曲で、テンポも今までのシングル曲と比べてゆったりしてますよね。

くるみ 「Days」は、私のソロ活動でお世話になっているAILIさんに作ってもらった曲で。デビアンの曲を作ってもらったのはこれが初めてなんですけど、AILIさんの曲は切なくてエモい感じが特徴なんです。AILIさんの歌が入ったデモの時点で「これで出したらいいんじゃないか」と思うくらい神ってて(笑)。アイドルソングっぽくはないかもしれないけどとてもいい曲だし、アイドルが好きじゃない人にも好きになってもらえる曲調だと思います。

──デビアンの新しい一面が見れる楽曲かもしれませんね。

くるみ はい。メンバーの歌割りも5人全員がちゃんと目立つように分担されているし、ダンスにはコミカルな部分があって。ボイトレの先生にも「みんな歌がうまくなったね」と言ってもらえて、今までのデビアンにはキャピキャピした雰囲気があったんですけど、「Days」では全員高校生になってちょっと大人になった私たちが表れていると思います。

安藤楓

──聴いていていろんな情景が浮かぶ曲ですよね。

あいり 学生ならではの複雑な感情をどう歌で表現しようかと、ワンフレーズごとに考えてレコーディングしました。歌詞にメンバーそれぞれの物語が詰まっているようで、今の年齢だからこそ歌える曲なんだなと感じました。

 歌詞にもメロディにも切なさがありつつ、その中に力強さもあるというか。学生が夏休みの終わりに感じることが表現されているし、社会人の人も共感できるような1つの季節が終わって次の季節が始まっていく雰囲気があります。みんなそれぞれのパートに声が合っているので、すごく聴きやすい曲だと思います。曲だけ聴くのとライブで聴くのではちょっと印象が違うかもしれません。

──ダンス込みだとまた曲の印象が違ってくる?

 曲の雰囲気に対してわりとダンスが激しめだし、ライブでは歌にもその日だけの「Days」のよさが出ていると思います。

 どんな人も共感できる歌詞なので、歌っていて感情が入りますね。ダンスにはフリーで踊るパートもあるので、1人ひとり表現の仕方が違って面白いと思います。