Devil ANTHEM.|メンバー全員高校生の今、リアルな感情を込めて歌う「Days」

Devil ANTHEM.が9月18日にニューシングル「Days」をリリースする。

今年、メンバー全員が高校生になったデビアン。新曲の「Days」は女性音楽プロデューサーのAILIが制作したナンバーで、夏の終わりの切ない感情がリアルに表現されている。音楽ナタリーではメンバー5人にインタビューを行い、新曲やアイドル活動に対する思い、10月12日に東京・Veats shibuyaで行われるワンマンライブへの意気込みなどを聞いた。また特集後半には、神奈川・鎌倉と七里ガ浜でオールロケが行われた「Days」のミュージックビデオ撮影現場でのオフショットを掲載する。

取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 藤木裕之

5人で1つの方向に進んでいる

──昨年9月に水野瞳さんが加入し、現体制になってから1年が経ちました。グループとして安定している感覚はありますか?

竹越くるみ 今の環境が一番やりやすいというか、ライブをはじめとするお仕事にみんな熱意を持って臨んでいると思います。メンバー同士仲がいいのでギクシャクすることもないですし、話しやすい空気感がありますね。ステージ上でもオフのときも居心地がいいです。

──デビアンはメンバーの入れ替わりが少なくないグループでしたが、ここにきてついに形が定まった感じがありますね。

安藤楓 はい、私たちもそう思います!

竹本あいり 私が加入してから2年くらい経つんですが、入ったばかりの頃はメンバーの顔色を伺ったり、意見が言いづらかったりするときもあって、それに比べると今は現場に来るときの気持ちが楽になりました。前が悪かったわけではないんですけどね(笑)。

くるみ 言い方(笑)。

あいり いい意味で緊張感が薄まって、仕事とオフを切り替えられるようになりました。プロデューサーの佐藤海人さんもfanicon(会員制のファンコミュニティアプリ)でファンコミュニティを作ってグループを大きくしようとしていますし(参照:デビアン、ファンクラブ設立目指し「Devil ANTHEM.の部屋(仮設)」オープン)、私たちが向かう方向が明確になってきたかなと思います。メンバー内で目標を話し合うこともありますし、5人で1つの方向に進んでいるような感覚で、活動していてすごく楽しいです。

──瞳さんはここまで1年間活動してきた感触はいかがですか?

水野瞳

水野瞳 入ったばかりの頃は能天気にやっていたというか、グループの一員としての自覚があまりなくて。遅刻などでメンバーや佐藤さんから注意されて「ダメだな」と気付かされる機会が多かったんですけど、今は自覚を持ってライブに臨んでいます。ライブ以外のレッスンなどでも中途半端に終わらせず、やることはやるという意識を持っています。

──今年6月にはメンバーの個人名を日本語のフルネームに変更しましたが、それによって何か意識の変化などはありましたか?(参照:Devil ANTHEM.が9月にニューシングル発売、メンバー個人名は日本語フルネームに

 自分の本名が表に出るということで、インターネットで「安藤楓」と検索したら私のことがヒットするんですよね。アイドル活動のことをよく知らない友達にもデビアンのことが伝わるようになって、気が引き締まる感じがあります。

橋本侑芽 私たち、死ぬまでずっと同じ名前なわけじゃないですか。

 (笑)。

侑芽 将来恥じないように毎日を大切にしなきゃいけないという自覚を持ち始めました。

 そう考えるとすごいプレッシャー(笑)。

デビアンの活動が第一

──本年度はメンバー全員が高校生である唯一の期間ですが、年齢が近いからこそお互い気を使わずに接することができるんでしょうか?

くるみ うーん、そこはあまり意識したことがないですね。グループに入ったばかりの頃は上下関係を感じることはあるかもしれないですけど、時間と共に慣れてきますし。ずっと一緒にいると年齢や加入順を気にしないようになります。

──そうなんですね。10代の青春時代をアイドル活動に捧げているという意識はあるんですか?

一同 ないですねー。

竹本あいり

あいり 気付いたら高校最後の夏も終わってました。私がデビアンに入った頃は中学生メンバーもいてグループ全体であまり動けなかった一方、私はわりと時間が余っていて、「もっとお仕事したいのにな」という気持ちがあったんです。でも全員高校生になった今は平日にもライブができるようになり、毎日が充実してあっという間に時間が過ぎていきます。

──「もしアイドルをやっていなかったら」と想像することもなく?

あいり そういうことを考える暇もないよね。

くるみ 友達もアイドル活動で土日が埋まっていることをわかっていて、無理に遊びに誘わないように気を使ってくれていて。家族も友達もデビアンの活動があることを前提に接してくれます。自分たちもデビアンの活動を一番に優先しているので、ライブがない日に何をしたらいいかわからなくて(笑)、こうやってみんなで集まってお仕事をするほうが楽しいです。

──オフの日にメンバーで集まって遊ぶことはあるんですか?

くるみ 休みの日に集まることはないですね。ライブの前にタピオカミルクティーを飲みに行ったり、ライブ後にラーメンを食べに行ったりはしますけど。

あいり 住んでいるところもバラバラだしね。あと、休みの日はゆっくりしたいという気持ちもあって。

──ニューシングル「Days」のアーティスト写真や、今作に合わせてウスダヒロさんが描き下ろしたメンバーのイラストは“同じ高校に通う仲良しの同級生”という設定のビジュアルになっています。もし5人がホントに同級生だったら、仲のいい関係になっていたと思いますか?

ウスダヒロが描き下ろしたDevil ANTHEM.のイラスト。

一同 (顔を見合わせながら)えー!

くるみ なってないと思います!(笑) みんな性格がバラバラだし、ケンカしそう(笑)。

 絶対ないと思う。仲よくなってたとしても周りから孤立して、謎の集団になってそう(笑)

くるみ 同じ学校だったらこういう関係にはなってないと思いますね(笑)。