女の子の切ない恋心が歌える！

──11月21日にはニューシングル「えっとねれみしー」がリリースされます。表題曲はEDMの一種であるトランスのサウンドと切ない恋心を描いた歌詞が特徴的で、今までのデビアンの曲にないタイプのナンバーですが、最初に聴いたときにどのような印象を持ちましたか？

AKIRA.　デビアンは激しめの曲を歌っている印象が強かったので、デモをもらったときに三度見くらいしたんですよ。

KURUMI.　曲を三度見？（笑）

AKIRA.　違う曲を再生しちゃったのかなと思って曲を止めるということを何回か繰り返して（笑）。女の子らしいかわいい曲で、これまでのデビアンの曲とはまったく違うなと感じました。でもライブではファンの方たちも跳んでくれたり、手拍子してくれたり、コールを入れてくれたりしてすごく盛り上がる曲なんです。

──デモを聴いたときはライブで盛り上げる曲だとは思わなかった？

AKIRA.　しんみりしそうだなって（笑）。

YUME.　私もしっとりした感じの曲だし、ファン受けするのかなと思いました。でも皆さんにすごく好評でうれしかったです。

KAEDE.　「ココロカラ」とか、デビアンの恋愛ソングって元気な女の子の歌ばかりだったので、切ない恋心を歌う曲をもらえてテンションが上がりました。

AIRI.　遠征の車の中で一緒にデモを聴いていて、「よっしゃ来た！ 女の子の切ない恋心が歌える！」って言ってたもんね（笑）。

KAEDE.　“切ない系”の曲をずっと歌いたかったし、ファンの方も待ち望んでいたと思います。

──ハードスタイルやフューチャーハウスなど、新曲を発表するたびにデビアンはさまざまなジャンルの音楽に挑戦していますが、メンバーとしてはグループの音楽性についてどのように感じているんですか？

KURUMI.　曲が増えるごとにジャンルがどんどん変わっていて。ライブでは初期の曲も最近の曲もセットリストに入れて、短時間にいろいろなメッセージを詰め込んで届けられるんです。私としてもデビアンの音楽性は面白いと思いますし、ライブで歌っていて楽しいです。

デビアンが歌えばデビアンの曲になる

──今回、シングルはA盤とB盤の2形態で発売されて、A盤にはポップなサビが印象的な「STARLIGHT CIRCUS」がカップリング曲として収められます。この曲も今までのデビアンが歌ってこなかったタイプの曲調ですよね。

KURUMI.　最初聴いたときにびっくりしたよね。

AIRI.　「えっとねれみしー」の話のときにAKIRA.ちゃんが言ってたみたいに、ホントにデビアンの曲なのかなって思っちゃいました。でもライブで披露して、デビアンが歌えばデビアンの曲になるんだと感じました。メンバーとファンが同じ空間にいれば、デビアンの音楽ができあがるんだなって。昔から好きでいてくれているファンの方に評判がよかったよね。「ひさびさにビリっときたよ」って（笑）。

KURUMI.　 今までデビアンは今城沙々さんに作詞作曲を担当してもらっていたんですが、「STARLIGHT CIRCUS」ではエンドウ.（GEEKS、月蝕會議）さんに曲も歌詞も書いていただいたんです。エンドウ.さんにはレコーディングで歌のディレクションもやっていただいて、今までとかなり違う歌い方になっていて。歌い方1つでこうも曲のイメージが変わるんだなと驚きました。最初にいつも通り歌った音源を聴かせていただいたときは「私が歌ったらこの曲がダメになっちゃうんじゃないかな」と思ったんですけど、「もっと嫌味っぽく歌って」とか「ここは怪しい感じで歌って」とかパートごとにエンドウ.さんの指摘をいただいて歌ったら、よりいい曲になったと感じました。

YUME.　いつの間にか口ずさんじゃうような中毒性があって、面白い曲だと思います。

AKIRA.　すごく耳に残るんですよ。まだ発表されてない曲なのに、思わず学校で口ずさんじゃいそうになります（笑）。中毒性がある分、ライブでもお客さんと楽しめると思います。

──一方、B盤に収録される「Only Your Angel」はかなりの早口で歌うナンバーで、レコーディングでかなり苦労したのではないかと思うのですが。

AIRI.　ろれつが全然回らなくて、レコーディングした音源を聴いて「いや、歌えてないじゃん！」と思うところが多々ありました。息継ぎする箇所が難しくて、「これ、ファンの方は歌えないよ」と思いながらレコーディングしてました（笑）。

AKIRA.　リズムの取り方が難しいよね。

KAEDE.　あと低く歌うところと高く歌うところの差がすごくて。

AIRI.　「もうダメだ……」とめっちゃブルーになって、レコーディングが終ったあとお母さんと一緒にカラオケに行きました（笑）。