舞台の袖で観てました

──今回リリースされるBlu-ray / DVDにはメンバーによる副音声コメンタリーも収録されています。どんな話をしてるんでしょうか?

藤咲 ここの振り付け間違ってるよとか?

成瀬 そういうのたくさんあるよね(笑)。

藤咲 あとは「このときはこう思ってた」みたいな話が多いかな。みりんちゃんの結婚発表のシーンもあるし。

──特にそのシーンは副音声が気になりますね。

相沢 うちらもめちゃくちゃドキドキしながら映像を観てました。

古川 舞台からの景色は鮮明に覚えてるけど、それを改めて第三者目線で観るのは不思議でしたね。ライブDVDのはずなのにメモリアル映像を観てる気持ちになっちゃって、なんてコメントしていいのかわかんなかった。

──みりんさんがアンコールで1人出てきたとき、ほかのメンバーは?

成瀬 舞台の袖で観てました。

藤咲 大号泣しながら。

古川 ふと右を見たらみんなが見守ってくれててうれしかった。普段は舞台袖を見ることなんてないけど、あのときはなんでだろう、たぶん「ファンのみんながおめでとうって言ってくれてるよ!」と伝えたかったのかな。

──曲の途中で、みんながみりんさんに駆け寄る場面もよかったですよね。ピンキーさんは勢いが強すぎてタックルみたいになってましたが(笑)。

藤咲 あれねー、自分では気付いてないんですよ。思いが強すぎて。

古川 え、気付いてなかったの? あんなラグビーみたいになってたのに!

藤咲 まあ上半身だとマイクもあるから腰のあたりにっていうのは一応考えたかも。でもみりんちゃんが思ったよりドーンと動いてしまったんでヤバいと思ってあわててセンターに戻して。

相沢 あの瞬間、涙がスッと引いたよね(笑)。

みりんちゃんの曲から自分たちの曲へ

──「私のことを愛してくれた沢山の人達へ」はみりんさんの結婚発表用に作られた曲ですが、その後行われた沖縄公演でも歌ってるんですよね。

相沢梨紗

相沢 実は私、沖縄公演のときにこの曲で泣いてしまって。ファンのみんなの顔を見ながらこの曲を歌うと「ありがとねー」みたいになって泣いちゃうの。最初はそんなことなかったのに、ライブを重ねる中で曲が変化していくのを感じてます。

古川 私もZeppで初めて歌ったときと今とでは歌い方も気持ちも全然違って、Zeppのときは「私はこう思ってるんです」と訴えかけるような気持ちだったけど、この前の沖縄は笑顔で歌えてて、やっぱり心境の変化はありますね。

相沢 最初は「みりんちゃんの曲」という意識だったけど、今は「自分たちのことを歌ってるんだな」と気付いたんですよね。

藤咲 うん、「一人きりじゃない 喜び悲しみ 痛みも 共に感じたら こんなに嬉しいんだね」っていうフレーズがあって、Zeppのときの私たちはみりんちゃんに向けて歌ってたと思うけど、沖縄では同じメッセージをファンの人に伝えてる感じだった。

鹿目 私も歌いながら、1人ひとりのファンの方との思い出とか、その人の人生、例えばお仕事で忙しい中時間をかけて応援してくれてるんだなと思ったりして、それを考えると涙が出ちゃいました。

相沢 うちらがすぐ泣いちゃう中、ねもちゃんが落ちついてくれてるのもいいんだよね。ねもちゃんは自分の気持ちを普段あんまり言わないけど、虹コンもあって大変な中、どんどん成長してくれてる。

根本 おかげさまです。

──ねもさんは、こんなにすぐ泣く先輩たちと一緒で大丈夫ですか?

根本 確かに感情豊かだなって思います。

成瀬 ぴえーん!(笑) でもオタクは自分が好きなものに対するエネルギーがすごいから、感情豊かになりがちなんだよね。その性質を仕事にも生かせるし。

根本 かもしれない。オタクでよかった(笑)。