メンバーを一番いじれるのは私

──撮影現場を見ていて、夢眠さんには撮りたい画が明確に見えてる印象がありました。

夢眠　そうですね。やっぱり私から見て、それぞれにいいなって思うメンバーの持ち味があるんですよ。そういう一面が出てくるのを目指して撮影していましたから。

最上　ぼくの持ち味ってドライヤーだったの？

古川　え、私は粘土ってこと？

夢眠　そうじゃなくて（笑）。やっぱりファンの方よりメンバーと接する時間が長いっていうのはもちろん前提としてあって。私はプライベートも見てますから、ファンの方々が見ることができない「あっ、これいいな」っていう発見があるんですよね。

──そもそもなぜ夢眠さんが監督をやることになったんですか？

夢眠　例えばりさちゃんだったらみんなを普段と違うようにかわいく変身させられると思いますし、それぞれ違うことはできるんですよ。ただ私はもともと“オタク研究”っていう趣味があって、ファンの方たちが喜んでくれる目線を持っていると思うんですよね。だから「神神」のスタッフに「私がメンバーを一番いじれます」って言って。

相沢　確かにほかのメンバーが監督をやったら、どうなっちゃうかわからないね。

夢眠　そう。私は女優が本当に嫌がることとか、顔がゆがむようなことはやりませんから。ポリシーとして。

最上　みりんさんの顔、けっこうゆがんでましたよ。

古川　ああいうクリエイティブなことが本当に苦手で……。

夢眠　でもそれはドロドロに汚れてトラウマが残るような感じじゃなくて、粘土みたいな創造性が求められていることに嫌悪感を持ってるだけだから。そこはセーフなんですよ。

即興だからキャラが出る

──今回リリースされるDVDボックスの観どころを教えてもらえますか？

夢眠　本編には私たちの活動の裏側がいっぱい入ってますし、やっぱり「神神」は特典が豪華ですから。今回の撮影以外の特典映像もあります。

相沢　映像だけじゃなくて、ボイスも入ってますし。

──これまでのDVDボックスにも収録されていた“ささやき 神 ボイス”ですね。今回はどのような声を録ったんですか？

相沢　「おはよう。ごはんできたよ」みたいな声を録ったんですけど、この収録ってメンバー2人1組でやったんですよ。私はねむちゃんに向けて「ねむー。おはよう」って声をかけて。メンバーにささやく感じがすごく恥ずかしいんですよ。

夢眠　しかもささやかれる側のメンバーは何もしゃべっちゃいけなくて。

最上　そう。笑っちゃいけないし、音も出しちゃいけないから、えいちゃんの収録のときは必死で。

成瀬　ホント「ごめん」と思いながらやってました。

最上　なんかすごく変なこと言ってなかったっけ？

成瀬　「ごはんにする？ それともお汁にする？」って（笑）。間違えたーと思ったんですけど。

夢眠　どういうこと!? 米か汁かしか選べないの？ 同時に食べたいんだけど。

相沢　おかずもないし。

最上　めっちゃおかしくて、笑いをこらえるのが大変だった。

成瀬　しかもそれがそのまま収録されてるからヤバいよね（笑）。

夢眠　こういうのはピンちゃんが一番得意そうだよね。

藤咲　ふふふ（笑）。「ごはんにする？ それともお風呂にする？」ってちゃんと言えたよ。

古川　確か私は「肉じゃが作ったよ」みたいなことを言った気がする。

──メンバーによってささやく内容が違うんですね。

藤咲　そうなんです。収録の10分前とかに言われて、すぐ収録みたいな。

夢眠　その場で何をするか考えなきゃいけないから、それぞれのキャラが出るんですよ。「神神」って番組自体が私たちの舞台裏に密着するものなんですけど、今回の音声とか私が監督をやった特典映像には、本当にメンバーの素の部分がいっぱい入ってますので。イベントやライブでは観られない私たちの姿をファンの方々には楽しんでもらえたらなって思ってます。