Da-iCEが1月17日にニューシングル「TOKYO MERRY GO ROUND」をリリースした。
彼らの“デビュー5周年イヤー第1弾シングル”として発表される今回の作品。表題曲はDa-iCEがコモリタミノルと初めてタッグを組んだナンバーで、これまでのDa-iCEの楽曲とは一線を画す華やかでファンキーなサウンドが印象的なポップチューンに仕上がっている。
にぎやかにアニバーサリーイヤーの幕開けを告げるこの曲を手に、5人はどのように2018年を進んでいくのか? 音楽ナタリーではシングルのリリースを記念して彼らにインタビューを行い、今の思いを聞いた。
取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 竹中圭樹(D-CORD)
緊張より、楽しさのほうが大きくて
──まずは2017年の6月から年末まで続いたツアー「Da-iCE LIVE TOUR 2017-NEXT PHASE-」の話から聞かせてください。11月に行われた兵庫・ワールド記念ホール公演は、Da-iCEにとって初のアリーナ公演でしたね。
岩岡徹 規模感で言うと2017年1月にワンマンをやった日本武道館とそこまで変わらなかったんですけど(参照:Da-iCE“6歳記念日”に立った初の武道館、9000人前に「今日ここからがNEXT PHASE!」)、お客さんの声の聞こえ方も景色もまったく違いました。武道館は壺の底にいるような感覚だったけど、アリーナは大海原がズドーンと広がっているような感じで、すごく気持ちよかったです。
──想太さんは地元ということで、思いもひとしおだったのでは?
花村想太 そうですね。地元の一番小さいライブハウスのステージに立ってた自分が一番大きなアリーナで歌えて……本当に感動しました。トロッコで親の目の前をたまたま通ったら、まだ4曲目なのに親が大号泣してたんですよ(笑)。それを見たときは、やっぱり心に刺さりましたね。
──ツアーの延長線上にあるものだったとは思いますが、アリーナ公演では自分たちのどういった姿を見せようという思いがありましたか?(参照:Da-iCE、関東初のアリーナ公演でロングツアーに幕!幕張から5周年の“NEXT PHASE”へ)
和田颯 今回、徹くんが演出に参加したんですよ。
徹 ホール公演の延長線上だったけどやはり規模が違いますから、スタンドの人とアリーナの人が同じように楽しめるように気を遣いました。遠いっていう感覚を払拭したかったんです。むしろ、「いつもより近いんじゃない?」って思ってほしかったので、トロッコを使ったり、デベソもちょっと伸ばしてもらったりとか。
想太 もともとデベソは付けない形のステージプランだったんですよ。それを徹くんが「入れたい」って言ってくれたと聞いて、僕はすごいうれしかったです。
大野雄大 (まぶたをヘアクリップで挟みながら)「あれを入れたい、これをやりたい」ってスタッフさんといろいろ相談してくれたんだよね。
工藤大輝 最初の発言がそれかよ(笑)。
──徹さんが演出の中で特にこだわったのは?
大輝 メドレーじゃない?
徹 そうだね。僕ら普段はあまりメドレーをやらないんですけど、アンコールでそれぞれがセレクトした好きな曲をメドレーにして披露しました。これに関してはファンの方からも「よかった」っていう声をいただけたから、うれしかったですね。
颯 アリーナ、「すごく緊張するかな?」と思ったけど大丈夫でした。緊張より、楽しさのほうが大きくて。空間はすごく広かったけど、のびのびとパフォーマンスできるのがアリーナなんだなって実感することができてよかったです。
ウエルカム感+新しいDa-iCE
──長いツアーを終えて、2018年1発目に“5周年イヤー第1弾シングル”として今回の「TOKYO MERRY GO ROUND」がリリースされるわけですが、こういった華やかでファンキーなテイストの表題曲を選んだ理由は?
雄大 (鼻をヘアクリップで挟んで)そうですね、Da-iCEが5周年目に突入するということで、まず感謝の気持ちがすごくあったので……。
一同 あはははは!(笑)
大輝 もうさ、全然言葉が入ってこないから!(笑)
雄大 ごめんごめん(笑)。なので、1発目の作品で「感謝の気持ちをどう表現するか?」ということを考えました。ライブの最後にぴったりなバラードや、これまでの僕らの定番のようなバキバキでアップテンポの曲、いろんな伝え方があると思うんですけど、この曲のデモを聴かせてもらったときに「あ、これがすごくいいね」ってメンバーもスタッフも満場一致で納得したから「じゃあ、この方向性で行こう」と。
想太 “ウエルカム感”を出したかったんだよね。それプラス、「新しいDa-iCE」をテーマにこの曲を選びました。「TOKYO MERRY GO ROUND」はこの1年を通して僕らが皆さんに感謝を伝えていくための“序章”という感覚なので、まずはこの曲を聴いてテンションを上げてもらって、また次につなげていけたらっていう感じですね。
大輝 この曲のパーティ感とポップさはこれまでのDa-iCEの曲にはない感じだから、もしかしたら「何何っぽい、誰誰っぽい」というような形容のされ方をするかもしれないけど、それはそれでいいかなって。そういう曲をあえて1曲目に持ってきたのは、「この曲を持って、僕らはさらにいろんなジャンルに挑戦していくよ」っていう意味なんです。皆さんそれぞれに好みがあると思いますが、年間を通して満足してもらえるようにがんばっていくので。そこは楽しみにしていてほしいですね。
──なるほど。今後のいろいろな展開を示唆するための1曲でもあるんですね。
大輝 はい。なので、僕らのこれからの1年をトータルで見てくれたらうれしいですね。幅の広さを見せるための1曲目、という感じかな。
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2人の声が入るとDa-iCEの曲になる
- Da-iCE「TOKYO MERRY GO ROUND」
- 2018年1月17日発売 / UNIVERSAL SIGMA
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初回限定盤A [CD+DVD]
1620円 / UMCK-9930 -
初回限定盤B [CD+DVD]
1620円/ UMCK-9931 -
通常盤 [CD]
1080円 / UMCK-5644 - CD収録曲
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- TOKYO MERRY GO ROUND
- わるぐち
- せつなくて -5 Voice & acoustic ver.-
※通常盤のみ収録
- 初回限定盤A DVD収録内容
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- TOKYO MERRY GO ROUND Music Video
- The making of TOKYO MERRY GO ROUND
- 初回限定盤B DVD収録内容
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- a-nation 2017 (NEXT PHASE / トニカクHEY / 君色 / 大阪LOVER / パラダイブ)
- Da-iCE(ダイス)
- 2011年に結成された、ボーカリストの大野雄大、花村想太、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人からなるダンス&ボーカルユニット。クラブやライブハウスを主な活動の場として年間100本を超えるライブを行い、2012年にはAAAのツアーのオープニングアクトに抜擢される。2014年1月にユニバーサルシグマからメジャー1stシングル「SHOUT IT OUT」をリリースした。今年2017年1月に初の日本武道館公演を実施し、武道館公演の1週間後に3rdアルバム「NEXT PHASE」を発表。同年にスタートした全国ツアー「Da-iCE LIVE TOUR 2017 -NEXT PHASE-」では、最終公演を千葉・幕張イベントホールで開催した。2018年にデビュー5周年を迎え、1月17日に5周年イヤーの第1弾シングルとして「TOKYO MERRY GO ROUND」を発表した。