超ときめき♡宣伝部「ときめきがすべて」楽曲公募プロジェクト
「ときめきがすべて」に収録するための楽曲1曲を、プロ / アマ、音楽のジャンルを問わずに公募したこの企画(参照:超ときめき♡宣伝部|アルバムを彩る1曲を大募集!楽曲公募プロジェクト始動)。今年10月7日から21日にかけて募集が行われ、数多くの作品が集まった。そしてその結果、10月に音楽活動をスタートさせたばかりのシンガーソングライター・サクノオクレゲの楽曲「7月のサイダー」が最優秀賞に決定。ボカロPで作曲家のすりぃが編曲し、超とき宣メンバーが歌声を吹き込んだ音源がアルバムに収録されることになった。
サクノオクレゲ インタビュー
──まず、超ときめき♡宣伝部の楽曲公募企画に応募したきっかけを教えてください。
私は音楽専門学校のプロミュージシャンを目指す学科で、シンガーソングライターコースを専攻しているんですが、自分で作曲や編曲したものを世に出したい人が集まっているので、先生がオーディションとかいろいろな企画を探してきてくださるんですよ。その中にとき宣の企画もあって、応募してみることにしました。
──常日頃から作詞作曲をやっていたんですね。楽曲の募集が行われた10月には本格的な音楽活動も始められて。
高校生の頃に自分でも曲を作れることを知って、ずっと趣味みたいな感じで音楽をやっていたんです。インターネット上になんとなく曲を投稿したり。でも、このタイミングでちゃんと音楽活動をやってみようと思い、挑戦し始めました。
──応募した楽曲「7月のサイダー」が最優秀賞に選ばれ、とき宣のニューアルバム「ときめきがすべて」に収録されることになったわけですが、その知らせを聞いたときは率直にどう思いました?
ホントにびっくりしました。もちろんうれしい気持ちはありつつ、それ以上に驚きが大きかったです。正直、私の楽曲が選ばれるとは1ミリも思ってなかったんですよ。今までもいろいろな企画に応募してきたんですけど、今回みたいにピックアップされることがまずなくて。まさかという感じでした。
──「7月のサイダー」はどういうテーマ、コンセプトで作った曲なんですか?
まず夏の曲を作りたいと思ったのが始まりで。その中でも切ない感じの曲にしたかったので、恋愛をテーマに別れを描くことにしました。誰しも日常的に忘れたいことやつらいことがあると思うんですけど、それを忘れる必要はなく、すべてが経験だから思い出に残せばいい、ということを曲の中で表したかったんです。そういうとき、誰かのせいにしたくもなることもあるけど、それだと誰も幸せにならないじゃないですか。
──聴きどころを具体的に挙げるとしたらどこでしょう?
お祭りとか、ひまわりとか、明るいイメージの言葉がいっぱい入っていて、明るく表現しないとつらくなってしまうという、主人公の気持ちが表れているところですかね。ちゃんと歌詞に物語があって、前半と後半でストーリーがすべてつながっているので、1つの短編小説を読んでいるような気持ちになってもらえたらうれしいです。
──すりぃさんが編曲し、メンバーがレコーディングした完成版の音源を聴いたときはどう感じましたか?
言葉にしづらいんですが、ホントにすごいなと感動しました。歌声に女の子らしさがあるので、より切なさが伝わってくるし、イントロに電子音とかいろんな音が重なっていて、自分が好きなサウンドになっていました。この企画を通して素敵な出会いをいただけて、とてもうれしいです。
──楽曲を応募するまで、とき宣のことはあまり知らなかったんですか?
そうですね。最近になって改めて調べてみて、みんなかわいくてレベルの高いグループなんだと知りました。私、かわいい女の子が好きなんですよ。普段からいろんなアイドルの動画を観ているんですが、その中でもとき宣はほっぺたが落ちそうなくらい笑顔がかわいくて。すっかり宣伝部員になって、毎日「エンドレス」のMVをエンドレスで観ています(笑)。
──(笑)。ちなみに推しメンは決まりました?
吉川ひよりちゃんです。YouTubeでの生配信を観させていただいたんですが、表情が明るく、感情が表に出ているところが素敵だなって。いじられ役というか、盛り上げ役のポジションじゃないですか。宣伝部員さんとの関係性も素晴らしいですし、元気で面白い感じが好きです(笑)。ぜひこれからも応援していきたいです。
すりぃ コメント
アレンジの件ですが、大雑把に言うと、曲がすりぃではなかったジャンルだったので自分の色を出すのが難しかったのですが、今回ボカロPとして参加する理由を考え、何処かでボカロっぽさを感じていただければいいなと思い、リリースカットピアノやフレーズを意識してバキバキなサウンドを目指しました。
超ときめき♡宣伝部 コメント
辻野かなみ
「7月のサイダー」は言葉の言い回しがオシャレで、特に「人混みに消えてくひまわりを 横目で枯らした最低だ」という歌詞がすごく素敵で好きです。ひまわりはきっと彼氏のことで、どんどん遠い存在になっていくことを表現しているのかなって。そういう切なさを感じる曲だと思うんですけど、聴いたあとにサイダーっぽいさわやかさも残って、すりぃさんが編曲した音源ではさらに曲の魅力が増していてライブ映えしそうだなと感じました。声に出して歌うことでより感情移入できるし、ただ元気に明るく歌うという感じの曲じゃないので、ライブでも新たな一面を見せられると思います。
杏ジュリア
応募作品の音源を聴かせていただいたとき、サクノオクレゲさんの歌がすごく心に響いてきて、聴き始めた瞬間に「いい曲だ……!」と思いました。韻を踏んでいるところだったり、細かく聴けば聴くほど発見があって。夏っぽい雰囲気もあるし、「人混みに消えてくひまわり」という部分では夏を象徴する花のひまわりを自分の大事な存在に例えてるのかなとか、いろいろ想像ができて、とても深い曲だなと思いました。聴いていると情景が細かく想像できます。完成版の音源では切ない雰囲気の中にも明るさがあって、さらに心に訴えてきました。
坂井仁香
「さんざんだ」とか、歌詞の中に普段あまり使わない言葉があって、今までのとき宣にない楽曲だなと思いました。言葉の使い方がすごくきれいで、オシャレな楽曲です。もともとの音源のサクノオクレゲさんの歌声に切なさがあったので、そのときに感じた気持ちを私も歌で宣伝部員さんに伝えられるようにしたいです。レコーディングではいつもは元気に力強く歌うんですけど、切なさと強さの中間の歌を表現するのが難しくて。歌っていて高校の友達のことが思い出されて、どんな人にも当てはまる内容の曲でもあると思ったので、宣伝部員さんもぜひ切なさと強さの両方を感じてほしいです。
小泉遥香
応募いただいた音源を聴いたとき、曲から純粋で切ない気持ちが伝わってきて。まるでひとつのストーリーを聞いているように感じて、MVが頭の中に流れてきました。1曲聴いただけで物語と世界観が広がって、すごく素敵な曲だなって。私も弾き語りをやってるので、どういう気持ちで書いたのかとか、サクノオクレゲさんにぜひ直接会ってお話ししてみたいし、この曲を自分で弾き語りしてみたいです。レコーディングもすごく楽しくて、物語の女の子の気持ちを想像して、歌詞に共感できました。感情の込め方とか、歌い方とか、新しい可能性を見つけられたと思います。
菅田愛貴
「7月のサイダー」がアルバムの中で一番好き、と言ってもいいくらい何回も聴いていられます。どこかアニメの主題歌っぽさがあるというか、切ない女の子の気持ちが歌詞に表れていて。「いや僕のせいだ」って相手のことを悪く言わないところから、主人公の彼に対する大好きな気持ちが伝わってきました。レコーディングはAメロとか、音を下げる部分がうまくいかなくて難しかったんですが、「ライブで歌ってるようにやってみて」とスタッフさんにアドバイスいただいて。レコーディングのブースに入るとちょっとだけ緊張してしまうんですけど、がんばって歌いました!
吉川ひより
公募企画の楽曲は明るめの曲になるのかなと勝手に想像していたんですよ。そしたら180°違う感じの曲をいただいて驚きました。ある意味全然とき宣っぽくないし、公募企画がなかったらこういう曲を歌うことはなかったんじゃないかなと思います。とき宣は宣伝部員の方との関係を重ねた曲が多いんですけど、この曲は物語を歌ってるじゃないですか。歌詞の主人公のことを想像しないと表現できない曲だと思います。アイドルというよりアーティスト的な曲で、とき宣が歌えるのかなという不安もありましたが、新しい挑戦になりました。レコーディングでも苦戦したんですけど、切ない歌詞とはずんだ音が真逆なようですごくマッチしていて、ホントに素敵な曲だと思います。