超ときめき♡宣伝部|新体制初アルバムに多彩な作家陣が集結、6人が届ける色鮮やかな“ときめき”

さみしさと早く会いたい気持ちがあふれた

──ここからは12月23日にリリースされるアルバム「ときめきがすべて」より、初収録の新曲について話を聞かせてください。まず「SHIBUYA TSUTAYA前で待ち合わせね!」はさいたまスーパーアリーナでの無観客ライブで初披露された楽曲で、コロナ禍によって会えない期間が続いた宣伝部員への思いが込められています(参照:とき宣、たまアリのセンターから無観客生配信!宣伝部員と共に帰ってくることを誓う)。

辻野 「ねえ、会えない日が 続いてるけど 寂しくたっていつも 君が何よりの 元気の源(もと)だよ これからも そばにいてね」という歌詞がレコーディングのときから心にしみてきて。無観客ライブのときはもちろん、有観客ライブで歌ったときもジーンときたし、宣伝部員さんに支えられてステージに立っていること、皆さんに会えることが自分の生きがいであることを実感しました。

──坂井さんはレコーディングしているときに号泣したそうですね。

坂井 そうなんですよ……(笑)。ラブソングなので、普通に解釈したら好きな人に向けた曲に聴こえると思うんですけど、私たちは曲の中で待ち合わせしている相手を宣伝部員さんだと考えて歌っていて、レコーディングした時期がちょうど宣伝部員さんと会えない日が続いていたタイミングだったんですよ。かなみんが言った「ねえ、会えない日が~」から、「ドキドキ、君のせいだよ やっとやっと また逢えたことが こんなにも嬉しくなるのは 世界で君だけ」というところを録ったときに、みんなのことや今までの思い出を頭の中に浮かべながら歌ったら、さみしさと早く会いたい気持ちがあふれてきて涙が出てきてしまったんです。

──「あいにきちゃった」と同様、ライブで歌うことで歌詞の意味合いが強くなる曲ですよね。

坂井 LINE CUBE SHIBUYAの2部ではアンコールのラストナンバーとして歌ったんですけど、ライブの締めくくりにぴったりな曲だなと思いました。

吉川 ライブで歌うと、自分たちの心境と歌詞がぴったりハマって、涙が出そうになります。待ち合わせって、次にまた会えることが決まってないと言えない言葉じゃないですか。無観客ライブのときはいつ宣伝部員さんと会えるのかわからない不安がありましたが、有観客ライブでは次の公演が決まっている状態で歌うことができて。LINE CUBE SHIBUYAでは12月26日の「ときクリ」で待ち合わせすることを約束しました。

辻野 待ち合わせって素敵な言葉だよね……次会えることが確定している分、「また会おうね」とか、そういう別れ際の言葉よりも幸せな気持ちになれます。

憧れの人に曲を作ってもらえるうれしさ

──そのLINE CUBE SHIBUYA公演では、オメでたい頭でなにより提供の新曲「お届け!デリバリースター」が初披露されましたね。小泉さんは以前からオメでたの楽曲をよく聴いていたとか。

小泉遥香

小泉 はい! オメでたさんのことがすごく好きで、「乾杯トゥモロー」や「推しごとメモリアル」という曲をよく聴いていたんです。あと、大塚愛さんの「さくらんぼ」のカバーも最高で(笑)。赤飯さんがメンバーのマキシマム ザ ホルモン2号店(コロナナモレモモ)も好きで、「恋のメガラバ」をブログやラジオで紹介させていただいていました。なので、憧れの人に楽曲を提供していただけると知ったときはすごくうれしかったです。

──とき宣はこれまでバンドから楽曲提供を受けることがほとんどなかったですからね。「お届け!デリバリースター」を初めて聴いたときはどう思いましたか?

小泉 オメでたさんらしさが詰まっていて最高にうれしかったです!

──YouTube番組「ときめき♡バロメーター上昇TV」で楽曲制作の様子が公開されていましたが、赤飯さんは「菅田さんのポテンシャルがめちゃくちゃ高い」とおっしゃっていました。

菅田 ホントにうれしくて、もっとがんばろうと思いました!「圧倒的エイムで」という歌詞は私がゲーム好きなことを知って書いてくださったのかなと思って、そのパートは全力で歌いました!

──この曲は「ピンポーン!」とインターホンを押す動作をするイントロをはじめ、楽曲の世界観とリンクした振り付けも面白くて、早くもライブの人気曲になりそうな気配があります。

杏ジュリア

 そのイントロではエンジン音に合わせてバイクに乗っているような動きもしていますし、「ときめき旋風脚!」と歌うところでは私が回転しながらキックしています。

吉川 間奏ではかなみんがロンダートを決めてるよね。

菅田 そのあとの「止まない雨もある 明けない夜もあるなら」というおはるちゃんのパートでは、ほかのメンバーが嵐の中で一生懸命もがいているような動きをしているので、ぜひ注目してほしいです!

辻野 そこから3人でハモるパートにもつながっていくし、1曲の中にいろいろと要素が詰まってるよね。3人でハモるのはとき宣初の試みだと思います。

リード曲「エンドレス」はストレートな青春ソング

──続いて、アルバムのリード曲「エンドレス」はKANA-BOON谷口鮪さんの提供曲で、「お届け!デリバリースター」とは毛色が異なる、疾走感あふれる青春ソングに仕上がっています。

吉川ひより

吉川 谷口さんはこの曲を書くまでとき宣のことをあまりご存知なかったと思うんですけど、ずっと見ていてくださったんじゃないかと思うくらい私たちの思いが反映されていて。仁香の「いっせーのーで走ってけ」という歌い出しがすごく好きで、超とき宣になってまだ半年ということもあって自分たちの気持ちと重なるし、ほかにも共感できる歌詞がいっぱいあります。

辻野 今までの作品のリード曲は元気で面白い感じのものが多かったんですが、今回はストレートに心に響く曲になっていて、どんな人にでも共感してもらえると思います。

坂井 アイドルに興味がない方が聴いても、いい曲だと思ってもらえるんじゃないかなと思っています。

 でも、とき宣らしさが出ている曲でもあって、サビの「ときめいて」と歌うところではおなじみのロックオンポーズをするんです。

──MVは公開されてから2週間ほどでYouTubeでの再生回数が20万回を突破して、宣伝部員以外からも好評ですね。撮影は神奈川の三浦海岸で行われたとか。

辻野かなみ

坂井 集合のダンスシーンは水を抜いた大きなプールで撮影したんです! プールの中の風船や傘の飾り付けがすごくかわいいし、バックの夕焼けとマッチしていて青春を感じられるシーンになっています。

辻野 ソロパートではそれぞれ違う場所でメンバーカラーの小道具やセットに囲まれていて、私はベールを風になびかせて歌うシーンが気に入っています。前からこういうシーンを撮影してみたかったんです。

吉川 私は夜の商店街で撮影して、車が通るたびにセットをどけなきゃいけなくて大変でした(笑)。そんな場所に緑の傘や机があるという不自然な組み合わせが面白いです。