CHAI「PUNK」 PR

CHAI|もっと自由に、わがままであれ!

CHAIの2枚目のフルアルバム「PUNK」が2月13日にリリースされた。

昨年は5曲入りCD「わがまマニア」やTシャツ付きシングル「GREAT JOB / ウィンタイム」といった音源を発表したほか、ワンマンツアー「Because ウィーアー・CHAIトゥアー ~ワンマンだよ~」「CHAIいく!CHAIくる!トゥアートゥアートゥアー」の開催、アメリカとイギリスを舞台にした海外ツアーの実施、数多くのフェスへの出演など勢いのある活動を展開したCHAI。数々の経験を経て完成した「PUNK」の発売を記念し、音楽ナタリーでは彼女たちと共に2018年を振り返りつつ、今回のアルバムに込められた思いについて話を聞いた。

取材・文 / 高橋拓也 撮影 / 南阿沙美

CHAI、怒涛の2018年

マナ(Vo, Key)

──2018年のCHAIの活動を改めてチェックしてみたのですが、この1年はより勢いが増したように感じました。例えばタイアップ曲を挙げてみると、新アルバム「PUNK」の収録曲だけでも10曲中、5曲がCM曲やテーマソングに使用されています。

マナ(Vo, Key) そんなにあったんだ! でも、あんまり気にしてなかったかな。

ユウキ(B, Cho) いろんなオファーをもらえるようになったっていう実感はあったけど。

マナ 日本だけじゃなくて、海外でもCHAIの曲を使ってほしいよね。

──1月1日に公開された「2019年の抱負会見」動画でも、今後のタイアップについて触れていましたね。「アイム・ミー」「GREAT JOB」は企業とのコラボ曲として発表されましたが、制作はどのように進められたのでしょうか。

マナ 制作していたデモの中から選んでもらったり、希望されたテーマに合ったものを提供したりするパターンが多かった。

カナ(Vo, G, Key) アルバムの制作をしていた時期にお話が来て、相談しながら進めていく感じだったんだよね。

ユウキ 「Feel the BEAT」(映画「麻雀放浪記2020」の主題歌)は実際に映画を観てから制作したけど、以前から「映画のエンディングに合う曲を作るとしたら?」っていう題材で曲を作ってみたいと思っていたの。そしたらちょうど映画のエンディングテーマのオファーが来て。タイミングがよかったね。

──Yap!!!のアルバム「Bichrome」やReiさんのアルバム「REI」に参加するなど、ほかのアーティストとのコラボもありました。Yap!!!に関しては制作時のドキュメンタリー映像が公開され、その中では石毛輝さん、マナさん、カナさんがお互いに意見を交換している様子が収められています。

マナ Yap!!!の「Summer time chill out」は石毛さんたちと一緒に制作して、Reiちゃんの「Follow the Big Wave」はすでに用意されていたコーラス部分を歌ったから、それぞれ参加の仕方が違ってて。石毛さんもReiちゃんも以前から知り合いだったし、お互いのライブを観に行くような仲だから誘ってくれたんだよ。

──今後はCHAIの皆さんが制作した楽曲を、ほかのアーティストが演奏するということもありそうですよね。

マナ 面白そうだね! いくつかお話が来ているから、これからやってみるかもしれない。それも楽しみ。

ユナ(Dr, Cho)

──音楽活動以外では、ユナさんが役者デビューを果たしたり……(参照:美味しい飯はわたしを救う!CHAIユナの食欲葛藤ドラマ「ユナの罪とメシ」)。

ユナ(Dr, Cho) あったねー! 変わった企画だった(笑)。

──以前からユナさんは「役者になってみたい」とお話ししていましたが、実際に出演されていかがでした?

ユナ めっちゃ楽しかったー! でも表情の表現って難しいんだなーって純粋に思った。大げさになりすぎてもダメだからね。これからもやってみたいから、オファーどしどし待ってるよ!

──それから6月公開の映画「ウィーアーリトルゾンビーズ」にはメンバーの皆さん全員が出演しているようですが、こちらはどのような役柄を演じたんでしょうか?

マナ 誰かを演じたわけじゃなくて、そのままCHAI本人として出たんだよね。会話してるところを撮ってもらったんだけど、すごい一瞬だよ!

ユナ 5秒くらいしか出てこないと思う(笑)。

憧れのDevo・ジェリーに会って号泣

──昨年ワンマンツアーは2回行われ、都内の会場だとLIQUIDROOM、Zepp Tokyoと着実に規模が大きくなっていきましたが、パフォーマンスや観客との向き合い方に変化はありましたか?

マナ 会場が大きくなって、音響もステージの演出も本来やりたかったことができるようになったなって思う。

ユウキ どうしても会場が小さいとできないことがあるからね。

──Zepp TokyoでのワンマンではVJを大々的に使用していましたね(参照:ひと足早いXmasプレゼントも!CHAIの「トゥアートゥアートゥアー」Zepp Tokyoで完結)。

カナ VJは大好きなんだよね。観ても聴いても楽しいライブがやりたかったから。映像だと曲によって違うものが使えるから飽きないし。

ユウキ(B, Cho)

ユウキ あとはパーン!ってやつ、初めてやったね!

ユナ 銀テープが出てくるの。

マナ 花道も用意してもらったり。あれはホントにやりたかった! 中央だけじゃなくて横にも作りたかったなー。

カナ ステージ上にキラキラした装飾のお立ち台を用意して、それが上下する演出もやりたかったんだけど……今回はできなかった。

ユウキ まだできてないこともいっぱいあるんだよね。

ユナ もっと大きな会場でもやりたいねー。

マナ でも、お客さんに対する意識はどんな場所でもずっと同じ。

ユウキ どこでも同じ気持ちでパフォーマンスがしたい。

──海外だとレコードショップのような小さい会場でも演奏していましたね。動画を観たのですが、音響的に決していいとは言えない環境でも、パフォーマンスを工夫してお客さんを楽しませていた様子が伺えました。昨年はアメリカやイギリスでツアーが行われましたが、回数を重ねて、海外のオーディエンスの反応も変わってきたのではないでしょうか。

ユウキ アメリカでは一緒に歌ってくれた人がいてびっくりした! うれしかったよ。

──日本語の歌詞も歌ってくれたそうですね。

ユナ 「ボーイズ・セコ・メン」とかすごかった! おそらく歌詞の意味はわからなかったと思うけど、がんばって覚えてくれたんだろうね。

ユウキ あとは「ほれちゃった」のイントロを弾き始めたら、男の子たちが「フワーーーー!」って叫んでくれたり(笑)。

──9月のアメリカツアーでは皆さんが影響を受けたDevoの結成メンバー、ジェリー(ジェラルド・V・キャセール)さんがライブをご覧になっていたのは驚きました。お話ししている様子はInstagramでも公開されています。

カナ BURGER RECORDS(※1stアルバム「PINK」の海外盤をリリースした、アメリカの音楽レーベル兼レコードショップ)の人が呼んでくれたの。私たちの音源を聴いて、気に入ってくれたみたいで。

ユウキ 「来ないかもしれないけどね」って言われていたんだけど、会場に来てくれてて、号泣しちゃった(笑)。

──テレビ番組「ジロッケン環七フィーバー」でもその様子が放送されましたが、ジェリーさんは「もしツアーで日本に行けたら一緒に演奏しよう」とおっしゃっていました。彼とはほかにどんなお話をしましたか?

ユウキ 私たちの演奏をすごい褒めてくれたよね?

ユナ 「見た目が幼い感じに見えるけど、演奏がゴリゴリですごいね」みたいな。

マナ 「ギャップがすごい」って言ってくれたよ。

ユウキ もし日本に来れなくても、海外のツアーで誘ってほしいよね。一緒に回りたいー!

CHAIはPUNK? 海外での活動で見えた新たな目標

──今回リリースされるアルバム「PUNK」はテーマも“パンク”ですが、Zepp Tokyo公演でリリースを発表した際、皆さんは「あくまでも精神的なパンク」と説明していましたね。

カナ(Vo, G, Key)

ユナ 去年は海外のメディアにたくさん取り上げてもらったんだけど、いろんなところで私たちのことが「ジャパニーズパンクバンド」って紹介されてて。

──日本だとポストパンクやファンクに例えられることが多いですが。

ユナ そうだよね。だから「えっ! 私たち全然パンクじゃないんだけどな」と思ってた。すごく不思議だったんだけど、記事を読んでみたら私たちが楽曲に込めている思いがパンクっていうことだったみたい。

ユウキ 「いろんな価値観を変えたいっていう姿勢が新鮮だし、パンクだね」って海外メディアの人たちが言ってくれて、「これだ!」「私たちパンクなんだ」って気付いたの。

ユナ そこから「これからCHAIはパンクでいくぞ!」って考えるようになって、アルバムのテーマも“パンク”に決まったんだよね。

──過去のインタビューでは制作時に聴いていた音楽がよく話題に挙がっていましたが、今作の制作期間はどんなアーティストの曲を聴いていましたか?

カナ Superorganismはずっと聴いてたし。

マナ あとはHonneとかThe Go! Team、 Phoenix、Luscious Jackson、Rat Boyとか……。

ユウキ テイラー・スウィフトも。

──ジャンル問わず、幅広くチェックしていたんですね。

マナ とにかくいろいろ聴いてたね(笑)。

──「PUNK」を通して聴いてみて、前半と後半ですごく印象が変わるように感じられたんです。前半では「CHOOSE GO!」「GREAT JOB」といったタイアップに選ばれた曲や、昨年11月リリースのTシャツ付きシングル「GREAT JOB / ウィンタイム」に収録された曲が続く中、ちょうど中間地点に収められている「THIS IS CHAI」以降はミドルテンポ、かつ広がりのあるサウンドの曲が大半を占めていきます。

ユウキ 実は極端に変えようとしたわけじゃないんだよね。アルバム全体の流れを考えて曲順を組んでみたらこうなったの。

──「THIS IS CHAI」の歌詞は「C H A I」「We are CHAI」と、“からかわないで”という意味の「Don't kidding me」のみとなっています。「Don't kidding me」という歌詞には、アルバム後半に向けて新たなCHAIの姿を表現する……という意味も込められていると思ったのですが。

ユウキ 全然考えてなかった!(笑) なるほどー。確かに「THIS IS CHAI」は、アルバムのムードを変えるような曲になってるよね。