超特急が5月24日に新曲「Call My Name」を配信リリースした。
「Call My Name」は、カンテレ・フジテレビ系ドラマ「ホスト相続しちゃいました」の主題歌。「最高すぎるでしょ! 俺たち持ってんねー!」と、ホストたちのシャンパンコールをイメージしたコーラスが聴く者の気分を上げるこの曲は、夢を追いながら日々を過ごす人たちの背中を優しく押すエールソングとなっている。
「Call My Name」のリリースを記念して、音楽ナタリーではメンバーにインタビュー。「Call My Name」の歌やダンス、ミュージックビデオ撮影時のエピソードについて、さらにはまもなく始まる全国ツアー「BULLET TRAIN Spring Tour 2023『B9 Unlimited』」について、にぎやかに語り合う9人の言葉をお届けする。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 曽我美芽
20分を超えるとドキドキしてきて……
──新曲「Call My Name」はカンテレ・フジテレビ系ドラマ「ホスト相続しちゃいました」の主題歌としてオンエアされていますが、皆さんドラマはご覧になっていますか?
ユーキ もちろん観てますよ! 僕、前回の放送は+KIRARI(個人ファンクラブ)のチャットで実況しながらファンの皆さんと観ていたんですけど、「超特急の中で誰がNo.1ホストになれそう?」っていう総選挙をして盛り上がったり……(取材は5月上旬に実施)。
シューヤ あはは! 超特急総選挙?
リョウガ そんなことしてんのかよ(笑)。
ユーキ ちなみにシューヤとカイが上位にランクインしてました。
カイ 俺?(笑) なんででしょうね。
ユーキ トークとかを転がすのがうまそうだって。
──シューヤ(11号車)さん、マサヒロ(12号車)さん、アロハ(13号車)さん、ハル(14号車)さんの“2桁号車”チームにとっては、ドラマの主題歌を担当するのは初めての経験かと思います。新曲が主題歌に使われることを初めて聞いたときはどう思いましたか?
シューヤ めっちゃテンション上がりましたね! 主題歌を歌うことは自分の中で達成したかったことの1つだったので、本当に幸せな気持ちでした。ドラマの中で自分の歌声が流れるのは、やっぱりうれしいです。
──「Call My Name」、すごく素敵な使い方をされていますよね。「アンナチュラル」の「Lemon」くらい神がかったタイミングで、毎回タカシさんの歌声が流れてきて。
カイ 確かに、タイミングいいですよね。
タカシ 僕も欠かさず観させてもらっているんですけど、毎回放送時間が20分を超えるとドキドキしてきて……(「ホスト相続しちゃいました」は30分ドラマ)。
一同 あはははは!
リョウガ 来るぞ、来るぞ……。
ハル まだか、まだか……って?(笑)
タカシ そうそう(笑)。毎回一番テンションの上がるタイミングで流していただけて、本当に光栄だなと思います。あと何よりも、ドラマ自体が本当に面白くて。出演されている俳優の皆さんの演技力と、キャラクターの濃さ! その中で主人公の久美子(桜井ユキ)が成長する瞬間が垣間見えて。目を離す隙がないヒューマンドラマだなと思いながら、毎回楽しませてもらっています。
おお、お、終わった?
──ドラマの第1話にはリョウガさん、シューヤさん、マサヒロさんの3人がカメオ出演されていましたが、撮影はいかがでしたか?
リョウガ ドラマ撮影なので、やはりすごく朝が早かったんです。まだ夜が明けきらないくらいの時間に集合しまして。ドキドキしながら現場に入って、メイクをね、40分くらいかけてしてもらって。そのあとには出演者の皆さんにご挨拶とかもさせていただきつつ、そわそわと待機していたわけです。撮影が始まってからは15分から20分くらい待ってましたかね。で、いざ始まる!となってスタンバイし、始まってからは3秒で終わりました。
一同 あはははは!
シューヤ ホンットにそう! 嘘かと思ったよね?(笑)
リョウガ マジで「あれ、撮りました?」みたいな感じです(笑)。「おお、お、終わった?」って。
シューヤ もう1回くらいは撮影あると思ってた。
リョウガ 「僕たち、もう帰ってもいいんですか?」って。ホントにびっくりしたんだから。
マサヒロ 本当に(笑)。
リョウガ 3人で「映ってる間どうする? 設定決めたいね」とか話してたわけですよ。で、「じゃあ俺が逆に後輩みたいな役やるわ」「オッケー!」……はい終わりました!みたいな。そんなレベルよ。
ハル あはははは!(手を叩いて爆笑)
リョウガ 一応やったけどね? その設定は。実践したけども。
マサヒロ 秒でしたね。
リョウガ マサヒロもオンエア観たでしょ? どうだった?
マサヒロ いやあ、もうちょっとしゃべりたいなという気持ちは若干ありましたけど、変にドラマを邪魔してなくてよかったです(笑)。
一同 あはははは!
ユーキ でもすぐにわかったよ。3人いるじゃん!って。
リョウガ 「B9」(3月リリースのアルバム)の衣装で出たから、カフェの客にしては服装がカッコよすぎたけどな?
マサヒロ 衣装はお客さんっぽくなかったけど、一瞬だったんでストーリーの邪魔にならなくてよかったなって思いました!
──確かにちょっと面白かったですけど、今後もどこかで皆さんが登場するのかな、と期待してしまいますね。
カイ あ、俺は次の回に出ますよ。「MAJEST」(ドラマの舞台となるホストクラブ)に入店します。
マサヒロ あー! 予告にも一瞬映りましたよね?
カイ そうそう。面接を受けに行って、皆さんから「合格」って言われる役。俺ちゃんと衣装あったよ。
アロハ あはははは!
シューヤ おーい! なんだよー(笑)。
ユーキ それでも出てるだけいいじゃん!
ハル そうですよ。呼ばれてもないもん!
アロハ ホントだよ!
リョウガ あはははは。まだわかんないから。ドラマ終わってないから、まだきっとチャンスあるよ。
──アロハさんは何役で出てみたいですか?
アロハ それはもう、ホスト役で出たいですよ。
リョウガ でもありがたいですよね。主題歌だけじゃない関わりを持たせてもらえるのはうれしいことです。
とはいえ温かさも表現していきたいよね
──「Call My Name」はどのように制作が進んだのでしょうか?
ユーキ 「ホスト相続しちゃいました」ありきの曲なので、ドラマのストーリーに沿うように歌詞などを組み立てて作っていった感じですね。タイトルの「Call My Name」には「指名」っていう意味合いも込められていますし。
タクヤ 最新アルバム「B9」の「Cool & Stylish」というテーマが今まで僕らが表現してきた世界観とは全然違うものだったので、そこからの今回のドラマ主題歌って、いったいどんな方向性の曲になるんだろうな?って個人的には楽しみにしていたんです。そうしたら、完成した曲は思った以上にみんなで楽しめるような雰囲気の楽曲になっていて。こういう楽しいムードは“超特急っぽさ”の1つでもあると思うので、僕はそのバランスがすごく素敵だなと思いました。
タカシ 「B9」をリリースするタイミングで「Cool & Stylish」を今年のテーマとして掲げましたけど、とはいえ温かさも表現していきたいよねって。なので、今回の曲は「Warm & Stylish」もテーマとして考えながら、レコーディングに臨みました。曲の始まりはホストのコールっぽくなっているので、そういった部分で明るさをしっかりと出しつつ、別のパートでは抑えた表現で大人っぽく聴かせる……みたいな。そういうメリハリを大切に、歌入れをしたんです。
シューヤ ドラマの主題歌というところで、自分は「こういう歌い方だと耳に残るかな、耳当たりがいいかな」という意識を持っていました。サビのキーも耳当たりのよい高さだったので、聴いてくれる方の印象に残るようなニュアンスを出せたらいいなって。
タカシ そうやね。あとは、「ホスト相続しちゃいました」が放送される「火ドライレブン枠」という放送枠自体が新しい試みで。1日が終わる前の時間帯にくすっと笑えるようなドラマを届けたいというお話を、テレビ局のスタッフさんから事前にお聞きしていたんです。だから、主題歌にも親しみやすさを出したかったと言いますか。聴いてくれた方が「また来週も観よう」と思ってくれるような歌になればいいな、ということを意識しましたね。
──ダンサーの皆さんは、曲を聴いてどんなことを感じましたか?
ハル 特にサビのフレーズはすごく耳に残りますし、踊っていてもすごく楽しいんですよ。あと、「Call My Name」は新生活を始める人を応援する歌にもなっているんですけど、僕はこの曲が自分の境遇と重なるというか。今年の春に上京して新生活を始めたばかりなので、僕自身も曲に背中を押してもらっている感覚があります。なんか聴いているだけで体が動いちゃうし、めちゃくちゃ元気が出ます。すごく好きな曲です。
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わちゃわちゃするの、楽しいです