超特急|世界を踊り尽くし 10年目のその先へ!最新アルバム「Dance Dance Dance」大特集

リョウガ ソロインタビュー

2013年の夏にユーキからリーダーの役割を引き継ぎ、そこから8年間、グループの精神的支柱としてメンバーと8号車を見守ってきたリョウガ。常に柔和で楽しいムードメーカーながら、自らのことを進んで語ることがない“謙虚で寡黙な男”が胸に抱く、グループ、メンバー、8号車への思いとは。

リョウガ

超特急は結成当時からいろんなものになろうとしていた

──結成10年にして超特急が立っている現在地について、リョウガさんはどんなことを思いますか?

タクヤが「もう東京ドームに立ってると思ってた」と言ってたけど、確かにそう言われればそうかもなって。だから「まだまだだな」という思いになりますね。濃くて長い10年間の中にはよかったことも、よいとは言い切れないこともあったけど、そのすべてがあったからこそ今の超特急があると思うし、8号車との関係性も含めて、メンバーの絆が構築されている感覚はあるんです。“超特急らしさ”も形成されていると思う。ただ、意外と難しいですよね。流行に適応していくことも大事だし……いろいろと考えるべきことに主体的に向き合って、自分たちの足で走っていかないとなっていう。そういう思いを、僕は10年目にして強く感じていますね。みんなはもっと早いこと考えていたかもしれないけど(笑)。

──自分たちのスタイルをキープしつつ、時代の変化にも適応していくのは難しい?

でも超特急は結成当時からよくも悪くもいろんなことに挑戦して、いろんなものになろうとしていたじゃないですか。結成当時にはK-POPをオマージュしたり、模索がたくさんあった。逆にそれが「何にでも化けられる」という僕らの強みに変わっているので、それは今の時代に合っているなと思うんです。今は流行の変化のスピードが速いけど、超特急は何でも全力で挑戦できるから。

──確かにそうですね。では、リョウガさんが感じる今のグループのムードは?

それは昔から変わらないですね。ずっと子供のようにふざけあってる。もう、男子校みたいな。男子校、実際行ったことはないんですけど……。

──よく言う例えですよね、わかります(笑)。

例えば、成熟した芸人さんはコンビで楽屋が別になることもあるなんて話も聞くから「いつか超特急も楽屋が分かれたりするのかな?」「仕事だけの関係で、クールな雰囲気になるのかな」なんて若干思ったりもしたんですけど、まったくそうはならず(笑)。ホントにくだらないことでゲラゲラしているんで……今の時点でこうなんだから、この先もずっと変わらないのかなと思いますね。

4人に抱く思い

──10年間共に過ごしてきたメンバーそれぞれについて、リョウガさんがどんな思いを抱いているかも教えてください。まずはカイさん。

カイ

正直カイも含め超特急は変人の集いなんですけど、その中で彼は僕らを正常たらしめる支柱というか(笑)。一般常識や正しい考え、決まりから外れないための軸として機能してくれているんですよね。支えてくれている人という感じ。

──リョウガさんがグループの先頭に立つときに、サポートを感じる?

そうですね。自分が迷ったりしていると、基本的にカイとタクヤがズバッと助言してくれるので。頼もしいですね、本当に。あと、カイは自分の好きなことを仕事につなげる“言霊スキル”の能力値がカンストしてる。なんでもかんでも思ったことを口にするんですよ。それは100%の純度で実現させたいという欲があるからこそなので、強さを感じますね。そうやって個人の仕事で得たものを、グループに還元してくれていると思います。

──では、タクヤさんについては?

タクヤ

タクヤは一見クールそうに見えるけど、一番情に厚い人。グループやメンバーに対して「守りたい」とか、そういう気持ちをちゃんと出して、行動してくれているような感覚がありますね。あと実は大人というか、一歩引いた視点を持っていて、さらっとメンバーのフォローをしてくれているような感じ。

──そういうタクヤさんの一面は、大事な局面で力を発揮しますよね。

そう。今までのライブでも、よくハプニングを起こすユーキの緊急事態を一番救ってきた人なので。ヒーローなんですよね。「考えるより先に体が動いていた」って(「僕のヒーローアカデミア」の)デクの名シーンがありますけど、あれを体現している人ですよ。

──ユーキさんはいかがでしょう?

ユーキ

ユーキは「ドジっ子」とか「おバカキャラ」なんて言われてますけどね。「超特急としてこうありたい」と、僕らの先頭に立って突っ込んでいってくれる、それこそ僕が考えるリーダー像にふさわしい人なんですよね。

──ユーキさんのそういった積極性は、ライブの演出担当という役割でも発揮されていますよね。

今ユーキが超特急の中でやってくれていることが、彼の性格にも合っているんだと思います。どんどん突っ込んでいってくれるので、今度は彼をカバー、フォローするのが僕含め周りがやるべきことなのかなと。もう、後ろは気にせず走っていくので(笑)。その猪突猛進さは、ユーキしか持っていないものですからね。

──リョウガさんとユーキさんはメンバーの中で一番付き合いの長い間柄でもありますが、昔と今で変わったことはありますか?

性格自体はたぶん昔からずっと変わってないんですよ。小さい頃から目標に向かって一直線に行動する男だったから。変わったとしたら人間性ですかね。昔のユーキは内向的で、そういうところは今も若干残っている感じはあるんですけど……彼の中に「いろんな人と打ち解ける自由人になりたい」という欲が生まれて、その目標に向かって走っていったので、どんどん彼の“理想の姿”に近づいているのかな。昔、もっと暗かったですもん。ずっと下ばっか見てて、少年アシベみたいな髪型で。

タカシ

──なるほど(笑)。では、バックボーカルのタカシさんについても教えてください。

タカシがこの10年で一番進化したと思います。昔はね、ええと、これは彼の愛すべきところですけど……言葉が難しいな……(小声で)ポンコツというか(笑)。いや、僕が一番ポンコツですけどね!? 経験値の違いとか、そういう面で周囲との差があったりしたんですけど、タカシは誰よりも真面目で一生懸命だったから。体制が変わってボーカルが1人になったときも、見えないところで血の滲むような努力があったと思う。その結果、僕らは超特急であり続けられたので。10年の歴史の中で「危機」と言われるような局面を、タカシが支えてくれたんですよね。昔のままのタカシだったら壊れてしまって、そのまま僕らも空中分解していたのかな、なんて思うんです。だから、真面目にがんばり続けてくれたタカシに感謝したいですね。

自分の存在価値を見出してくれているのは8号車

──ちなみに、リョウガさん自身についてはいかがですか? ご自身が歩んできた10年について、思うことがあれば。

僕ですか。リーダーという立場になってから、悩んだり、悩むのをやめたりを繰り返し続けているんですけど(笑)、これは話すべきことなのか……考えたりするんですよ、「果たして僕がリーダーでいいのだろうか?」と。なんだかんだ言って初代リーダーのユーキのほうが、積極的でリーダーらしいじゃないですか。メンバーカラーが赤っていうのも、世間的には中心に立つ人のイメージがあるだろうし。だけどそういうときに、自分は「総合的な視点でグループのバランスを取れるもの」として、リーダーの役割を考えるんですね。

──グループが傾かないようにバランスを保ち、支えるのが自分の役割。

そう。「自分が支えてる!」みたいな感覚はないんですけど、そういう考え方でいることが超特急にとっては大事なのかなと。引っ張る役割はユーキがしてくれているから、自分は無理に先頭に立つ必要がなくて。「リーダー=引っ張る人」というイメージは確かに存在していると思うけど、そういう概念に縛られるより、それぞれが一番向いていることをやったほうがいいと思うし……ってムズッ! 僕自身のことを話した経験がないから難しいっすね(笑)。とにかく無理をしている感覚がないので、変化や成長を感じることもないんです。だけど、「ここは誰々に任せれば大丈夫」といったような、メンバーに対する信頼というか。そういう、自分がメンバーに対して向けている感情を、僕も4人からほのかに感じるようになってきたという進歩はあるかもしれないです。

──それはきっとリョウガさんが無理せず、変わらずに居続けてくれていることがメンバーにとっての安心材料になっている、ということなんじゃないですか?

そうなんですかねえ。それを言うと、僕の中の安心材料として一番大きいのが……例えば何かが起きて、自分がグループの代表として発言しなきゃいけない場面があったとき。ブログなどに書いたその発言に対して、「リョウガくんがリーダーでよかった」と言ってくれる8号車のコメントを見ると、自分の存在価値を見出してくれているのは8号車なんだなと肌で感じることができるんです。そうすると、少し安心するというか。

──周りの声や評価によって不安が解消されたり、自分の輪郭がハッキリするような感覚はすごく理解できます。「これで大丈夫なんだ」と思わせてくれるというか。

その場に立たせてもらっているというかね。そういう感覚があるので、すごく救われていますね。

燃えたぎるものをみんなが持っていて、それがみんな同じ色で

──改めて、10年間止まらずに活動を続けることは本当にすごいと思うのですが、その中にはさっきリョウガさんのお話にもあったような“危機”もあったりするわけで。そういう危機を乗り越えて超特急が活動を続けられている、その理由についてどう考えていますか?

シンプルに自分たち自身が「続けたい」と思ったこともそうだと思うんですけど、一番は応援し続けてくれている、好きでいてくれるファンの方がいたから辞める理由がないと。やっぱりそこになりますよね。諦めるという選択肢が浮かばなかったから今があるんだろうし。うん、なんかこう、根拠のない自信があったような気がしますね。それが、これまでに築いてきたメンバー同士の関係性とか、8号車との絆に全部つながっていると思うんですけどね。

──ではこれからの超特急について、リョウガさんが思い描いている理想の姿があれば、教えてください。

燃えたぎるものをみんなが持っていて、それがみんな同じ色で……というイメージかな。何が起こるかなんてわからないけど、ついて来てくれると信じられる8号車がいるからこそ、僕らも恐れずに挑戦していけるんだと思います。

超特急

ライブ情報

「BULLET TRAIN 10th Anniversary Super Special Live『DANCE DANCE DANCE』」
  • 2021年11月23日(火・祝) 埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
  • 2021年12月26日(日) 大阪府 大阪城ホール ※追加公演
超特急(チョウトッキュウ)
超特急
5人組の“メインダンサー&バックボーカルグループ”。カイ(2号車 / メインダンサー / 神秘担当)、リョウガ(3号車 / メインダンサー / ガリガリ担当)、タクヤ(4号車 / メインダンサー / 筋肉担当)、ユーキ(5号車 / メインダンサー / ドジっ子担当)、タカシ(7号車 / バックボーカル / 末っ子担当)で構成されている。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たした。2017年4月にはデビュー5周年を記念したシングル「超ネバギバDANCE」を発売し、同作で自身初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得。2018年11月に3rdアルバム「GOLDEN EPOCH」をリリースし、12月には初のさいたまスーパーアリーナ公演を含むアリーナツアー「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH」を成功させる。2019年8月に沖縄県内で行われた全国ツアー最終公演をもって“全国開通”を達成した。2021年11月に4thアルバム「Dance Dance Dance」を発表。同タイトルのワンマンライブをさいたまスーパーアリーナで開催する。