超特急|さいたまスーパーアリーナに刻んだ「僕たちの時代」

何よりも、“僕たちの時代”というものを感じてほしかった

──そのあとにはダンサー5人の最初のセンター曲をつないだ「BULLET TRAIN CENTER Medley」が続きますが、「need you」のダンスの中で振りが使われた5曲がメドレーになり、最新曲の「need you」につながっていくという流れがすごく鮮やかだったから、「need you」の振りはこのライブの構成を想定して作ったのかな?とすら思えました。

ユーキ それはたまたまなんです(笑)。でも、偶然の産物ではあったけど、タイミングは重なると言いますか。「need you」はライブで披露するには前後のつなぎが難しい曲だなと思っていたんですよ。そこをうまく……8号車のみんなにもわかりやすく、この曲で一緒に盛り上がってもらえるような構成にしたいと考えたとき、振り付けの中にダンサー5人のセンター曲の振りをつないだパートを僕が入れていたので「あ、これを1つひとつ形にしたい」と思ったんです。「need you」のMVでダンスを観ていた人には「もしかして?」と予感させるような。点と点がどんどんつながって「来た、『need you』!」と思ってもらえるようにしたかった。あとは何よりも、“僕たちの時代”というものを感じてほしくて。超特急って初期の頃はセンター制というものがしっかりあったグループだし、最近僕らを知ってくれた人にも「この頃にはこんな曲があったんだよ」と伝えて、何かを感じてもらいたかったんです。

──ユーキさんが考えたこのセットリストを見て、皆さんはどう思いました?

カイ ……粋なことしますね!って。

一同 あはははは!(笑)

ユーキ 粋なこと(笑)。でもこの流れができたのは、自分が振り付けをさせてもらえたとか、そういう貴重な経験ができるようになったからだと思うんですよ。

──センター制って、きっとファンの皆さんにとってはこだわりが強い部分じゃないですか。

ユーキ そうだと思います。

──一方でメンバーの皆さんにとってはどんな意味を持つものなんだろう?と思っていたので、この「GOLDEN EPOCH」というタイミングでフィーチャーされたことはすごく興味深かったし、感じ入るところがありました。

ユースケ

ユースケ ユーキが言ったように、「need you」に向けてのメドレーは「こういうセンター曲が前はあったんだよ」ということを示すパートになっていて。最近乗車してくださった8号車さんが今までに観たことのなかったパフォーマンスをすることによって「超特急の始まりの形はこうだったんだ」と感じてもらえたと思いますし、今回のライブの中で非常に重要な見せ場だったと思います。それと、このパートはセンター制をまた思い出すいいきっかけになったなというふうにも僕は思っていて。「PUMP ME UP」とか「You know, I know」みたいなアルバムの新曲も、センター制に近い形を戻しつつあるんです。「PUMP ME UP」なんか、タクちゃんずっと真ん中にいて動かないし!

タクヤ 7年目にして初めてですよ、あんなに真ん中にいるの(笑)。リョウガの「Believe×Believe」とかカイの「POLICEMEN」なんかは2人がほぼずっとセンターにいるけど、僕のセンター曲ではそういうフォーメーションがなかったので。振り入れで場位置を確認するときも、この曲は僕ずっと「0」(センターの位置)だから、いつものようにメモしなくてもよかったんです。一番場位置を間違えない曲ですね!

カイ 間違ったら逆に問題だよ(笑)。

ユースケ 今の僕らの形だと、センターを取るような見せ方とは変わってくる。でも、その中で「メインダンサー&バックボーカル」という超特急ならではの持ち味を維持するためにも、センターを取る形を明確にしていくことがこのライブの目標でもあったかもしれない、と僕は思っています。

ユーキ 最近は公式に「センターは誰」と言わないことが多いですし。「またできたらな」という気持ちもありますね。

大きくなっていく喪失感

──「need you」を終えると転換ののちに「Fashion」から始まるバラードパートへと続きますが、このパートもすごく印象的でした。「FLASHBACK」のラスト、ユースケさんが鍵盤を弾く振りで曲を終えると、リョウガさんがピアノ演奏を披露した「霖雨」へとつながっていく流れもすごくきれいだなと思ったんですけど、あれは狙っていました?

ユーキ もちろんでございます。

──そうだったんですね。6人のパフォーマンスに引き込まれるような空気感が充満していて、このパートのクライマックスに置かれた「霖雨」での感情を爆発させるようなボーカルも、ちょっと今までに見たことのないタカシさんの姿でしたね。

タカシ バラードのコーナーに関しては、リハーサルの段階から「こうやって歌おう」とか、あえて決めないようにして。自分の中から出てくるものをすごく大事にしながら臨んだんです。「Fashion」「FLASHBACK」「霖雨」と、曲を重ねるごとに“喪失感”が大きくなっていく中で、「霖雨」で気持ちが爆発したんだと思います。

──そしてやっぱり、「霖雨」でのリョウガさんのピアノ初披露には触れずにはいられませんが……。

ユースケ (苦い顔をするリョウガを見て)ちょっと、顔!(笑)

──そもそも、なぜリョウガさんがピアノを弾くことになったんですか?

リョウガ ホントですよ!

ユーキ なんか、彼が「やりたい」と言ってて……。

リョウガ 言ってないわ!(笑)

ユーキ 写真集の撮影でオーストラリアに行ったときに教会のピアノを触ってたり、見るとちょくちょく弾いてるから「やりたいんだ、そういうことか」と(笑)。

リョウガ ホントにいい迷惑ですよ。

ユーキ オイ(笑)。でも、ホントにやってほしかったんですよ。リョウガがピアノ弾いたら絶対ヤバいと思ってたから。