超特急「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH」 PR

超特急|さいたまスーパーアリーナに刻んだ「僕たちの時代」

超特急が3月27日にライブBlu-ray「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH AT SAITAMA SUPER ARENA」をリリースする。

昨年12月7日に、目標の1つに掲げていた会場・さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを成功させた超特急。会場を埋め尽くす8号車(超特急ファンの呼称)の声援の中、6人は念願のステージで「超特急の時代」をテーマにしたライブを展開し、晴れやかな未来へと踏み出すための確かな一歩を提示した。

Blu-rayのリリースを記念し、音楽ナタリーではメンバー全員にインタビュー。コンセプチュアルなメドレーパートやメッセージ性の強いバラードパートなど、見どころが満載だったライブをじっくりと振り返ってもらった。

取材・文 / 三橋あずみ ライブ写真撮影 / 米山三郎、深野輝美、冨田望、山下陽子

上のほうまでしっかり見えましたよ。うれしかったです

──さいたまスーパーアリーナでの初めてのワンマン、実際にステージに立ってみていかがでしたか?

タカシ

タカシ めちゃくちゃ大きかったです。

ユーキ 奥行きがすごくて。不思議な場所でしたよ。

──舞台に上がる前は、皆さんどんな心境だったんでしょう。

ユーキ 「人、いるのかなあ?」って……。

ユースケ ホントそこだよね。そうなる。

ユーキ やっぱり不安があるんですよ。チケット買ってくれても諸事情で来れない人がいるんじゃないかとか、空席が見えたらどうしよう、とか(笑)。

──でも、その不安は実際には……。

ユーキ 奥まで8号車のみんながいてくれてねえ! 「よかったあー」と思いました。上のほうの席までしっかり見えましたよ。うれしかったです。

──「GOLDEN EPOCH」というライブタイトルは去年の夏前には発表になっていましたよね。

カイ ただ、その時点ではタカシの考えたツアーロゴがあっただけですね。

タカシ そうやね。

ユーキ 11月にアルバム(「GOLDEN EPOCH」)が出て、同じ名前のツアーをやるという感じだったんで、まずは夏から秋にかけてアルバムの新曲の振り入れをやって。そのあと10月くらいかな。本格的にライブの話をし始めました。何回もブレストして、10月後半くらいからはリハーサルに入って組み立てていく作業に入って。

ユーキの強い思いと涙

──どのように、テーマに沿ったステージを作り上げていったんでしょう。

ユーキ アルバムの新曲をやるという要素は確実にありつつ、自分の中ではもうちょっと僕らのライブ感というか……超特急らしいステージにしたいという気持ちがあったので、そこのバランスが取れるように話をして。あとは「時代(EPOCH)」というところにフィーチャーした大きなテーマを1つ作って、ブロックごとにそのテーマをより引き立たせるにはどうしたらいいかということを考え、味付けをしていきました。今回のアルバムにはダンス曲とミディアムナンバーがわりと多かったので、僕らの新しい振れ幅を8号車のみんなに見てもらいたいと思っていたかな。

タクヤ 僕らは僕らで、総合演出のユーキがやりたいことを叶えられたらなと思っていました。何かあったら思ったことを言おうという気持ちはあったけど、ユーキが考えたプランを見たら、流れがすごくきれいだったから。身を任せるではないですけど、ユーキが演出に乗せた思いを自分なりに解釈したうえでやる、という感じで。

──そうだったんですね。

タクヤ ユーキの思い、やりたいことへの気持ちは相当強かったと思う。リハーサルを見ていても、それをすごく感じていたんです。だって泣いてましたからね、彼。リハーサル中に。

ユーキ ……(照れ笑い)。

タクヤ 突然泣き出したんです。

カイ 場位置を確認してるときかな、「タクヤが3番で、ユーキは……あれ?」と。

タクヤ みんなが見たら涙を流していて、ユーキが「ちょっと時間ください」って。それで、また戻ってきたんだけどね。

ユースケ ビックリしたね。

タカシ 目が赤くなってきてるなとは思ってたんやけど。

タクヤ それぐらい、総合演出という立場のプレッシャーが彼の中にあったんだと思う。年末のライブは超特急の活動の中でもすごく大事なビッグイベントになっているしね。

ユーキ

ユーキ 年末のライブはとても大事だし、やっぱり繊細になってくるんですよ。それはメンバー間の空気も。なんと言うか、自分との空気感の差とかも、勝手になんですけど感じちゃったりして(笑)。もちろんみんな「いいものを作ろう」という姿勢なんですけど、自分はどうしても気持ちが入りすぎちゃう。ナイーブになって「僕がいること、自分の思いを(演出に)入れていくことって難しいんですかね?」という感じで泣いてしまったんですけど……そのときはなんだか、不安なまま進んでいくような気がして。結局は僕が柔軟じゃなかっただけなんだけど、自分の中で処理できないまま進んでいく感じがしちゃって、まだざっくりとプランを練る段階だったのに「これで大丈夫なのかな?」と勝手に不安になってしまった、という。

──そうだったんですね。

ユーキ でも、そのタイミングで演出家の方と話して……簡単に言うと慰めてもらい(笑)。遠慮や気遣いをしてしまっていたところを「やめてほしい」「もっと自分を出してほしい」と言ってもらえたんです。とにかく、自分が変に内向きになって不安定になっちゃったときがあった、という話です!(笑)

タクヤ この話、初めてしたからね。嫌だったらごめん。

ユーキ いやいや。なんと言うか、バランスってすごく大事なんだなって。気持ちが行きすぎると、思い描いていたものとは違うものになるというのは、この「GOLDEN EPOCH」を通してすごく学んだことです。自分が「こうだ」と思った方向に傾きすぎると、内向的になっちゃって観ている人には伝わらない。子供みたいに「あれもこれも」とやりたいこと全部をやろうとすると、観ているほうは何がなんだかわからなくなってしまうと思う。うまく塩梅を見て「自分のやりたいことはこれだ!」って……本当に、一番見せたいものはなんなのか?というキーポイントをしっかり押さえて、それをより引き立たせるための演出を考えていかなければいけないという考え方ができるようになりました。僕が泣いていたときは「もう全部、1曲1曲にこだわりたい」という気持ちがあったんですよ。貪欲すぎたんです。あとは性格的に頑固なところもあるし(笑)。でも、このことがあったからスッキリしました。明確に自分の立ち位置が見えたし、これからに向けた野望というか……心が燃えるようなスイッチが入ったような感覚がありましたね。

他人事のように「すっげえ」と思ってた

──タクヤさんが「きれいな流れだと思った」と言っていた曲順に関しては、観る側からも「セットリストだけでこんなにメッセージを感じるライブもそうないんじゃないかな?」と思うくらいでした。まず1曲目の「No.1」。頭上から降りてくるスロープの演出含め、すごいインパクトのオープニングでしたね。

ユーキ 「“黄金時代”だから華やかに出たいよね」って。登場はすごく大事で、その日のすべてが決まると言ってもいいくらいだと思いますし。普通は映像ありきの演出をすると思うんですけど、今回は映像を一切使わずに、空気感を盛り上げる導入音と、降りてくるスロープの演出だけでやったので、そこも斬新だったと思います。皆さん「need you」(アルバム「GOLDEN EPOCH」リード曲)のミュージックビデオも観てくれていたと思うから、MVの世界観も意識しつつ試行錯誤して……「ほかのアーティストさんと被らないことでぶっ飛んだことができないか?」と考えて、ああいった形になりました。

──かなり高い位置からの登場でしたけど、ステージ最上部から会場を見たとき、皆さんどんなことを思いましたか?

ユースケ 「(8号車が)いるー」って……。

一同 あはははは!(笑)

ユースケ スモークが消えて視界が開けたときに「ああ、いるいるいる!」と思ったんですけど、オープニングのカッコいいシーンで堂々としてなきゃいけないから、そこはじっと我慢して。「これが超特急のエンタテインメントだ、ようこそ!」みたいな気持ちを顔で表していましたけど、頭の中では「いるー」って思ってました(笑)。でも、これは人それぞれだよね?

リョウガ

リョウガ 僕も他人事のように「すっげえ」と思ってた。自分たちのライブなのに(笑)。いや、ユーキも言っていたけど「席埋まってるのかな、8号車いるのかな?」とか考えていたんで。だから見えた景色に「すっげえ、何これ!」という感じで。ペンライトがまるでナウシカの「ラン ランララ ランランラン」みたいな。あの、金色の(王蟲の)触手の……。

ユースケ ねえ、信じらんない(笑)。

リョウガ もうね、あんな感じ。すっごいカラフルな触手がいっぱい! 触手って言うとアレだけど(笑)。

──カイさんはどうでした?

カイ 「スタンドの人と同じ高さだあー!」と思ってました。

リョウガ カッコいい感想の人が1人もいない(笑)。

カイ いや、スタンド席の方と同じ目線でいられるのってうれしいんですよ。上のほうの席って僕たちが目線を上げていかないとどうしても距離を感じてしまいがちだと思うんですけど、1曲目からそれが解消されたのがよかったなと思ったんです。

──曲自体の話に戻すと、「No.1」が1曲目というのは、なかなか予想できない選曲だなと思いました。

ユーキ 裏をかきましたね。

──この曲を最初に持ってきた理由は?

ユーキ 「No.1」はコールがあって振りも簡単で、みんなが参加できる曲じゃないですか。それに、スロープを降りてくる堂々とした演出にも合う。メンバーは胸を張れるし、みんなを巻き込むってところにもアプローチできるという意味で「いい塩梅だな」と思って。それと、この日がひさびさの披露だったから「8号車のみんなも聴きたいかな?」とも思ってました。「No.1」って、だいぶ初期の曲だもんね。

カイ CDに入ったのは「Kiss Me Baby」のときだけど、(デビュー曲の)「TRAIN」と同時くらいにできた、僕らの3曲目くらいのオリジナル曲だね。

──そしてそこからの流れは、新曲の「PUMP ME UP」が5曲目で初披露されるまで、一気に会場を巻き込んでいくような選曲が続きましたね。

ユーキ まさにその通りで。やっぱり、新曲が来るとみんな観るほうに力が入っちゃうと思うんです。でも初っ端は一緒に楽しみたいというか、みんなを僕らのパフォーマンスに引き込みたかったので。何も考えず一緒に楽しくなれる「No.1」を最初に置いて、そのあとはどんどん“超えていく”曲ですね。「No.1」を超えるアゲ曲を連投して、アガりきったところで意表を突くように新曲の「PUMP ME UP」でパラパラを踊る、という感じです。