それぞれの“壁”
──皆さんの言葉にあるように「超えていく」ということがこの曲の大きなテーマだと思いますし、タカシさんの「次の壁も破りたい」というセリフパートも力強く、印象に残りますよね。実際5年間の活動の中ではたくさんの“壁”があったと思うのですが、皆さんそれぞれが感じる一番高かった“壁”ってなんでしょう?
カイ 僕は初めての代々木第一でのワンマン(2015年12月23、24日に実施)。ケガをしていたんで。
コーイチ そうやな。
カイ 12月頭に足をケガしてしまって、そこから10日間くらいは踊れなかったんです。動けるようになったのが本番の約1週間前で、そこから振り固め、フォーメーションの確認、通しリハーサルと……自分が参加できていなかったぶんを取り戻さなきゃいけなかったから。
──当時カイさんはそれを公表していなかったし、見ているほうは誰も気付かなかったですよね。
カイ 出したくなかったんです。今もあんまり話したくないんですけどね。普段だったら本番1週間前に踊っていないなんてありえないから。それは本当に、大きな壁でした。
リョウガ 僕は数えきれないほどあるんですけど、最初にぶつかった壁は「Bloody Night」で初めてセンターを担当したときですね。もともと僕はできるだけ人前に立ちたくない、しゃべりたくないっていう性格で……じゃあなんで今ここにいるんだっていう話ではあるんですけど(笑)、そんなところにセンターの話が来て。ずっと不安や焦りを感じていました。センターだから当たり前なんだけど、曲中はずっと前にいるし、曲の説明やPRを自分がしなければいけないプレッシャーも感じたし。ライブのとき、頭が真っ白になって棒立ちになったこともありました。
ユースケ あったね。みんな見てたよ。「あれ? リョウガどうした?」って。
リョウガ 自分でも「俺、何やってんだ?」って思ってた(笑)。そんなときもありました。
コーイチ 僕は「バックボーカル」やね。ボーカルが“バック”にいるなんて、聞いたことがなかったし。
カイ 最初の葛藤か。そりゃあそうだわ(笑)。
リョウガ タカシとお風呂で愚痴りあったりしてたんでしょ?
コーイチ そう。「俺らはなんのために立ってるんだろう?」って。
リョウガ ガチじゃん!(笑)
コーイチ 前例がないから見本がない。自分たちで「バックボーカル」っていうものを作り上げていくしかなくて。がむしゃらにやっていく中でしっくりくる場所を見つけていくしかないなっていう考えには至ったんだけど、それでも周りの人には「バックボーカルって何?」って言われる。本当に「なんとかしてやりたい、どうにかしてハマりたい」ってずっと悩んでいたから……うん。それが一番の壁かなあ。
──そこからどうやって、バックボーカルに価値を見出していったんですか?
コーイチ まずは「ダンサーにできないことはなんだろう」ってことを考えたかな。それは、当たり前ではあるけど“声で届けること”だったり、最初のうちダンサーの5人はマイクを付けていなかったから、“場を盛り上げること”だったり。なので、「ヒップホップのMCのような感覚でいればいいのかな?」とか考えていました。今でも自分たちのことを「ちゃんと説明しろ」って言われたらできないけど、でも成立してはいるかな、と思います。
超特急は何かをひっくり返していきたいんです
タクヤ 僕は、この超特急というグループに入ったときに感じた壁ですね。
カイ 初期の壁、多すぎる(笑)。
タクヤ それまではアーティスト活動をするなんて思っていなかったし、僕はみんなと違ってダンスもやったことがなかったから本当に葛藤して、高い壁を感じていました。
──その壁は、越えられましたか?
タクヤ 正直言っちゃうと、まだ「越えられた」っていう感覚はないんです。
──まだまだ“ダンサーとしての自分”を探している途中、という感じ?
タクヤ はい、そうですね。
ユースケ 僕は現在進行形で考えていることなんですけど……「みんなと1つになれたら」って。僕たち、本当に尊敬している、大好きなアーティストさんがたくさんいるんです。その方たちといつか同じステージに立ってみたい。そして、その姿をみんなに見てほしい。
ユーキ みんなが「できない」って思ってることとか、常識だと思っていることを壊していきたいよね。
ユースケ そう。なんというか、「ルールは破るためにある」じゃないですけど……どうしても、超特急は何かをひっくり返していきたいんです。常識を変えたい。どんな壁も壊して「みんなと、誰とでも仲良くなれるグループになっていきたい」って。この間出させてもらったイベントでライブをしていて、自分の中で希望が見えた瞬間があったんです。だから今はもう、僕はそれだけを考えています。
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ネバギバDANCEはもっと強い曲になる
- 超特急「超ネバギバDANCE」
- 2017年4月26日発売 / SDR
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初回限定盤 [CD+Blu-ray]
3000円 / ZXRC-1100 -
通常盤 [CD]
1000円 / ZXRC-1103
- 初回限定盤CD収録曲
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- 超ネバギバDANCE
- gr8est journey
- PAPAPAPA JUMPERS
- 初回限定盤Blu-ray収録内容
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国立代々木第一体育館LIVE SUPER DIGEST
- Seventh Heaven
- Kiss Me Baby
- 超えてアバンチュール
- LIBIDO
- ライオンライフ
- Beasty Spider
- Whiteout
- Yell
- Fantasy Love Train ~君の元までつながるRail~
- Peace of LOVE
- Clap Our Hands!
- 通常盤CD収録曲
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- 超ネバギバDANCE
- gr8est journey
- 超特急「Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017『Trans NIPPON Express』」
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- 2017年4月29日(土)北海道 わくわくホリデーホール
- 2017年5月3日(水・祝)大阪府 大阪国際会議場 メインホール
- 2017年5月4日(木・祝)大阪府 大阪国際会議場 メインホール
- 2017年5月6日(土)山口県 周南市文化会館
- 2017年5月7日(日)広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
- 2017年5月12日(金)神奈川県 よこすか芸術劇場
- 2017年5月20日(土)石川県 本多の森ホール
- 2017年5月21日(日)富山県 高周波文化ホール
- 2017年5月27日(土)静岡県 静岡市民文化会館
- 2017年5月28日(日)岐阜県 土岐市文化プラザ サンホール
- 2017年6月3日(土)和歌山県 和歌山市民会館 大ホール
- 2017年6月4日(日)京都府 文化パルク城陽 プラムホール
- 2017年6月14日(水)東京都 日本武道館
- 2017年6月17日(土)鹿児島県 鹿児島市民文化ホール
- 2017年6月18日(日)福岡県 福岡サンパレス
- 2017年6月24日(土)千葉県 森のホール21 大ホール
- 2017年7月1日(土)山形県 酒田市民会館 希望ホール
- 2017年7月2日(日)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
- 2017年7月9日(日)三重県 三重県文化会館 大ホール
- 2017年7月15日(土)香川県 サンポートホール高松
- 2017年7月17日(月・祝)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
- 2017年7月23日(日)兵庫県 神戸国際会館
- 2017年8月8日(火)東京都 東京国際フォーラム ホールA
- 超特急(チョウトッキュウ)
- ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている“史上初!! メインダンサー&バックボーカルグループ”。コーイチ(1号車 / Vo / お父さん担当)、カイ(2号車 / Dancer / 神秘担当)、リョウガ(3号車 / Dancer / ガリガリ担当)、タクヤ(4号車 / Dancer / 筋肉担当)、ユーキ(5号車 / Dancer / ドジっ子担当)、ユースケ(6号車 / Dancer / 元気担当)、タカシ(7号車 / Vo / 末っ子担当)の7人で構成されている。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施する。同年12月に1stフルアルバム「RING」を発表。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たす。さらに12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年3月に関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「お義父さんと呼ばせて」の主題歌を表題曲とするシングル「Yell」を発表。10月26日に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリースする。2017年4月に、デビュー5周年を記念したシングル「超ネバギバDANCE」を発売。6月14日には5周年記念公演として、初の東京・日本武道館ワンマンを実施する。