音楽ナタリー PowerPush - 超特急

世界中へ届け! 僕らが起こす3年目の革命

超特急が6月10日にデビュー3周年を迎える。これを記念して同日6月10日にリリースされるシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」は、小室哲哉と前山田健一の2人をプロデューサーに迎えた両A面シングルだ。小室が手がけた「スターダスト LOVE TRAIN」は、超特急メンバーがリクエストした「3周年のアニバーサリー感とクールな方向性」というテーマが表現されたTKサウンド全開のナンバー。前山田による「バッタマン」はメンバーの思いを歌詞にこれでもかと詰め込んだ、ファンコットベースの超高速アッパーチューンに仕上がっている。

音楽ナタリーでは作品の発売を記念してメンバーにインタビューを実施。3年間を振り返ってもらうとともに、この2曲に込めた彼らの思いを聞いた。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 笹森健一

超特急の“超特急”な3年間

──6月10日でデビューから3年を迎えます。この3年間を振り返ってみて、どんなことを思いますか?

コーイチ あっという間でしたね。地元の奈良から東京に出てきて、急激に活動が多くなって。ライブに来てくれる8号車(超特急ファンの総称)の皆さんの人数もどんどん増えていったし、本当に“超特急”で過ごしてきたと思います。

ユースケ

ユースケ 3年の間にこんなにたくさんのCDを出させてもらって、アルバムも出て……「もし自分が超特急じゃなかったら?」って考えると、きっと普通の生活をしていたし、これまでに経験したすてきな出会いはなかったと思う。あっという間で、でも中身は濃くて、8号車さんとの絆も深まっていってる。3周年の今は「これからも超特急で駆け抜けていきたいな」って思ってます。

タカシ 8号車とは超特急の活動をしてるからこそ出会えたんだって思うので、その思いは忘れずに走り続けていきたいですね。

──3年間の中で、超特急はここで“加速”したなって感じられるようなタイミングってありましたか?

カイ わりと最近なんですけど、去年の秋ぐらいですかね。みんなで話し合いをしたときです。メンバーのほとんどが成人を迎えるっていうタイミングで、一度ちゃんと意思の疎通を図らなきゃいけないと思ったんです。そこで改めて、メンバーの気持ちがまとまったような気がしますね。真面目に話すっていうことが今までなかったから珍しいよね。

ユーキ それぞれの考えや思いをぶつけて、ほかのメンバーの意見を聞いたりもして。みんなの本心がわかって、「よし、みんなでひとつになろう」と思えるような話し合いでした。

リョウガ みんな普段ふざけてばっかだから「なんだよ、真剣な顔もできるじゃん」ってね(笑)。

それぞれの担当の3年間

──メンバー1人ひとりの3年間についても聞きたいのですが、皆さんそれぞれの担当の“極まり具合”はいかがでしょう。3年が経過して、成長を感じます? まずはお父さん担当のコーイチさん。

コーイチ

コーイチ 僕はマイナス成長って感じですね(笑)。お父さんはお父さんなんだけど、意味の違うお父さんに変わったというか……。

タクヤ 日曜日のお父さん。

コーイチ 結成当初は、しっかりした性格じゃないのに「しっかりしなきゃな」っていう思いが強かったんです。だけど、メンバーとどんどん仲良くなって、自分も心を開くことができるようになってからはダメな部分も出せるようになってきたので、そこがダメなお父さん……日曜日のお父さんみたいになったところなのかなって(笑)。

カイ 成長したところと言ったら、結成したときは17歳で結婚できなかったのが、結婚できる歳になったってところだよね。

コーイチ じゃあ次の目標としては、リアルお父さんになります。「担当」を取って「1号車お父さん」って自己紹介しますから(笑)。

カイ 何年先になるんだか(笑)。

カイ

──そんな神秘担当のカイさんは。

カイ もう、著しい成長ですよ。これからも変幻自在にやっていきたいと思います。髪型も「Bloody Night」くらいから作品ごとに変えてますし。

コーイチ 神秘的というからには、将来的には螺髪(らほつ)にしてほしいですよね。

カイ それ、コーイチの地元の大仏の頭でしょ?(笑)

──神秘の極地ですね。

コーイチ ぼくがリアルお父さんになるならば、カイも究極まで行ってほしいですよね(笑)。

リョウガ 神。

カイ もはや神秘じゃねーもん。「秘」取れちゃってるじゃん。

リョウガ

──ガリガリ担当のリョウガさんに関しては、成長しても困ってしまいますね……。

リョウガ なんというか、僕は違うジャンルなんで(笑)。体重含めてなんも変わってないと思います。いい意味でも悪い意味でもキープしてますね。

コーイチ 初対面の方に自己紹介するとき、お父さん担当、神秘担当と来て、リョウガのガリガリ担当のところで必ず皆さんクスって笑ってくれるんですよ。それくらいガリガリっていう言葉は人の心をくすぐる言葉だと思うので、リョウガは見た目は変わってないかもしれないけど、超特急としての成長にはすごく関わっていると思いますよ。

リョウガ お父さん……。ありがとう……!

──筋肉担当のタクヤさんはいかがですか。

タクヤ 僕はダメダメですね。(ユースケを見て)今うつむいた黄色のアイツのほうが全然ガタイがいいし、周りのメンバーもそう言うし。僕が一番担当変えたいって思ってます。

タクヤ

──変わるとしたら何担当に?

タクヤ それはもうビューティ担当ですね。

ユースケ 納得です。タクヤの筋肉は美しい筋肉なんですよ。ゴリゴリじゃないんです。腹筋とかもきれいな6個パックで……。

一同 6個パック!? シックスパックだよ!(笑)

ユースケ (笑)。ほんとに、きれいにしっかりと四角く割れてますし、腕の筋肉も半月のようにきれいです。

カイ タクヤの場合は筋肉を付けているというよりも、筋肉を育てている感じ。1つひとつの筋肉に愛着を持ってて、ペットのような感じで大事にしてるんですよ。そういう意味ではやっぱり筋肉担当です。

──では次はドジっ子担当のユーキさん。

ユーキ まあね、ドジっ子担当ですから、極力考えずにやらせていただいてます(笑)。ドジは狙ってできるものではないのでね。これからもありのままでがんばります!

ユースケ ユーキは担当がいい意味で発揮されてるんじゃないかと思いますね。ドジをしちゃったときとカッコよく踊っているときとのギャップがすごい。

ユーキ

カイ 水とかジュースはいまだにこぼすよね。

ユーキ うん。

タクヤ でも最近減ってきてるよ。

リョウガ つまんないんです。

コーイチ 「あの頃のユーキはどうしたんだ!」みたいな。

ユーキ そうそう。しっころ者になってきて……。

一同 しっころ者!?(笑)

ユーキ 「しっかり者担当になっちゃう」って言おうとしたら、しっころ者って言っちゃった(笑)。

──では元気担当のユースケさんはどうでしょう。

ユースケ 「Believe×Believe」のツアーくらいからかな? 僕、自分の担当の役割にしっかり気付き始めたんです。一度自分の中で迷走していた時期があったんですよ。「自分は本当に元気担当でいいのかな?」って。ずっと元気でいようとするのは絶対つらいだろうなって。だけど、Wikipediaの超特急のページに「ユースケくんがいつまでも元気であり続けることが元気担当の意味である」って感じの言葉が書いてあったのを読んで、すごい納得して。「やべえ、この言葉キテる、最高にキテる」って思ったんです。そこからはもう、迷いなく元気です。

カイ それユースケがコンサートで言った言葉だよ。それを誰かが書いたのを、自分で読んだんでしょ(笑)。

──タカシさんはすみません、末っ子担当の“成長”ってないですよね……。

タカシ

タカシ いや、なんというか、結成当初よりもあんまりプレッシャーを感じなくなったというか。今でも自分たちがやるべきことに対して、その出来事を重たく捉えちゃうこともあるんですけど、昔よりかはそういうことが減りました。気持ちの立ち直りもだいぶ早くなったし。でも、これからどんどん超特急が進んでいくにあたって、もっと大人になりたいっていう気持ちはありますね。

コーイチ 末っ子感が増したなってところでいうと、たぶん毎日1秒ずつくらい話が長くなってると思います(笑)。話が長くて周りがそろそろクスクスし出してるのに、気にせず自分のペースで話し続けるところがいいなあって。

カイ 話がまとまって「よし、終わった」と思ったら「あとー……」ってもう1度話し始める(笑)。

コーイチ それが「かわいい」ってなるのが末っ子らしさですよね。

ニューシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」 / 2015年6月10日発売 / SDR
初回完全限定盤 [CD+Blu-ray] 4320円 / ZXRC-1015
通常盤 [CD] 1296円 / ZXRC-1016
収録曲
  1. スターダスト LOVE TRAIN
  2. バッタマン
  3. Summer love
初回完全限定盤Blu-ray収録内容

BULLET TRAIN BOYS GIG Vol.01 ~そのLINKをRINGせよ!! 間違っちゃったホワイトデー男祭り!!~ 2015.3.14@DESEO(約54分収録)

HMV25周年×超特急3周年記念企画ライブ
  • 2015年6月10日(水)東京都 Zepp Tokyo
    <出演者> 超特急
  • 2015年6月17日(水)東京都 Zepp Tokyo
    <出演者> 超特急 / TRF
BULLET TRAIN ONEMAN SHOW SUMMER LIVE HOUSE TOUR 2015
  • 2015年7月20日(月・祝)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
  • 2015年7月21日(火)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
  • 2015年7月26日(日)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
  • 2015年8月4日(火)愛知県 Zepp Nagoya
  • 2015年8月5日(水)愛知県 Zepp Nagoya
  • 2015年8月11日(火)大阪府 Zepp Namba
  • 2015年8月12日(水)大阪府 Zepp Namba
  • 2015年8月16日(日)北海道 Zepp Sapporo
  • 2015年8月22日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
超特急(チョウトッキュウ)
超特急

スターダストプロモーションに所属する恵比寿学園男子部、通称「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成された“史上初!メインダンサー&バックボーカルグループ”。ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている。メンバーは1号車コーイチ(お父さん担当)、2号車カイ(神秘担当)、3号車リョウガ(ガリガリ担当)、4号車タクヤ(筋肉担当)、5号車ユーキ(ドジっ子担当)、6号車ユースケ(元気担当)、7号車タカシ(末っ子担当)の7人。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビューし、「Shake body」「POLICEMEN」とシングルリリースを重ねる。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」をリリースし、東京・TOKYO DOME CITY HALL公演を含むホールツアーを実施。6月にアニメ「遊☆戯☆王 ARC-V」のオープニング曲「Believe×Believe」、7月に日本青年館公演の模様を収めた1stライブDVD / Blu-ray「BULLET TRAIN ONE MAN SHOW ikkiにホールで福おこしだ!!!!!i!! 2014 at 日本青年館」、12月に1stフルアルバム「RING」を発表した。2015年2月には2ndライブDVD / Blu-ray「"BULLET TRAIN ONEMAN SHOW 2014" 全国Zepp TOUR 8.29 at Zepp Tokyo」をリリース。6月にデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」を発表する。