音楽ナタリー Power Push - BOYS AND MEN
東海から目指せ全国制覇! 汗まみれの男たちが掲げる夢
BOYS AND MEN特集:アーティスト編
名古屋の若者が夢を見られる場所や環境を
──普段のアーティスト活動で意識していることやモットーはありますか?
水野 やっぱり「気持ち」と「全力感」だと思いますね。僕たちはもともと歌もダンスも芝居も経験がなく、ただ熱い夢だけを持つ男たちが集まったグループ……というのが原点なんです。「何も技術はないけど、来てくれた人を楽しませたい気持ちなら負けない!」というところからスタートしていて、そこは今もずっとブレてない。
──なるほど。
水野 だからライブのセットや演出効果もほぼなくて、生身のパフォーマンス勝負、気持ち勝負っていう。季節関係なく、毎回みんな汗びしゃびしゃになってます(笑)。「伝えるんだ」っていう熱さは一番大事にしたいことだし、僕たちの強みなのかなって。
田中 僕たちがどんな場所でも120%のパワーでぶつかれば、お客さんも120%で返してくれる。そのぶつかり合いがいつもすごいなと思うし、メンバーとお客さんは本当に鏡だなって思いますね。
──ボイメンは東海エリアが拠点のグループですが、その人気は今や全国区です。自分たちが東海をしょってるんだという気持ちもありますか?
水野 あります、あります。昔からそういう土壌ではあるんですが、ここ数年は特に劇場が減少していたり、名古屋のエンタメ、本当に元気がないんです。
田中 「名古屋飛ばし」って言葉がありますけど、海外のビッグアーティストが来日公演を行うとき、全国各地でツアーをやるのに名古屋だけ来ないということがよくあるんです。
水野 名古屋出身の芸能人も上京して東京で夢を叶えている方がやっぱり多いですし、僕らはその現状を変えたいと思っていて。名古屋のエンタメを盛り上げて、将来的に名古屋の若者が夢を見られる場所や環境を作りたいと思っているんです。
田中 そういう「名古屋から発信する!」という気持ちを、地元のお客さんもすごく応援してくれてて。だから僕らのライブはファンも一体となって、めちゃめちゃ熱くなるんです。
──打倒、東京!じゃないですけど、そういう気持ちもファンとの結束力を強めているのかも。
田中 それはあると思います。負けねーぞっていう。
水野 僕らのスタートは本当にゼロからで、有名な事務所の先輩に付いていくという感じでも全然なかったから。どこかのステージに立てたら喜ぶ、CD出せたら喜ぶっていう、そんなレベルの喜びを1つひとつファンと分かち合ってきた感じはあります。
田中 最初は立つステージもなかった僕らなので、人から見たら小さい夢でも、自分たちにはすごく大きな夢で。それを叶えるためにガムシャラになって、ファンの人も「一緒に夢叶えたいね」と必死になってくれて。その絆、ファミリー感はものすごく強いと思います。
「ボイメン」というエンタテインメントを全国に届けたい
──2017年1月には初の日本武道館ライブも決定しました。いよいよボイメン旋風が全国に吹き荒れそうな予感ですね。
水野 ありがとうございます! でもまだまだ地道にがんばらなきゃいけないことは山ほどあるので。本当にこれからだと思っています。
田中 結成当初は武道館に立てるなんて想像もできなかったし、僕らは「○○に立ちたい」とか口に出してましたけど、それを本当に信じられた人はどれだけいるのかっていう。だから信じて付いてきてくれたファンや関係者の方には感謝の気持ちでいっぱいだし、今後みんなをもっとデカいステージに連れていきたいと思ってますね。
──昨年からの勢いや注目度の高さを、メンバー自身も感じることはありますか?
水野 ありがたいことに、こうして多くのメディアの方が取材に来てくださる機会が増えて、それに対する反応や反響は格段に増えてますね。
田中 結成時から僕らは街でのビラ配りを続けてるんですけど、最近は東京でやったときに明らかに反応が違っていて。「ボイメン? 知ってる!」とか「友達がめっちゃ好き!」という声が聞こえてきて、僕たちを知ってくれてる人が着実に増えてるんだなって感じました。
──今年初めのリリースイベントでも「夢は全国制覇」と言っていましたが(参照:BOYS AND MEN新年の抱負は全国制覇!忍者姿で堂々パフォーマンス)、武道館の先にある夢や野望を聞かせてください。
田中 話が重複するんですけど、やっぱり「名古屋からでも夢を叶えられる」というのを証明したいし、僕たちがその土台を絶対作るので子供たちは見ててくれよ、っていう。エンタメの活気がない名古屋の歴史を変えるから待っててくれって言いたいです。
水野 あとはBOYS AND MENと並行して個人が活躍するグループでもありたいなって。ソロでCDデビューしてる人、役者を目指してる人、ダンスをメインにやりたい人……と、ボイメンにはいろんな人材がいるので。個々がそれぞれのフィールドで活躍して、それをグループに還元できるようになれば最高ですね。
田中 マルチな活躍ができる人たちが集まった「ボイメン」というエンタテインメントを全国に届けていけたらいいなと思っています。
- ニューシングル「Wanna be!」2016年2月3日発売 / KING RECORDS
- 初回限定盤 [CD+DVD] 1900円 / KICM-91649
- 通常盤 [CD] 1500円 / KICM-1650
初回限定盤CD収録曲
- Wanna be!
- ツクヨミ
- Wanna be! -off vocal ver.-
- ツクヨミ -off vocal ver.-
初回限定盤DVD収録内容
- 「Wanna be!」Music Video & Music Videoメイキング映像
通常盤CD収録曲
- Wanna be!
- ツクヨミ
- サワディ音頭
- Wanna be! -off vocal ver.-
- ツクヨミ -off vocal ver.-
- サワディ音頭 -off vocal ver.-
- ドラマ「白鳥麗子でございます!」tvkほかにて放送中 ※北陸朝日放送は3月1日(火)より放送開始 / 2016年、劇場版公開
- 「白鳥麗子でございます!」
あらすじ
すれ違ったすべての男を振り返らせるほどの美貌を持つお嬢様・白鳥麗子。派手な見た目で高飛車な言動を繰り返す彼女はしかし、1人の男をひたすら慕う純情で世間知らずの19歳だった。高校生の頃、プライドの高さから振ってしまった想い人・秋本哲也のことが忘れられない麗子は、親の反対を押し切って東京へ。今度こそ哲也に対して素直になろうとするが、またしてもプライドが邪魔して本当の気持ちを伝えられない。さらに、一途な恋を貫こうとする麗子の前に、次々と障害が現れ……。
スタッフ
- 原作:鈴木由美子「白鳥麗子でございます!」
- 脚本:大谷洋介
- 監督:久万真路、松岡達矢、水波圭太
- 主題歌:BOYS AND MEN「Wanna be!」(キングレコード)
- エンディングテーマ:BOYS AND MEN「ツクヨミ」(キングレコード)
キャスト
- 白鳥麗子:河北麻友子
- 秋本哲也:水野勝
- 吉本龍之介:田村侑久
- 高田保:辻本達規
- 青木龍斗:田中俊介
- 椎名健吾:吉原雅斗
- かきつばたあやめ:大西礼芳
- うずまき:上野優華
- 泉順子:内藤理沙
- 善導寺わたる:坂田雅彦
- 白鳥花代:さとう珠緒
- 白鳥正太郎:春海四方
©鈴木由美子 / 講談社 ©2016「白鳥麗子でございます!」製作委員会
BOYS AND MEN(ボーイズアンドメン)
2010年に東海エリア出身・在住のメンバーで結成されたエンタテインメント集団。東海エリアを拠点に精力的な活動を重ね、歌やダンスのみならず、芝居やミュージカル、テレビやラジオなどのメディアでの活動にも幅広く取り組んでいる。2015年2月には愛知・日本ガイシホールで約1万人集客のライブを成功させ、同年7月にリリースされたシングル「ARC of Smile!」はオリコン週間シングルランキングで6位にランクインし、大きな注目を集めた。2016年1月発売のシングル「BOYMEN NINJA」、2月発売のシングル「Wanna be!」では2作連続でオリコン週間シングルランキング初登場1位を獲得。2017年1月には東京・日本武道館での単独公演も決定している。現在の在籍メンバーは水野勝、田中俊介、田村侑久、辻本達規、小林豊、本田剛文、勇翔、若菜太喜、平松賢人、土田拓海、吉原雅斗の計11名。