音楽ナタリー Power Push - BOYS AND MEN
東海から目指せ全国制覇! 汗まみれの男たちが掲げる夢
BOYS AND MEN特集:アーティスト編
2010年に東海エリア出身・在住のメンバーで結成された11人組男性ユニット・BOYS AND MEN。歌にダンスに芝居にと器用にこなす彼らは現在、東海地方を中心にテレビやラジオのレギュラーを10本以上抱えるほどの人気ぶりだ。また2016年に入ってリリースされた2枚のシングル「BOYMEN NINJA」と「Wanna be!」がオリコン週間シングルランキング1位を獲得するなど、その勢いは全国に波及しつつある。
音楽ナタリーでは今回、グループを代表して水野勝と田中俊介にインタビューを実施。最新シングル「Wanna be!」の話題を中心に、地元への思いやアーティスト活動で意識していることなどをじっくり語ってもらった。なお映画ナタリーでは役者としての彼らにスポットを当て、メンバー総出演の映画「復讐したい」の撮影秘話や、役者としての心得を聞いたインタビューも同時公開しているので、あわせて楽しんでほしい。
取材・文 / 川倉由起子 撮影 / 佐藤類
「Wanna be!」はダンス込みで見てもらって完成する曲
──ニューシングル「Wanna be!」は、水野さんと田中さんも出演中のドラマ「白鳥麗子でございます!」のオープニングテーマです。ポップで華やかな雰囲気と、ストレートな愛のメッセージが印象的な楽曲ですね。
水野勝 ありがとうございます。この曲はドラマ「白鳥麗子でございます!」の世界観の中でBOYS AND MENが歌うラブソングと言いますか。
田中俊介 サビでは「君だけの王子様に」と歌っているんですが、そういう部分は少女マンガっぽいなって思いますね(※「白鳥麗子でございます!」は鈴木由美子の同名コミックが原作)。
水野 でも僕たち……少女マンガのイメージとはかけ離れすぎじゃないですか? だって、この洋ランですよ。僕たち普段はこういう衣装がメインで、楽曲も今まで祭りやヤンキーをイメージしたものとか、「夢叶えようぜ!」っていう熱い感じが多かったんです。なので、「Wanna be!」のさわやかさや純白のスーツはかなり新鮮でしたね。
田中 今までとは180°違って、だからこそ楽しかったのもあるけど……正直、だいぶ照れくさかった(笑)。
水野 ダンスの中で変顔もガンガンやってきた俺たちがMVでも一切ふざけてなくて、本当に「カッコいい」しかないから。
田中 でも「君だけの王子様になりたい」っていうピュアな気持ちや必死感は、自分たちにも共通してるなと思います。「何もない俺たちだけど、夢をつかみたい気持ちだけはある!」っていうのがBOYS AND MENなので、そこが唯一の救いだったというか。
──わずかでも気持ちが重なる部分はあったと。
田中 そうですね。完全にキザな歌だったら共通項がなさすぎてちょっと厳しかったかも(笑)。
──この曲、ライブではすでに大人気だとか。
田中 めちゃめちゃ人気です! ファンの人たちの目の色が変わって「キャー!!」って。
水野 そうなると僕たちもより気合いが入るというか。「恋が止まらない」っていうサビの頭は「俺のほうが止まってねーよ!」って競い合うかのようにみんなグイグイ踊ってます(笑)。
田中 全体的に振りはめっちゃ速いんですけど、サビはコミカルで真似しやすいし、「Wanna be!」はライブでぜひ観てほしい1曲。ダンス込みで見てもらって完成する曲なのかなと思います。
基本は「汗くさい、泥くさい」
──「Wanna be!」のMVはどんなコンセプトで作られたんですか?
田中 メンバー11人が王子様に扮して、お姫様をエスコートするんです。最初に女性の手が出てくるんですが、MVを観る方の視点で進んでいく撮り方をしてるので、ぜひお気に入りの王子様を見つけてほしいです。みんな「俺を見てくれ!」っていうアピールもしていると思うので(笑)。
水野 ロケ場所は静岡の結婚式場で、長回しのワンカットなんです。1人でもミスったらやり直しなので緊張感もありましたが、リハも含めて最終的に4、5回で成功しました。あと、ソロシーンの撮影中は誰かの演技をモニタで見て「超カッコつけてんじゃん!」みたいな野次もありつつ(笑)。
──和気あいあいとした雰囲気だったんですね。
水野 はい。それと、あのキラキラした映像からはわからないと思うんですが、僕ら根はめちゃめちゃ泥くさいんで。始まる前は円陣組んで「絶対成功させようぜー! おっしゃー!」って。
田中 超体育会系ノリだったよね。
水野 男子の部活みたいな。で、カメラが回り始めるとああいうキラッとした感じになるっていう。
──ほー。ギャップがすごいですね。
水野 そうなんですよ。だから「Wanna be!」で知ってくれた人は、そのイメージのままライブに来るとビックリするかも。
田中 基本は「汗くさい、泥くさい」だから(笑)。でも僕らにはいろんなエンタテインメントを届けていきたいという目標があるし、こういう普段とは違う表情も出せるんだよっていう振り幅も楽しんでもらえたら。逆に昔からのファンの方には「ボイメン、こんな一面もあったんだ」って思ってもらえるとうれしいですね。
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- ニューシングル「Wanna be!」2016年2月3日発売 / KING RECORDS
- 初回限定盤 [CD+DVD] 1900円 / KICM-91649
- 通常盤 [CD] 1500円 / KICM-1650
初回限定盤CD収録曲
- Wanna be!
- ツクヨミ
- Wanna be! -off vocal ver.-
- ツクヨミ -off vocal ver.-
初回限定盤DVD収録内容
- 「Wanna be!」Music Video & Music Videoメイキング映像
通常盤CD収録曲
- Wanna be!
- ツクヨミ
- サワディ音頭
- Wanna be! -off vocal ver.-
- ツクヨミ -off vocal ver.-
- サワディ音頭 -off vocal ver.-
- ドラマ「白鳥麗子でございます!」tvkほかにて放送中 ※北陸朝日放送は3月1日(火)より放送開始 / 2016年、劇場版公開
- 「白鳥麗子でございます!」
あらすじ
すれ違ったすべての男を振り返らせるほどの美貌を持つお嬢様・白鳥麗子。派手な見た目で高飛車な言動を繰り返す彼女はしかし、1人の男をひたすら慕う純情で世間知らずの19歳だった。高校生の頃、プライドの高さから振ってしまった想い人・秋本哲也のことが忘れられない麗子は、親の反対を押し切って東京へ。今度こそ哲也に対して素直になろうとするが、またしてもプライドが邪魔して本当の気持ちを伝えられない。さらに、一途な恋を貫こうとする麗子の前に、次々と障害が現れ……。
スタッフ
- 原作:鈴木由美子「白鳥麗子でございます!」
- 脚本:大谷洋介
- 監督:久万真路、松岡達矢、水波圭太
- 主題歌:BOYS AND MEN「Wanna be!」(キングレコード)
- エンディングテーマ:BOYS AND MEN「ツクヨミ」(キングレコード)
キャスト
- 白鳥麗子:河北麻友子
- 秋本哲也:水野勝
- 吉本龍之介:田村侑久
- 高田保:辻本達規
- 青木龍斗:田中俊介
- 椎名健吾:吉原雅斗
- かきつばたあやめ:大西礼芳
- うずまき:上野優華
- 泉順子:内藤理沙
- 善導寺わたる:坂田雅彦
- 白鳥花代:さとう珠緒
- 白鳥正太郎:春海四方
©鈴木由美子 / 講談社 ©2016「白鳥麗子でございます!」製作委員会
BOYS AND MEN(ボーイズアンドメン)
2010年に東海エリア出身・在住のメンバーで結成されたエンタテインメント集団。東海エリアを拠点に精力的な活動を重ね、歌やダンスのみならず、芝居やミュージカル、テレビやラジオなどのメディアでの活動にも幅広く取り組んでいる。2015年2月には愛知・日本ガイシホールで約1万人集客のライブを成功させ、同年7月にリリースされたシングル「ARC of Smile!」はオリコン週間シングルランキングで6位にランクインし、大きな注目を集めた。2016年1月発売のシングル「BOYMEN NINJA」、2月発売のシングル「Wanna be!」では2作連続でオリコン週間シングルランキング初登場1位を獲得。2017年1月には東京・日本武道館での単独公演も決定している。現在の在籍メンバーは水野勝、田中俊介、田村侑久、辻本達規、小林豊、本田剛文、勇翔、若菜太喜、平松賢人、土田拓海、吉原雅斗の計11名。