MovieNEX発売記念 超特急「美女と野獣」の世界へ|ユーキ、ユースケ、タカシがガストンに変身? 吉原光夫(吹替版ガストン役)の歌唱レッスンを体験

超特急インタビュー

ユースケ

「家族を大切にしよう」って改めて思えた

ユースケ

──「美女と野獣」をご覧になった感想を教えてください。

僕はアニメ版を観たのがすごく小さい頃だったので、実写版を観て新鮮な感動を受けました。ディズニーの作品には必ず素敵な音楽が寄り添っていて、音楽があることでより広がっていく物語の世界観に感動してしまって。でも、隣で観てたユーキがずっと号泣してたんで、ユーキのことも気になっちゃって!(笑)

──ユーキさん号泣だったんですね。

そうなんですよ。だから「集中させてー」と思いつつ、「ああこの世界、憧れるなあ」と。「野獣になりたいなあ」って思っていました(笑)。

──特に感動したのはどのシーンでしたか?

オープニングの「朝の風景」です。これから始まる壮大なストーリーを予感させるようなシーンでしたよね。あと、バラの花びらがどんどん落ちていく場面。残り1枚になったときは「もうダメなんじゃないか?」って心がズキッとするくらい、気持ちを持って行かれてしまいました。

──劇中に登場する楽曲にスポットを当てると、どの曲が特に印象的でしたか?

ポット夫人が歌う「美女と野獣」が印象的でした。僕、キャラクターの中でもポット夫人とルミエールが好きで。なんだか、僕のおばあちゃんとおじいちゃんを想像させるんです。このシーンでは、ベルと野獣を支えているポット夫人が語りかけるように歌ってくれるんですよね。もうそこにすごくジーンと来て、2人が踊っているのを観ながら「僕も一緒に踊りたいなあ」って……あ、僕のお相手はいないですけどね!(笑) でも本当に音楽がスッと心の中に入って来て、何度も観たくなると言うか。「名曲ってこういう歌のことを言うんだなあ」って思えました。

──ポット夫人に関しては、息子のチップとのやりとりも印象的に描かれていますよね。

映画「美女と野獣」より。

そうなんですよ! 「美女と野獣」って男女の愛の物語だけど、家族愛もしっかり描かれていて。だからこそストーリーが深まるのかなって。たくさんの愛の形が出てきますよね。だから僕、本当にジーンときたんです。家族はいつも当たり前のようにそばにいてくれますけど、だからこそ大切にしないといけないと言うか。僕はこの映画を観て「家族を大切にしよう」って改めて思うことができたので、反抗期の子にも観てほしいですね(笑)。自分に子供ができたら必ず見せたいとも思ったし、おじいちゃんになっても観たいです。

──自分の年齢が変化するにつれ、作品から受け取るメッセージも変わってくるかもしれないですね。

そうですね。あと、この映画を観たらミュージカルをやりたくなる子が増えるんじゃないかなと思います!

落ち込んでる人を見つけたら、自分のことを差し上げたい

──次は、作品に絡めた質問を。ユースケさんは、どんな女の人を「美しい」と感じますか?

正直でいる方が美しいと思います。それこそベルみたいな! 思いを隠さないで、自分のやりたいことを貫き通すというか。僕がけっこう流されるタイプなんで……。

──そうなんですか?

ええ、メンバーに「こっちがいいんじゃない?」とか言われたら「はい、そちらで全然いいと思います!」みたいな(笑)。すぐに流されてしまうので、自分の意志をしっかり持っている女性はすごく魅力的に見えます。

──では男女関係なしに考えたとき、「美しい人」ってどんな人だと思いますか?

映画「美女と野獣」より。

誰にでも平等に接することができる人。出会った人を大切にできる人は心も考え方もちゃんとしていると思う。だから僕は、そういう人は「見た目も中身も美しいな」と思います。

──ちなみに、自分が美しくあるために心がけていることはあったりしますか?

食生活に気を付けようと思っているんですけど……僕、どうしてもそれが苦手で!(笑) もうね、偏る偏る! 朝はずっとパン! で、お昼はおにぎり夜は麺、みたいな。炭水化物ばっかり摂っちゃうんですよ。糖質の摂りすぎはよくないらしいから野菜とかでちゃんとバランスを取らないといけないんですけど、我慢できなくて。だから気を付けよう……と、しているところです(笑)。

──そうなんですね(笑)。ありがとうございます。では、ユースケさんが魔女に魔法をかけられるとしたら、何になってみたいですか?

……ごめんなさい、パンしか出てこない(笑)。僕、本当に好きなんです。パン食べられちゃうけど……。

──それでもパンになってみたい?

なってみたいですね。僕がもしパンになったときに落ち込んでる人を見つけたら、自分のことを差し上げたいです。身体が半分くらいなくなっちゃうかもしれないけど!(笑) でも、自分が何かをすることで元気になってくれる人がいるんだったらそうしたいって思う。これはパフォーマーとしての自分もそうで、「もし僕のことを見て元気になってくれる人がいるのなら、僕は自分の身もあげちゃうよ」って、そういう気持ちでいつもパフォーマンスをしています。

──次に、好きな人にアプローチするとき、ユースケさんは慎重な野獣と積極的なガストン、どちらタイプだと思いますか?

グイグイいきたいんだけど……っていうところなんですよね。いや、でも僕はガストン派かも。やっぱり好きな人は手にしたいし、自分のそばにいてほしいので、ガストンさんほどじゃないにしても積極的にいきたいなって思います。気持ちはガストンですね!

──なるほど。

ユースケ

それにほら、野獣はいつもベルのそばにいて、お互いの気持ちに触れることができたから2人とも恋を意識し始めたっていう関係じゃないですか。でも、好きな人はいつもそばにいるわけではないので。好きな人って、思いを伝えてつながれたときにいつもそばにいられる存在になると僕は思っていて。だから……ベルと野獣の関係ってうらやましいなと思うんです。2人が一緒にいる環境が。

──“ひとつ屋根の下”ですもんね。

そう、ずるいですよね。「ガストンはさびしいよね?」って思います(笑)。

──では最後に、普段の生活の中でユースケさんが愛を感じる瞬間を教えてください。

家に帰って、ごはんが出たとき。どんなに遅い時間になっても、親はごはんを作って待ってくれているんです。それって当たり前のことじゃないなって思う。やっぱりすごく支えられていると言うか、「僕はこのごはんを食べて、元気にがんばれるんだな」っていうのがわかるんです。前はそこまで気にしていなかったんですけど、最近夜遅くに帰ることも増えて、そうすると親は心配してくれているので……1人じゃないっていうことがありがたいなって思いますね。だから、ごはんが出るとき。シンプルかもしれないけれど、すごく愛を感じます。この恩を返せるように、今僕は超特急をがんばるしかないなって思います。