音楽ナタリー Power Push - BACK-ON

“スッピン”で勝負した初のセルフプロデュース作”

世界を変えられる

──ほかに今作で意識したことは?

TEEDA(MC)

TEEDA “未来が詰め込まれてるぜ”というアルバム名の通り、聴いた人がワクワクする作品になってるんじゃないかな。あと、これまではアルバムの最後は明るくハッピーに終わろうとしてたんですけど、今回は最後に「Parade for the hope」という曲を選んでいて、アルバムを聴き終わったときにしっかりメッセージが心に残ればなと思っています。これはBACK-ONとしては新しいアプローチですね。

──「この先の未来で子供達の為に僕らは希望の種植えに行くのさ」という歌詞は印象に残りました。

TEEDA ツアーで海外を回ったときに、子供がカップを持ってお金をねだるのを見て、何かを伝えたいと思うようになったんです。音楽で世界を変えられるとは思ってないけど、音楽で人は変えられるし、人は世界を変えられる。だから結果的に、音楽で世界は変えられるって思えた。そういうメッセージを込めています。

GORI このアルバムは、去年ツアーで海外を回ったあとに作った曲が多いんですよ。「PACK OF THE FUTURE」の仮タイトルは「ジャーニー」でしたからね。

音楽をやっていてよかった

──今バンドをやってて、皆さんが楽しいと思う瞬間はどんなときですか?

KENJI03(Vo, MC, G)

KENJI03 ライブですね。お客さんがどんどん笑顔になっていくのを見るとうれしくて。ちょっと前まで、カッコいい曲を作り続けていたら自然とみんなの胸に刺さるんじゃないかと思っていたけど、それは違うなと気付いたんですよ。やっぱり目の前で、ライブで届けないとって今は思っていて。今回のアルバムは初めてライブをメインのイメージにしていて。これからツアーが始まるけど、BACK-ONのライブに来たことがない人にもたくさん遊びに来てほしいですね。

GORI 曲を発表して、「救われました」と言われたときはうれしいですね。

TEEDA 「Dear Me」という曲を発表したあとに、母校の先生から「いじめられていた子が曲を聴いて、勇気を出して相談してきてくれた」という連絡をいただいたんですよ。そのときに音楽をやっててよかったなと思いました。

──いい話ですね。では最後に、ゲームソング集「PACK OF THE GAME COLLECTION」についても聞かせてください。

TEEDA BACK-ONのことをアニソンバンドと言う人もいるけど、それでマイナスなことなんて1つもないし、逆にみんなやりたいでしょ?と思ってるくらいで。むしろプラスでしょ。この「PACK OF THE GAME COLLECTION」を買って、それからBACK-ONのほかの作品も聴いてもらえたらいいですね。ゲームやアニメ好きな人が曲も好きになってくれて、バンドのアイデンティティに触れてくれたらいいなと。

KENJI03 わかりやすい入門編みたいな感じで聴いてほしいですね。

SHU(G)メールインタビュー

──ニューアルバム「PACK OF THE FUTURE」はどんな作品に仕上がりましたか? 制作においてSHUさんが心がけたことを教えてください。

SHU(G)

今回のアルバム制作で意識したのは、ある意味では「中途半端なモノをつくるコト」です。僕らの楽曲はラウドに寄りすぎるのも違うしJ-POPに寄ることもしない。中途半端でいるのは、仲間も少なく怖いけど、自分たちらしくあることを示しました。 誰かが「いい」と言ったからカッコイイのではなくて、自分の感覚を信じるべきだなと思います。創る側も、聴く側も。

──2月7日に東京・渋谷RUIDO K2で行った、アルバム収録曲初披露ライブの感想を聞かせてください。

アルバム初披露ライブは「発売前のまだ誰も知らない新曲をライブで演奏する」という、自分たちもお客さんもお互いサプライズみたいな企画でした(笑)。アルバムを聴いてからライブに行くのが普通の体験でしょ? でも初めて聴くのがライブで、その感覚を持ってアルバムを聴いたり、聴いたあとで思い出される事があったり……みたいな、新しい体験を作りたかったんですよね。

──今、バンド活動をしている中で一番うれしい瞬間はどんなときですか?

これはバンド結成当初から10年以上変わっていないですね。メンバーみんなでデモを作って歌入れて「やべー! めっちゃカッコいいじゃん!!」ってなったとき。さらにその楽曲をみんなに聴いてもらって、伝わったり何か結果が出たときは最高かな。

──今作を聴くファンの皆さんにメッセージをお願いします。

バンドのアルバムで一番いいのは1stアルバムというのをよく聞くんですが、これは「初期の純粋な衝動、思想が楽曲に詰まっているから」だと思うんですよね。僕らの今回のアルバムは初のセルフプロデュース。アルバムを作る際にプロデューサーを入れるアーティストが多いと思うけど、僕らは純粋で高密度なBACK-ONを届けるため、メンバーだけで楽曲を研ぎ澄まし伝えることを今回選びました。その結果、まさにデビューアルバムのように澄んだ作品になりました。聴いてほしいです! 聴けばわかるから!

──バンドメンバーにもメッセージをお願いします。

楽曲提供で生活を安定させて、我々本体BACK-ONはやりたい音楽を突き通していこうね!(笑)

ニューアルバム「PACK OF THE FUTURE」2016年3月2日発売 / cutting edge
CD+DVD / 3888円 / CTCR-14889/B
CD/ 2916円 / CTCR-14890
CD収録曲
  1. PACK OF THE FUTURE
  2. セルリアン
  3. Fame
  4. DISLIKE
  5. マーマレード
  6. What a beautiful day
  7. AMANOJAKU
  8. DTM
  9. Mirrors
  10. Silent Trigger
  11. リザレクション
  12. Dear Me
  13. Parade for the hope
DVD収録内容
  • Mirrors(Lyrics Video)
  • DTM(Music Clip)
  • リザレクション(Lyrics Video)
  • Dear Me (Lyrics Video)
  • セルリアン(Music Clip)
  • BACK-ON 2014-2015→
「PACK OF THE FUTURE」および「PACK OF THE GAME COLLECTION」購入特典

いずれのCDにも特典としてPlayStation4 / PlayStationVita用ソフト「ガンダムブレイカー3」で使用可能な、「HG インフィニットジャスティスガンダム」のパーツ&武器データ一式が手に入るプロダクトコードが封入されます。またアニミュウモでCDを予約・購入すると、追加特典として「HG ストライクフリーダムガンダム」のパーツ&武器データ一式が手に入るプロダクトコードもプレゼントされます。

購入特典

【プロダクトコード注意事項】

※特典のプロダクトコードの有効期限は、2016年3月3日~2017年3月2日を予定。
※「HG インフィニットジャスティスガンダム」や「HG ストライクフリーダムガンダム」のパーツ&武器データはゲーム内でも入手可能です。
※数に限りがございます。なくなり次第終了となります。
※画面はPlayStation4版の開発中のものです。
※内容・仕様は予告なく変更になる場合があります。
※プロダクトコードをご利用いただく際には、Sony Entertainment Networkへの接続が必須となります。

©創通・サンライズ
©創通・サンライズ・MBS
©創通・サンライズ・テレビ東京

ツアー情報
PACK OF THE FUTURE TOUR
  • 2016年3月26日(土)東京都 KICHIJOJI SHUFFLE
  • 2016年4月22日(金)京都府 KYOTO MUSE
  • 2016年4月24日(日)福岡県 Queblick
  • 2016年4月30日(土)神奈川県 club Lizard YOKOHAMA
  • 2016年5月6日(金)宮城県 仙台MACANA
  • 2016年5月13日(金)北海道 COLONY
  • 2016年5月15日(日)岩手県 the five morioka
  • 2016年5月28日(土)愛知県 ell.FITS ALL
  • 2016年5月29日(日)大阪府 梅田Zeela
  • 2016年6月25日(土)千葉県 DOMe Kashiwa
  • 2016年7月9日(土)台北THE WALL
  • 2016年7月10日(日)香港Hidden Agenda
  • 2016年7月22日(金)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
BACK-ON(バックオン)

KENJI03(Vo, MC, G)、TEEDA(MC)、SHU(G)、GORI(B)からなる4人組ロックバンド。2002年のバンド結成当初から国内外で多くのライブを行い、洗練されたアグレッシブなパフォーマンスで各国から高い評価を得ている。2006年6月、1stシングル「Chain」をリリース。2016年3月には初のセルフプロデュースによるアルバム「PACK OF THE FUTURE」とゲームソング集「PACK OF THE GAME COLLECTION」を同時発売した。