音楽ナタリー Power Push - BACK-ON

“スッピン”で勝負した初のセルフプロデュース作”

ストイックにやるよりパーティ的なミクスチャー

──TEEDAさんがおっしゃったその感覚はニューメタルを通ってきた世代ならではですね。

KENJI03 うん、そうかも。

左からGORI(B)、TEEDA(MC)、KENJI03(Vo, MC, G)。

TEEDA Kornがミクスチャーと言う人もいたけど、俺の中ではラップがないから違うんだよね。limpbizkitはフレッド・ダーストがラップしてるからミクスチャーなんですよ。

KENJI03 俺はもともとオレンジカウンティ系のスタイルが好きで。ラップするけどサビではすげえ抜けがいい、あのカラッとした雰囲気が好きで。

──Zebraheadとかですか?

KENJI03 そうです! 初期のZebraheadを意識した時期もありました。あと、No Doubtも好きですね。ストイックにやるというより、パーティ的なミクスチャーの方がうちらのスタイルに近いかなと。

TEEDA シリアスなタイプではないですね。

──Linkin Parkというよりも、Zebraheadというか。

KENJI03 そうですね。うちらよくRIZE、山嵐、UZMKと対バンさせてもらって可愛がってもらっていたんですけど、向こうは男気あふれるゴリゴリの音なんですよ。でも俺らはそこには寄せずに、あえてパーティ系のミクスチャーをずっと貫いてました。

TEEDA ツッパッてたもんね(笑)。

──BACK-ONとしては、ゴリゴリのサウンドをやるのは肌に合わなかった?

GORI(B)

GORI あまのじゃくなんでしょうね(笑)。先輩はゴリゴリの音でも俺らは関係なくやろうと。だから気に入られた部分もあると思うんですけど。

TEEDA メンタルはパンクだから、ガツガツ噛み付くんですよ。打ち上げの席で酒飲んでも「絶対負けねえ」みたいな(笑)。先輩たちからすると「BACK-ONは何オラついてるの?」って思ってたかもしれないけど、けっこう気に入ってもらえて、よくイベントに出させてもらいましたね。

──はははは(笑)。

GORI ミクスチャー界隈の先輩でジャンルにこだわってる人って別にいなくて。JESSE(RIZE)もそうだけど、気持ちが合う仲間同士が集まってる感じでしたからね。

変化してきたミクスチャー観

──BACK-ONの中にあるミクスチャー観は、作品を重ねるごとに変わっていきました?

TEEDA(MC)

TEEDA こうしたらミクスチャーに見られないかな?とか、そういうのは気にしなくなりましたね。「この曲はラップいらない」と思ったら入れないし、楽曲がよければいいよねって。まあ、そうすると俺の仕事がなくなっちゃうんですけどね(笑)。

──どんどん楽曲重視になっているんですね。

TEEDA その感覚はみんな持ってます。あと、歌詞もより生々しくなりました。今までは誰にでも伝わるような言葉を使いすぎていて、「BACK-ONの曲いいよね。でも残らないよね」ってなっていた部分もあったと思うんです。でも最近は嫌われるかも?って思うくらいまっすぐな言葉をぶつけるようにしていて。「こういうバンド嫌い!」って言われるくらいの反応が欲しいんですよね。でもそれが誰かに届ける、届いてるってことかなと。そう思うようになってから歌詞も少しずつ変わっていきましたね。

無地のTシャツ&スニーカーのスタイルがカッコいい

──今作を作る上ではどんなことを意識しました?

KENJI03 今回は"Normcore”(ノームコア)というキーワードを掲げたんですよ。初のセルフプロデュース作で、「これが俺たちのスタイルだよ」って提示したくて。

──"Normcore"とは?

左からGORI(B)、KENJI03(Vo, MC, G)、TEEDA(MC)。

GORI もともとファッション業界で使われてる言葉ですね。派手な洋服で着飾るよりも、普通にジーパンやTシャツみたいなシンプルで上質なものを選ぶことがオシャレなんじゃないかって提示で。その言葉が俺らの感覚に近い気がして。

TEEDA ヒップホップにはヒップホップの格好、ロックにはロックの格好があると思うんです。じゃあ俺らみたいに無地のTシャツにスニーカー履いてたら何なのかと思うかもしれないけど、それはいろんなことをやりたいってことなんですよ。常に“スッピン”でいたいっていうことで、それがカッコいいというスタンスに落ち着きました。まあ、あまのじゃくなだけかもしれないですけど。

──アルバムには「AMANOJAKU」という曲もありますね(笑)。

TEEDA はははは(笑)。“スッピン”でロックもパンクもヒップホップも上質な曲をやれたら、すげえカッコいいと思うんですよね。

ニューアルバム「PACK OF THE FUTURE」2016年3月2日発売 / cutting edge
CD+DVD / 3888円 / CTCR-14889/B
CD/ 2916円 / CTCR-14890
CD収録曲
  1. PACK OF THE FUTURE
  2. セルリアン
  3. Fame
  4. DISLIKE
  5. マーマレード
  6. What a beautiful day
  7. AMANOJAKU
  8. DTM
  9. Mirrors
  10. Silent Trigger
  11. リザレクション
  12. Dear Me
  13. Parade for the hope
DVD収録内容
  • Mirrors(Lyrics Video)
  • DTM(Music Clip)
  • リザレクション(Lyrics Video)
  • Dear Me (Lyrics Video)
  • セルリアン(Music Clip)
  • BACK-ON 2014-2015→
「PACK OF THE FUTURE」および「PACK OF THE GAME COLLECTION」購入特典

いずれのCDにも特典としてPlayStation4 / PlayStationVita用ソフト「ガンダムブレイカー3」で使用可能な、「HG インフィニットジャスティスガンダム」のパーツ&武器データ一式が手に入るプロダクトコードが封入されます。またアニミュウモでCDを予約・購入すると、追加特典として「HG ストライクフリーダムガンダム」のパーツ&武器データ一式が手に入るプロダクトコードもプレゼントされます。

購入特典

【プロダクトコード注意事項】

※特典のプロダクトコードの有効期限は、2016年3月3日~2017年3月2日を予定。
※「HG インフィニットジャスティスガンダム」や「HG ストライクフリーダムガンダム」のパーツ&武器データはゲーム内でも入手可能です。
※数に限りがございます。なくなり次第終了となります。
※画面はPlayStation4版の開発中のものです。
※内容・仕様は予告なく変更になる場合があります。
※プロダクトコードをご利用いただく際には、Sony Entertainment Networkへの接続が必須となります。

©創通・サンライズ
©創通・サンライズ・MBS
©創通・サンライズ・テレビ東京

ツアー情報
PACK OF THE FUTURE TOUR
  • 2016年3月26日(土)東京都 KICHIJOJI SHUFFLE
  • 2016年4月22日(金)京都府 KYOTO MUSE
  • 2016年4月24日(日)福岡県 Queblick
  • 2016年4月30日(土)神奈川県 club Lizard YOKOHAMA
  • 2016年5月6日(金)宮城県 仙台MACANA
  • 2016年5月13日(金)北海道 COLONY
  • 2016年5月15日(日)岩手県 the five morioka
  • 2016年5月28日(土)愛知県 ell.FITS ALL
  • 2016年5月29日(日)大阪府 梅田Zeela
  • 2016年6月25日(土)千葉県 DOMe Kashiwa
  • 2016年7月9日(土)台北THE WALL
  • 2016年7月10日(日)香港Hidden Agenda
  • 2016年7月22日(金)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
BACK-ON(バックオン)

KENJI03(Vo, MC, G)、TEEDA(MC)、SHU(G)、GORI(B)からなる4人組ロックバンド。2002年のバンド結成当初から国内外で多くのライブを行い、洗練されたアグレッシブなパフォーマンスで各国から高い評価を得ている。2006年6月、1stシングル「Chain」をリリース。2016年3月には初のセルフプロデュースによるアルバム「PACK OF THE FUTURE」とゲームソング集「PACK OF THE GAME COLLECTION」を同時発売した。