「angelaのミュージック・ワンダー★大サーカス2014」レポート

ここからはインタビュー中でも語られた、2014年12月24日の東京・ゆうぽうとホールでのライブ「angelaのミュージック・ワンダー★大サーカス2014」の模様を「暗夜航路」初披露パートを中心にお届けしよう。

新着PVと初披露の名バラードというクリスマスプレゼント

このたびリリースされたシングルの表題曲「イグジスト」とカップリング曲「暗夜航路」がプレイされたのは「大サーカス」の中盤戦。「KINGS」で、その歌詞よろしく、1300人のangelaファン、通称“ぢぇらっ子”たちによる“ビッグウェーブ”とシンガロングを煽ったatsukoとKATSUはお色直しのために一旦退場するも、ステージに復帰するや「10年待ちました！」「そんな『ファフナー』がお茶の間に帰ってきます！」とシャウトして「蒼穹のファフナー」の続編「蒼穹のファフナー EXODUS」の放送がスタートすることを祝福する。1300人がその声にこの日一番の歓声と拍手で応えると、彼らはその「蒼穹のファフナー EXODUS」のオープニング主題歌となるアッパーチューン「イグジスト」を、本邦初公開のビデオクリップ映像を背にドロップ。とっておきの“クリスマスプレゼント”で客席の温度をこの日何度目かのピークへと押し上げた。

しかし、彼らの“プレゼント”攻勢は止まらない。「イグジスト」に熱狂する客席を前にした2人は「『ファフナー』と“クロッシング”して作りました」と、神経の直接接続を意味する劇中の用語を交えつつ、この日初お披露目となったアニメのエンディング主題歌「暗夜航路」をパフォーマンス。直後のMCタイムでは「『EXODUS』がどういうストーリーになるかわかったでしょ」とのatsukoの言葉に笑顔を見せたぢぇらっ子たちだが、そのプレイに聴き入る表情は真剣そのもの。KATSUのアコースティックギターが織りなすセンチメンタルなサウンドと、寂しげながらも強い意思をたたえたatsukoの歌声に惜しみない拍手を送っていた。

プレイとMCと“後輩”で魅せる、カラフルな年末大一番

なお「大サーカス」は毎年恒例の年末ライブ。クリスマスイブ開催の今年はクリスマスイルミネーションで彩られたステージに、10人に及ぶサンタルックのダンサーというクリスマス仕様の中、行われている。そのダンサーとサポートバンドとともにステージに現れたatsukoとKATSUは「cheers!」で、いきなりぢぇらっ子たちをヒートアップさせると、熱いプレイとコミカルなMCでライブ序盤を構成。「DEAD SET」ではヘヴィなギターを響かせ、「gravitation」では圧巻のハイトーンボイスを魅せるも、MCタイムでは「サンタはいません！」とこの日の演出を台無しにして笑いを誘う。

また「ファフナー」タイム後の後半戦は変幻自在の展開に。中川翔子と共作のパーティチューン「キラキラ-go-round」をセルフカバーしたかと思えば、自身の楽曲「シドニア」が「アニメーション神戸」主題歌賞を受賞したことを「ただひと言 ありがとう」と歌う「Peace of mind」も披露。さらにその「シドニア」と、デビュー曲「明日へのbrilliant road」を大合唱してライブ本編を締めくくった。

angelaとサポートバンドに酷似した“後輩”ドメスティック♥ラヴバンドがangela楽曲やクリスマスソングをカバーしたアンコールのあと、ダブルアンコールに応えた“本物”のangelaは客席1階に登場。道中ぢぇらっ子たちとコミカルなやり取りを繰り広げながらステージに上がった彼らは“後輩”に負けじと「きよしこの夜」と「FLY ME TO THE MOON」をカバーする。そして「Always好きだよ」と“angelaの骨格を作った曲”「Shangri-La」を披露したところで大団円。KATSUとatsukoは「2015年のangelaは一層がんばります！ もがきます！」と決意を新たにして“サーカス”の幕を下ろした。