音楽ナタリー Power Push - amazarashi
2ndシングルに凝縮した秋田ひろむの心的情景
楽曲への没入感をもたらすライブでの映像演出
──初回盤には、5月12日にニコニコ生放送で行われたライブ映像をフルで収録したDVDが同梱されます。光と映像を使った演出が大きな話題を呼びましたが、改めてあのライブへのこだわりと試み、またリスナーに向けて観どころを教えてください。
あれは生演奏、生配信としてやったんですけど、1つの作品として完成されたものになったと思います。映像チーム、音響チームのおかげでもあるんですけど、本番が終わってから映像を観たらびっくりしました。この表現を生でできるんだと思って。これは観てもらいたいです。
──ミュージックビデオやワンマンライブなどにおいて、amazarashiは音と映像のリンクを非常に大事にされているように思います。それはなぜなのでしょうか?
ライブは僕らの表現の場、空間として捉えるほうがamazarashiには合っているんだと思います。共有、共感を生むというよりも楽曲の世界観に没入してもらえたらと思う場合、こういうスタイルが合ってるんじゃないかと。
──音と映像が融合することによってどのような効果が生まれると思いますか?
ライブに没入するというよりは楽曲に対しての没入感を与えられると思います。観客が曲と自分の気持ちを重ねてなんか自分自身を顧みちゃうような。映像はそういうふうに機能してると思います。
──映像やライブでの演出などに関して試してみたいことはまだまだあふれていますか?
僕自身のアイデアはたくさんありますが、それを実現できるかどうかはいろんな事情を鑑みて、という感じです。デビュー5年目で思うのは、限られた手札の中でどれだけ最大限の役を出せるかだと感じています。時間やお金、アイデアは無限ではないので。
シングルは限りある中で表現する挑戦の機会
──これまでミニアルバムやアルバムでのリリースが続いていましたが、ここにきてシングルを2作発表することになりました。曲数は少なくてもamazarashiの濃密な世界観はシングルでも十二分に発揮されてるように感じます。シングルで作品を発表することについてどのように考えていますか?
アルバムとは曲数が違うので、物足りなさというか、やり足りないなというのはもちろんあります。ただ今年に入ってのシングル2枚は、アニメタイアップのおかげでリリースできたもので、もらったチャンスだったと思ってます。限られた中でどれだけ表現できるかっていう挑戦でもあるし、ここで1つ僕らの血肉になるものを獲得しなければという思いです。
──今年後半の活動についての展望も聞かせてください。
特に変わらず、な感じです。今シングル制作も終わって、次のライブまで間が空いたので曲をたくさん作ろうと考えてるところです。今年後半は何かやりたいですけど、ライブなのかリリースなのか、まだなんとも言えません。でも何かやりたいです。
ライブ情報
amazarashi 5th anniversary Live Tour 2016
- 2016年1月17日(日)北海道 Zepp Sapporo
- 2016年1月24日(日)愛知県 Zepp Nagoya
- 2016年1月31日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
- 2016年2月20日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
- 2016年2月21日(日)大阪府 Zepp Namba
- 2016年2月27日(土)東京都 Zepp Tokyo
- 2016年3月6日(日)東京都 中野サンプラザホール
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット:前売5000円(税込み / ドリンク代別) / 当日6000円(税込み / ドリンク代別)
※公演当日はコンサート収録を行う可能性があります。お客様がカメラに写り込むことがあるかもしれませんので、予めご了承ください。
- amazarashi mobile site 「APOLOGIES」会員先行予約(会員限定)
- 1次先行予約:2015年8月18日(火)18:00~8月23日(日)18:00
2次先行予約:2015年8月25日(火)12:00~8月30日(日)18:00
- amazarashi mobile site 「APOLOGIES」(スマートフォン、フィーチャーフォン)
- amazarashi official site先行予約
- 2015年9月1日(火)12:00~9月13日(日)18:00
- 一般発売日
- 2015年10月3日(土)
- ニューシングル「スピードと摩擦」 / 2015年8月19日発売 / Sony Music Associated Records
- 初回限定盤 [CD+DVD] 1944円 / AICL-2930~1
- 通常盤 [CD] 1296円 / AICL-2932
- 期間限定盤 [CD] 1404円 / AICL-2975~6
初回限定盤 CD収録曲
- スピードと摩擦
- 風邪
- 名前
- スピードと摩擦 acoustic Version
- スピードと摩擦 instrumental
- 風邪 instrumental
- 名前 instrumental
初回限定盤 DVD収録内容
LIVE @nikoniko 2015.05.12
- 光、再考
- ムカデ
- 季節は次々死んでいく
- 無題
- スターライト
通常盤 CD収録曲
- スピードと摩擦
- 風邪
- 名前
- スピードと摩擦 acoustic Version
期間限定盤 CD収録曲
- スピードと摩擦
- 風邪
- 名前
- スピードと摩擦 acoustic Version
- スピードと摩擦 TV Edit
-
「乱歩奇譚 Game of Laplace」OPノンテロップムービーのダウンロードシリアルナンバー封入
DL期間 2015年8月18日(火)0:00~2016年2月17日(水)23:59
amazarashi(アマザラシ)
青森県むつ市在住の秋田ひろむを中心としたバンド。青森県内500枚限定の詩集付きミニアルバム「0.」を2009年12月に発表し、翌2010年2月にその全国盤となる「0.6」をリリース。その後ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズへ移籍し、2010年6月に「爆弾の作り方」を発表。アーティスト本人の露出がないまま、口コミを中心に話題を集めていき、2011年11月には初のフルアルバム「千年幸福論」を発売した。2012年6月にミニアルバム「ラブソング」、2013年4月にミニアルバム「ねえママ あなたの言うとおり」をリリースし、2013年8月には「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO」に初出演。11月にアルバム「あんたへ」を発表した。2014年9月にはインディーズ時代の「あまざらし」名義でライブ「あまざらし プレミアムライブ 千分の一夜物語『スターライト』」を開催。秋田ひろむの書き下ろし小説の朗読とストリングスを加えた編成でのライブを行った。10月29日に約3年ぶりのフルアルバム「夕日信仰ヒガシズム」をリリースし、翌11月より全国ツアーを開催。2015年2月に発表した1stシングル「季節は次々死んでいく」の表題曲がアニメ「東京喰種トーキョーグール√A(ルートエー)」の主題歌となり、アニメファンにも大きな注目を浴びた。6月にデビュー5周年を迎え、8月には東京・豊洲PITにて3D映像を駆使したアニバーサリーライブを実施。アニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」のオープニングテーマ「スピードと摩擦」を書き下ろし、8月19日に2ndシングルとしてリリースした。