虹のコンキスタドール「Winter Love, Like Summer!~RAINBOW JAM2021-SUMMER SHOWER-~」インタビュー|7周年イヤーに手に入れた大きな変化と成長 (2/4)

虹コン、大人になったな

──Blu-rayには新曲3曲入りのCDが付属します。そのうち11月に先行配信された楽曲「ナミダ、あわ雪」は、毎年発表されているウインターソングの最新曲です。虹コンはアッパーな夏曲のイメージが強いですが、しっとりとした冬曲も似合いますね。

桐乃 「ナミダ、あわ雪」は90年代とか、ひと昔前の楽曲をイメージさせる曲調で。私の耳にもスッと入ってきたし、30代、40代の方からしたら懐かしく感じると思うので、普段アイドルの楽曲をあまり聴かない方にもぜひ聴いていただきたいです。

岡田 振り付けもWinkさんからインスピレーションを受けている部分があるんです。これを機にWinkさんの映像をいくつか観たんですが、めっちゃハマりそうで危ないです(笑)。

──レコーディングはいかがでしたか?

中村 朱里は歌い方にけっこうクセがあって、今までの冬曲でもメンバーにイジられてきたんですよ。「Snowing Love」では「わたあめ」と歌っているのに、「ふぁたあめ」に聞こえると言われて(笑)。

中村朱里

中村朱里

隈本 それがめちゃくちゃかわいいんです!(笑)

中村 でも「ナミダ、あわ雪」は失恋曲なので、切ない気持ちを表現するために歌い方を変えてみました。今回はイジられてないです(笑)。

的場 この曲を通して、「虹コン、大人になったな」と感じる部分が多いんです。今まで「恋しました! きゅるん!」みたいなイメージの曲が多かった中、今回みたいな失恋ソングもすごくしっくりくるようになって。衣装も前回の冬曲ではかわいいポンチョや手袋が付いてたんですけど、今年は例年より落ち着いているんですよ。この1年だけでもだいぶ変化があって、表現の幅が広くなったと思います。

──実際、大人になったという実感はありますか?

的場 楽屋やライブでのわちゃわちゃ感はもちろん残っているんですけど、昔だったら「ナミダ、あわ雪」だけでなく、「ジャスナウ!」や「Luv♡Unbalance」みたいな大人めな曲を歌いこなせなかったと思います。特に最年少の蛭田愛梨ちゃんの歌い方が急に大人びてきていて。最年少から底上げされて歌声の幅が広くなって、それが「ナミダ、あわ雪」にも反映されているんだろうなと感じています。

隈本 愛梨ちゃん、出会った頃は中学生だったもんねー! もうあんなに大人になって。華鈴先輩も初めて会った頃は髪が長くてツインテールだった。ここにいるみんな、ジュナちゃん以外は全員二十歳超えてるんだよね。

──「ナミダ、あわ雪」のミュージックビデオでも、皆さん大人びた表情を見せていますね。

隈本 虹コンはテンポが速くて歌割りが細かい曲が多いので、MVではどうしてもカットがすぐ切り替わっちゃうんですけど、「ナミダ、あわ雪」のMVは1人ひとり映っている時間がかなり長いんです。メンバーの顔をじっくり観ることができるMVになっています。

──メンバーの人数が多いと、それぞれ自分をアピールするのが大変ですよね。ただ、大人数のアイドルは自分のキャラや立ち位置を見つけるのに試行錯誤するという話をよく聞く中、虹コンはみんなすぐに個々のポジションを見つけているイメージです。

隈本 でも、悩んでいる時期もめちゃくちゃありました!(笑) 無個性というコンプレックスをめちゃくちゃ引きずってましたね。

岡田 私はいまだにわからないかも。

隈本 いや、がっつりキャラあるよ!

的場 みんな自分じゃわからないけど、周りから見たら唯一無二なんですよ。虹コンはそういうことをメンバー同士で言ってあげる習慣があるかもしれないです。例えばバラエティ番組だと、どういう立ち位置で振る舞ったらいいのかそれぞれ悩んで、中にはちょっと落ち込んでいる子もいるんですけど、「こういうふうにやったらいいんじゃない?」とか、「今のままでいいと思うよ」とお互いに声を掛け合うんです。

中村 朱里から見たらみんな個性的に見えるし、みんなもそれぞれ同じように感じているんだと思います。

的場 ジュナちゃんや愛梨沙ちゃんは自分のキャラがまだわからないかもしれないけど、こっちから見たらだいぶクセが強いから、「ここがあなたのいいところだよ!」と本人にどんどん伝えていきたいですね。

めちゃくちゃ考察が進む

──今回の作品に収録されているほかの新曲についても話を伺おうと思うのですが、皆さん的に熱く語りたい曲はありますか?

岡田 あのすみません、「終末でーと部!」がですね……。

隈本 話し方の導入が(笑)。

岡田 この曲は一聴すると曲調が明るくかわいくて、テンポ速めで疾走感があるんですけど、歌詞を集中して見てみると、不穏なワードがあちらこちらにあるんですよ。例えば落ちサビの「峠を越えた分かれ道で」とか……。「峠を越える」って限定的な使い方をする表現じゃないですか。それが途中に入ってくるのがすごく怖いし、ここだけ変な音が入ってくるんですよ。あと、最後の「わん、つー、すりー♡」のところも、「すりー♡」の前にひと拍あって、「あっ、飛び降りたのかな‥…」とか、めちゃくちゃ考察が進むんです。

隈本 まだ音源が解禁される前に、Twitterに考察を載せてたよね(笑)。

岡田 もう好きすぎて。これは二次創作なのか、一次創作なのか…‥(笑)。

的場 一応歌ってる本人だからね(笑)。

──岡田さんはホラー好きということもあって、こういう考察が捗るんですね。

岡田 ダークな部分には人間誰しも惹かれると思うんですよ。稲川淳二さんがおっしゃっていたんですけど、怖いと感じるのも人間の快感のひとつらしいんです。怖いもの見たさという言葉もあるくらいですし。やっぱり王道のハッピーエンドってありふれてるじゃないですか。そこにダークな要素が入ってくると心に引っかかるし、不穏な歌詞がちりばめられているとその余白からいろいろと考えさせられて、めっちゃいいんです……。

岡田彩夢

岡田彩夢

ホントにやるんだ……

──昨年の話に戻りますが、7つの色で構成される“虹”をグループ名に冠する虹コンにとって、結成7周年を迎えた2021年は特別な年だったと思います。1年を通しての手応えはいかがでしたか?

的場 グループの雰囲気としてはいい意味でめちゃくちゃ変わったと思います。すごく明るくなったなって。明るい新メンバーが入ってきてくれたというのはもちろん、ライブへの取り組み方が変わってきました。もともとすごい暗いわけではなかったんですけど、今はみんな楽しんで活動しているうえ、そこにメリハリがついたと感じています。学生が減ったということも影響しているかもしれないですが、虹コンに対してちゃんとお仕事として向き合えるようになったなと。どういうことをやってどう楽しむか、みんなしっかり考えてるんだなと感じる瞬間がライブを一緒に作っている中で多々あって、そういう意味ではアイドルとしてひとつステップアップできたんじゃないかなと思っています。

──的場さんは2021年の年始に「虹コンの太陽になる」とブログにつづっていましたが、その目標は達成できましたか?

的場 自分で言うのもなんなんですけど、私、めっちゃ太陽になったと思います! もともと感情の起伏が激しくて、2021年ももちろんいろんなことがあったんですが、思い返してみるとそれを含めてずっと楽しく活動できたなって。

的場華鈴

的場華鈴

隈本 華鈴先輩にはホントに救われてばっかりです。2021年は虹コンの体制がいろいろ変わった年で。変化が多かった中、グループをまとめてくれたので、みんな華鈴先輩がいてよかったと感じていると思います。どんなときもこうやって明るくメンバーのことを照らしてくれていて、ホントに太陽ですね。

岡田 ライブのセットリストを考えるときにメンバーの意見がまとまりづらいこともあるんですけど、2021年の的場さんはそれを全部まとめてくれました。

的場 やったー!(笑)

──4月16、17日に開催される東京・日本武道館公演もどんな構成になるのか楽しみです。念願の武道館ワンマンが決定したことを知ったときはどう思いましたか?

中村 みんなで会議室に集まって、プロデューサーのもふくさんから「日本武道館、決定しました」という報告を受けたんですよ。そのときの反応がみんな「えっ……」という感じで。喜びというより、驚きや緊張感が大きくて、日本武道館はずっと夢に掲げていた会場なので「ホントにやるんだ……」と現実味がなかったんです。茉莉奈だけその場にいなくて、携帯で通話しながら一緒に話を聞いてたんですけど、「えっ!」って1人だけ大きな声を出してて(笑)。

隈本 「日本武道館が決まりました」って聞こえて思わず大きな声を出しちゃったんですけど、電話の向こうはめっちゃシーンとしていて。リアクション間違えたなと思ってすごく恥ずかしかったです(笑)。でも、ホントにびっくりしました。

岡田 正直、まだ実感がないですね。

桐乃 信じられないです。

的場 これからだんだんと実感が湧いてくるんだと思います。

──日本武道館を2日間埋められるのか、という不安もあります?

的場 この間、どのくらいお客さんを入れて、こういう形でチケットを販売しますという話をスタッフさんから聞いて、「これはヤバい。今まで以上に1つひとつのライブや宣伝をがんばっていかないと埋められないな」と感じました。虹コンにとって大きな試練になると思っています。虹コン初の日本武道館を思いきり楽しめたらと思いつつ、そのためにも全力で、今までの想像を超えるやり方をしなきゃいけないんだろうなとメンバーみんな感じています。

左上から時計回りに神田ジュナ、的場華鈴、岡田彩夢、隈本茉莉奈、中村朱里、桐乃みゆ。

左上から時計回りに神田ジュナ、的場華鈴、岡田彩夢、隈本茉莉奈、中村朱里、桐乃みゆ。

隈本 もう考えるだけでドキドキする。

神田 私はまだワンマンライブを経験した回数も少ないし、日本武道館2DAYSだと披露する曲数も多くなるのでそこに対する不安が大きいです。

岡田 ファンの方には全員観に来てほしいですね。