「僕には帰る場所がある」PRIZMAX森崎ウィン、4年ぶりバースデーライブで新曲も

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PRIZMAX森崎ウィンが8月23日に東京・浅草花劇場でバースデーソロライブ「Be Free」を開催した。

森崎ウィン(撮影:笹森健一)

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8月20日に29歳になったウィン。20代最後の誕生日を迎えたことを記念して開かれたライブは、彼にとって約4年ぶりのソロライブとなった。2部にわたって行われた公演のうち、この記事では第1部の模様をレポートする。

森崎ウィン(撮影:笹森健一)

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バースデーライブは、公演タイトルにもなったオリジナル曲「Be Free」でスタートした。ストライプ柄のスーツに蝶ネクタイでドレスアップしたウィンの姿がスポットライトに照らされると、晴れやかな笑顔の彼は「立っていいよ! 楽しんでいきましょう!」とさっそく客席のホリック(PRIZMAXファンの呼称)に呼びかける。バックに構える4人編成のバンドメンバーが奏でるさわやかなサウンドに乗せてウィンは朗らかなボーカルを響かせ、1曲目から楽しげなムードを作り上げていった。

森崎ウィン(撮影:笹森健一)

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PRIZMAXのナンバー「Sing it!」に続くと、ウィンの呼びかけに応じたホリックもシンガロングで楽曲に参加。観客の歌声を受け止めつつ、ウィンは2階席のファンに向けても丁寧に歌いかけ、笑顔の輪を広げていった。彼は最初の挨拶で「始まったねー! 今日めっちゃ歌うから、あんまりしゃべらないかも。それでもいいですか?(笑)」と宣言。この日のライブの構成やセットリストをすべて自らプロデュースしたウィンはその言葉通り、自身が制作に参加したPRIZMAXのナンバーやオリジナルナンバーを次々と歌い届けていく。最新アルバム「FRNKSTN」に収録のプロデュース曲「I hate you」ではスタンドから外したマイクを強く握り、思いのこもったパワフルなボーカルを聞かせる。また、ウッドベースとパーカッションの温かみのあるサウンドにウィンが「かわいい」と思わず顔をほころばせた「いつかの三拍子」では、客席上方から小さな紙飛行機が舞い落ちる演出も。ウィン自身も手に持った紙飛行機をホリックめがけて無邪気に飛ばしていた。

「Be Free」の様子。(撮影:笹森健一)

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「恋心」を歌い終え、ウィンがようやく「ちょっと話そう!」とMCタイムを取ると、客席のあちこちから「おめでとう!」と誕生日を祝う声が。これを聞いたウィンは照れ隠しをするように「Happy birthday to meー!」「Happy birthday dear “カッコよくて面白くて歌もうまい”ウィンくーん!」と歌ってバンドメンバーに伴奏を促し、バンドマスターから「そういうのやらないってリハで言ってたのは誰だよ!」とツッコミを受けていた。客席のあちこちから「かわいい……」と声が漏れたバンドメンバーとの応酬ののち、ウィンは笑いながら「次はメドレーコーナーです!」と紹介する。

森崎ウィン(撮影:笹森健一)

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ボサノバ調にアレンジされたPRIZMAX「カフェオレ」からスタートしたメドレーでは、ウィンが「カバーしてみたかった」という多彩な楽曲が次々と披露されていった。流暢な英語でブルーノ・マーズ「The Lazy Song」を歌い上げたのち、ジャズのスタンダードナンバー「Fly Me to the Moon」では着ていたジャケットを脱ぎ捨てたウィン。マイクスタンドに指をすべらせながら艶のあるボーカルを聞かせ、ぐっとアダルトなムードを演出してみせる。そして、カバーコーナーの最後に「どうしても歌いたかった」とウィンが選んだのは、米津玄師の「Lemon」。以前フジテレビ「ウタズキ」で披露し話題を集めたこの曲を彼が歌い出すとホリックからはにわかに歓声が沸く。柔らかな声でこの曲を届けるウィンの歌声に、オーディエンスはじっくりと耳を傾けていた。

森崎ウィン(撮影:笹森健一)

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カバーメドレーを終えると、ウィンは会場を見渡し「4年前(のソロライブ)と比べて大きくなりました」とつぶやいた。「皆さんにお礼を言いたいです」と彼が感謝の思いを口にしたのちに披露したのは「Piano」という新曲。このライブのために用意した「君のいない世界」を歌う切ないラブバラードを、ピアノ伴奏で歌い上げる。あふれ出る思いをそのまま歌詞に乗せたような、感情むき出しの豊かなボーカルで客席を圧倒したウィンはこの曲について「去年作った曲で、自分の中で挑戦的な曲になったと思っています」と特別な思い入れを明かしていた。

森崎ウィン(撮影:笹森健一)

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PRIZMAX「Never」でウィンが「一緒に歌おう?」と呼びかけるとライブも終盤。呼びかけに応えたホリックが楽しそうに曲を合唱すると、ウィンは「ワオ!」と喜び、グルーヴィに体を弾ませながらステップを踏んだ。気心知れた仲間たちの集まりのようなアットホームなムードにウィンのパフォーマンスも曲を重ねるごとに自由になっていき、「Ready」ではホリックを一度うつむかせてから「うつむかないで」と歌うアドリブも。ラストに届けられたのはオープニングにも披露された「Be Free」。「最後に一緒に歌って!」と大合唱で会場をひとつにしたウィンは、曲を終えるとさっそうとステージをあとにした。

森崎ウィン(撮影:笹森健一)

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彼が姿を消すなり客席からは大きなアンコールが起こり、ウィンは再びステージへ。1人アコースティックギターを構えると、彼は「いろんな現場に行くけれど、こうやってホリックに会って『僕には帰る場所があるんだ』と思うと胸張れるし、鼻が高いです」と自身を支えてくれるファンへの感謝を言葉にした。そして、ハリウッドでの映画撮影期間を経てPRIZMAXに復帰後に発表したソロ曲「ただいま」を弾き語りで披露。丁寧にギターを爪弾きながら、ホリック1人ひとりに思いを伝えるように歌い上げた。「Three Things」はJackson 5「I Want You Back」のメロディを盛り込んだアレンジが施され、最後の最後まで音と歌声でホリックをもてなしたウィン。ラストナンバーの「Shall we dance」を歌い終えると彼は胸に右手を当て、美しい一礼をしてステージを終えた。

森崎ウィン「Be Free」2019年8月23日 浅草花劇場 セットリスト

01. Be Free
02. Sing it!
03. One Two Three
04. I hate you
05. いつかの三拍子
06. 恋心
07. カフェオレ
08. The Lazy Song
09. Fly Me to the Moon
10. 恋はみずいろ
11. Lemon
12. Piano
13. Never
14. Believe
15. Ready
16. Be Free
<アンコール>
17. ただいま
18. Three Things×I Want You Back
19. Shall we dance

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