「続・BLドラマの主演になりました」阿部顕嵐×阿久津仁愛、渡部秀×小越勇輝、古屋呂敏×押田岳インタビュー (2/3)

渡部秀×小越勇輝 インタビュー
左から渡部秀、小越勇輝

キャラクター紹介

渡部秀演じる黄島譲二

黄島譲二(渡部秀)

青柳萌のマネージャーで、サングラスにアロハシャツという胡散臭い風貌をしている。過去のとある事故が原因で、実は左目に大きな傷がある。紫に猛アタック中。

小越勇輝演じる紫宏臣

紫宏臣ゆかりひろおみ(小越勇輝)

赤藤優一郎専属の敏腕マネージャー。この仕事を目指すきっかけとなった推しの俳優がいるが、秘密にしている。ドSキャラで、黄島のアタックも冷たくあしらうが、内心は……。

変えなかったのは、みんなのお兄ちゃん的存在でいること(渡部)

──「続・BLドラマの主演になりました」の脚本を読んだ印象を教えてください。

渡部秀 個人的には、前作で全部書き切ったんじゃないかと思っていたんですが、全然そんなことなくて。続編はさらに内容がブラッシュアップされていて、面白い脚本になっていると感じました。個人的には、前作よりもさらに“きじゆか”が濃く描かれていて身が引き締まる思いでしたし、挑戦だなと思いました。

小越勇輝 今回は新しいキャラクターも増えて、内容もパワーアップしていますし、前作から引き続き登場する役もさらに掘り下げられていて。それこそ“きじゆか”にも触れられているし、紫自身も人間味が増している。前作よりも濃くなって、面白くなりそうだし、面白くしたいと思いました。

──黄島と紫はともに前作に続いて登場しますが、演じるうえで前作から変えたこと、逆に変えなかったことはありますか?

渡部 シンプルに髪が長くなったので……変えたわけではないですが、原作により近くなりましたね。逆に変えなかったのは、みんなのお兄ちゃん的存在でいること。“俯瞰してみんなを見ている”というのは、前作からずっと一貫して意識するようにしていました。

渡部秀

渡部秀

小越 確かに僕も髪型は変わりました。前作よりも明るくなったので、原作に近くなりました。それ以外は、意識的に変えたことはないですが、先ほども言った通り、今回は紫が深掘りされて、現場以外の姿や、黄島に対する姿など、前作ではあまり見えなかった内面が見えるようになったので、そこの違いは大切にするように心掛けました。

──お二人でのシーンが多かったということですが、撮影はいかがでしたか?

渡部 撮影の最終日は“きじゆかデー”で。ラブシーンも含めて朝から晩までずっときじゆかのシーンを撮影していたんですよ。だから小越くんはちょっとおかしくなったって言っていました(笑)。

小越 「紫って? 何?」ってキャラがよくわかんなくなって。

渡部 崩壊していました(笑)。というか、もう崩壊せざるを得ないというか。

小越 でもそれはこの2人だからこそ生まれた空気感だったと思うんですよね。それこそ赤藤の前では絶対に見せない姿だし。「あれを入れるんだったらほかにも遊べたところあったかも」って今は思っています。もっとやりたかったなー(笑)。

渡部 そうね。でも1回だから効くのかもしれないよね。

小越 確かに。みんながみんなあれだったら、違うものになっちゃいますよね(笑)。

小越勇輝

小越勇輝

──黄島も、青柳に見せない姿を紫には見せていますか?

渡部 そうですね。やっぱりちょっと“オス”モードにはなっているので、その大人な空気感みたいなものは出したつもり。そこがうまく画になっていたらいいなと思います。ただ、きじゆかのシーンにおいて、黄島はやりたい放題やるだけっていうか。わーっとやって、紫を困らせるのが基本。“きじゆかデー”もそういう感じだったので、小越くんの対応力が試された1日だったんじゃないかな。もう“小越様様”でしたね。

小越 いやいや。僕も楽しかったですよ。確かに紫は受けの芝居ですけど、それはやはり黄島の発信があってこそ。そこのバランスはすごくよかったと思います。

「はっきりすればいいのに!」って思っちゃう(小越)

──せっかくなので、渡部さんから見た紫の好きなところ、小越さんから見た黄島の好きなところも教えてください。

渡部 いっぱいありますけど、猫みたいな性格は紫の代名詞ですよね。普段ツンツンしているけど、デレッとする瞬間もあって。そのギャップは猫っぽくてすごくキュートだなと思います。

小越 紫がツンケンしているのに、それでもぐいぐい来てくれる黄島も憎めなくていいですよ。

──では、ご自身が演じる役の好きなところは?

渡部 黄島は普段はおちゃらけているけど、スイッチが入ったときはグッと大人になる。そのギャップは、この作品の中で一番大きいんじゃないかな。普段おちゃらければおちゃらけるほど、そこが魅力的になるなと思います。

渡部秀

渡部秀

──それは演じるうえでも大切にしたところですか?

渡部 そうですね。9.5割チャラ男風で、だからこそ0.5割の真面目な部分がすごく効くんですよ。それは演じていても楽しいです。

──小越さんは紫のどのようなところが好きですか?

小越 仕事への情熱はすごいですよね。でも自分もしっかりあって。そこが彼の強さだし、尊敬できるところです。

──マネージャー役のお二人から見る、今作の赤藤×青柳のキュンポイントを教えてください。

渡部 とにかくピュアです。それでいて、お互いが煮え切らなくて……視聴者だけがわかっているムズムズする感じ。これが“ムズキュン”っていうやつですか。

小越 ムズムズしますよね。「はっきりすればいいのに!」って思っちゃう(笑)。

渡部 そのムズムズな感じは見ていてやはりキュンキュンしますね。

小越 そうですね、そこがかわいいなと僕も思います。

小越勇輝

小越勇輝

──では最後に今作の見どころを教えてください。

渡部 やはりきじゆかのラブシーンです。赤藤×青柳とは違った濃密さがあって。まだ僕たちも完成したものを観ていないのですが、よく仕上がっていたらいいなと思っています。

小越 僕も同じくきじゆかです。崩壊していたかは自分ではわからないですが(笑)、赤藤と一緒に現場にいる紫とは違って、ちょっとゆるやかになっている彼の姿を楽しんでいただけたらと思います。