その場にいるような臨場感!でんぱ組.incの相沢梨紗と天沢璃人がホラーの楽しみ方を伝授「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」

「なんでここでこうしないの!」と
ツッコみながら観るのも面白い(天沢)

──ホラーが苦手な方に、お二人があと一押し、「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」をプッシュするとしたらどんな言葉を掛けますか?

相沢 例えば「ホラーが怖い」という女性は多いと思うのですが、「死霊館」ユニバースは女性が賢くてかっこよくて強くて、美しいんです。怖いだけじゃなくて応援できますし、勇気をもらえるんですよね。女性同士の対決にもフォーカスが当てられていますし、ただただ怖いだけではないんです。そこにちゃんと、人間ドラマがあるんですよね。

「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」 「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」

天沢 わかります。あと、今は本当にいろいろな映画が世の中にあって、受け取り方が人それぞれ違う作品もそれはそれで面白いですが、「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」はみんなが同じ感覚を共有できて、「よかった……」と思える映画だと思います。家族で映画を観ると、解釈の違いで喧嘩になることがあるんですが(笑)、本作では絶対にそうならない。「観に行って後悔しないよ!」と自信を持って言える映画だと思いました。

「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」

相沢 確かに。「意見が合わないことがない」のはすごく大事なポイントですね。映画を観たあと、「よかったね!」って言って帰れますもんね。それもきっと、実話であることが大きい。史実であり、真実があるから。

天沢 うんうん。

──ちなみに、お二人はホラー映画のどういう部分に面白さを感じますか?

相沢 さっき2人で話していたのは、怖い映画を観たあとに現実とリンクさせて楽しむというやり方です。「これが自分の身に起きたらどうしよう?」と妄想するのが好きなんです。

天沢璃人

天沢 対策を練ることもできますよね。ホラーと言うよりはスリラーですが、例えばライアン・レイノルズが出演した2010年公開作「[リミット]」からは、自分が閉鎖空間に閉じ込められたら何を最優先に動けばいいのか?を学べるし、自分で考えるのも楽しい。「なんでここでこうしないの!」とみんなでツッコみながら観るのも面白いです。

相沢 私がホラー映画から学んだのは、聖水はとりあえず必須だということですね。あと十字架。以前、海外に旅行した際に教会の聖水と十字架を買って、家に置いてあります。

天沢 聖水をぶつければ、いったんひるむから……。

──実践編ですね。

相沢 はい(笑)。ちょっとファンタジーのような感じで「こういうことがあったら?」と楽しんだり、さっきお話ししたような「きっと悪魔のせいなんだ」と思うことで嫌なことをやり過ごしたり……。ホラーは、日常を生きていく際のスパイスとして大事なものだなと思います。

ホラー好きがでんぱ組.incに入って来てくれて
本当にうれしい(相沢)

──天沢さんが先ほど挙げられていた「ビバリウム」「ミスト」のような作品は、相沢さんの好みにも共通しますか?

相沢 はい。救いがない映画も好きですし、「死霊館」ユニバースのように実際に起こった殺人事件や殺人鬼を描いた作品が好みで、最近だと「テッド・バンディ」や「殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」「テッド・バンディ ~連続殺人犯を愛した女~」を観ました。人が犯罪に走るのはなんでなんだろう?と考えながら観るのが好きですね。あとは「ハンニバル」関連作も、全部観ています。ドラマ版のマッツ・ミケルセンは本当に最高……。

左から相沢梨紗、天沢璃人。

天沢 ちなみに、私が最初に観たホラー映画はユニバース1作目の「死霊館」なんです。その印象がずっと残っていて、お母さんが悪魔に憑かれても、どれだけ家族を愛しているかが伝わってきて、すごく感動したんですよね。「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」を観たあとは、「死霊館」もぜひ観てほしいです。

相沢 M・ナイト・シャマラン監督作「ヴィジット」だったら、最初はホラーっぽいけどちょっと違うぞ……?という感じで、苦手な人にも薦めやすいかもしれません。ホラーとは違った「これも確かに怖い」を味わえるし、「怪奇現象は起きないよ、大丈夫だよ」とお薦めしやすい作品ですね。あと、これはしっかりホラーですが「フッテージ」はめちゃくちゃ面白い!

天沢 「フッテージ」好きだなあ。

相沢 映画として最後まで飽きずにガーッと観られる。怖くても、ストーリーが面白ければ最後まで観ちゃうじゃないですか。「フッテージ」はまさにそんな作品だと思います。

天沢 今日初めて2人でホラーについてがっつり話したんですが、すごく楽しいです。

相沢 ホラー好きがでんぱ組.incに入って来てくれて、本当にうれしいです(※編集部注:天沢璃人は2021年2月にでんぱ組.incに加入)。深い夫婦愛を描いた「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」のように、怖くて気持ち悪いというところから突き抜けた作品もありますし、これからたくさんホラーの話をしていきたいですね。

相沢梨紗(アイザワリサ)
8月2日生まれ、大阪府出身。でんぱ組.incのリーダー。特技は料理で、ファッションブランド・MEMUSEではデザイナーを務める。FM FUJIで毎週月曜23時から放送中の「相沢梨紗のラジオ活動」ではパーソナリティを担当。
天沢璃人(アマサワリト)
7月19日生まれ、宮崎県出身。でんぱ組.inc、ミームトーキョーのメンバー。ダンスが得意で、甘いものには目がない。ポテンシャルは高いが夢や趣味が特にない次世代型アイドル。