黄皓が語る「おとなの事情 スマホをのぞいたら」|スマホの着信音にハラハラ、秘密と愛が詰まったリアルなコメディ

夫婦関係がどれもリアル

──劇中で唯一の独身男性を演じた、東山紀之さんに対する印象も聞かせてください。

東山さんはクールで冷静、正統派かつダンディな役を演じられている印象があったので、やわらかくてちょっとドジなキャラクターには意外性がありました。振り切った演技が面白かったです。俳優さんのあまりなじみがない一面を見られるのは楽しいですよね。

──「バチェロレッテ・ジャパン」を拝見して、黄さんはご両親の夫婦としてのあり方を尊敬されている印象がありました。この作品の夫婦はそれぞれどう映りました?

「おとなの事情 スマホをのぞいたら」

うちの両親は仲が良くてなんでも言い合うので、映画に出てくる3組の中だと園山夫妻に近いところがあります。友人と言うとおこがましいけど、両親と僕ら子供は同じ目線で話ができる関係なんです。この映画に出てくる夫婦関係はどれもすごくリアルですよね。夫婦の愛情の深さを感じられる場面や、一番近い人から承認をしてもらえないつらさが描かれたシーンにリアリティがありました。

──この3組の夫婦の姿を見て、結婚への意識が変わったタイミングはあったのでしょうか。

この映画を観て結婚が怖くなったという気持ちはないです(笑)。でも、僕の中で怖いものであることには変わりないですね。結婚ってある種“変わってはいけない”という契約だと思っていて。いろんなものに心が動く瞬間はあるけれど相手への誠意を誓いたいから、合理的ではない手段を使って証明しようとする儀式なのかなと感じています。

マラカイに観てほしい!

──黄さんご自身はこの映画をどんな人にオススメしたいですか。

黄皓

ご夫婦や家族で観るのがオススメですね。極論かもしれないけど、この3パターンの夫婦関係になんとなく当てはまる人たちは多いと思います。最初は日頃溜まっていたフラストレーションが助長されることもあるかもしれませんが、映画が終わった頃には「いろいろあるけど、私たち結局一緒にいるじゃん。長い人生で見たら小さなことだよね」と家族の関係が修復されるきっかけになるかなと。もちろん僕みたいに独身の人やカップルなど「結婚ってどうなんだろう?」と考えている人たちも楽しめるのでは。

──ありがとうございます。最後に「バチェロレッテ・ジャパン」でご一緒された方で薦めたい方はいますか?

(エバンズ)マラカイに観てほしいです! すごくしっかりしているし、23歳にしてあの仕上がりなので。そんな彼でもこの状況に陥ったらめちゃくちゃテンパるだろうなと想像したら面白い(笑)。