映画ナタリー Power Push - 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」MovieNEX発売記念 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)特集

シリーズ年表&50人超えキャラ紹介も!

吉田沙保里インタビュー付き

キーワード

シールド

ヒーローたちを陰から支える平和維持組織

正式名称はStrategic Homeland Intervention, Enforcement, and Logistics Division(戦略国土調停補強配備局)。世界の平和維持のために活動する大型組織。1940年代にハワード・スタークとペギー・カーターによって設立された。設立当時のストーリーはテレビドラマ「エージェント・カーター」にて描かれている。また、「アントマン」では1980年代にはハンク・ピム博士が所属していたことが描かれた。近年の司令長官はニック・フューリー大佐。マリア・ヒル、フィル・コールソン、ブラック・ウィドウ、ホークアイ、エージェント13など優秀なエージェントが大勢所属し、ヒーローたちの支援をしていたシールドだが、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」にて組織が崩壊してしまう。フィル・コールソンが残ったエージェントたちとともに世界平和のために力を尽くすストーリーは、テレビシリーズ「エージェント・オブ・シールド」で現在も展開中だ。

ヒドラ

世界征服を狙う邪悪な秘密結社

ヒドラは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」で初登場して以来、MCUのもっとも大きな悪の組織として描かれ続けている。その名の由来は何度首を斬られても新たな首が生えてくるという神話の怪物、ヒドラだ。第2次世界大戦時、ナチスの優秀な科学者だったレッド・スカルは、大量破壊兵器の開発のため科学部門を一手に任されていた。だがゆがんだ権力欲にまみれたレッド・スカルは部下たちを引き連れてナチスを裏切り、世界征服を狙う秘密結社ヒドラを作り上げたのだ。謎の物体コズミック・キューブのパワーを手に入れたヒドラ軍は連合軍を圧倒し、もう少しで邪悪な目的を達成しそうになったが、キャプテン・アメリカとの戦いでレッド・スカルは自滅し、組織は敗れ去った。しかし、ヒドラの名の通り、彼らが完全に滅びることはない。残党は世界中に散らばり、潜伏しながら野望の達成を狙っている。

インフィニティ・ストーン

MCUの鍵を握る重要アイテム

MCUの壮大な宇宙をつなぐ重要なキーアイテム、それが宇宙の誕生前に生まれた巨大なパワーを持つ物体インフィニティ・ストーンだ。複数存在するストーンはMCU全体に散らばっているが、「アベンジャーズ」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では謎の宇宙人サノスがすべてのストーンを収集しようとたくらむ姿が描かれている。すべてがそろえば、何か恐ろしいことが起こるかもしれない。現在シリーズの中で確認されているのは以下の4種類だが、これ以外にもまだストーンは存在し、未来の作品に登場するらしい。今後も注目が必要なアイテムだ。

四次元キューブ
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」「アベンジャーズ」に登場。時空移動を可能にする青白い立方体。ほかにも多くのパワーを秘める。
エーテル
「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」に登場。万物をダークマターに変える力を持つ赤い液状の石。
オーブ
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場。爆発的パワーで周囲の者を焼き尽くす紫色の石。
セプター
「アベンジャーズ」でサノスがロキに与えた槍“セプター”にはまっていた青い石。心をかき乱す力のほか、さまざまなパワーがある。「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」にて、青い石はケースであり、中に小さな黄色い結晶“マインド・ストーン”が入っていたことが明らかに。これがヴィジョンの額にはまり、彼に未知のパワーが宿ることになったのだ。

トリビア

スパイダーマン

“3代目”にして初のアベンジャーズ入り

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にてアベンジャーズに仲間入りしたスパイダーマン。同作でスパイダーマン役を務めたトム・ホランドを含め、これまで映画の中で本キャラクターを演じた俳優は3人存在する。1代目はサム・ライミ監督による「スパイダーマン」シリーズ(2002~2007年)主演のトビー・マグワイア。そして2代目は「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(2012~2014年)主演のアンドリュー・ガーフィールド。3人が扮したのはすべてスパイダーマン / ピーター・パーカーという人物だが、シリーズ同士の関連性はない。2代目までのスパイダーマンはMCUと無縁の世界に生きていたものの、3代目からはファン待望のアベンジャーズ入り! 2017年8月11日にはロバート・ダウニー・Jr.も出演する新作「スパイダーマン:ホームカミング」の公開が控えている。

クイックシルバー

別々の世界に属する2人のクイックシルバー

マーベルファンならMCUの「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」と、X-MENシリーズの「X-MEN:フューチャー&パスト」「X-MEN:アポカリプス」に、それぞれクイックシルバーと呼ばれる超スピードで走る銀髪の青年がいることに気付いたはず。これはアベンジャーズシリーズを制作するマーベル・スタジオと、X-MENシリーズを制作する20世紀フォックスという2つの会社が、両方ともクイックシルバーの映画化権を持っていたため。キャラ被りしててもまあいいか!と両社に思わせるほど魅力あるキャラだと言える。MCU版のほうがより原作に近い設定で、X-MEN版では本名が原作通りの“ピエトロ”ではなく“ピーター”になっているなど若干アレンジされている。

ハルク

MCU版ハルクは2人で1人

ハルクも映画の中で何人かの俳優に演じられてきたため、混乱しがちなキャラの1人。「ハルク」(2003年)、「インクレディブル・ハルク」(2008年)、「アベンジャーズ」シリーズ(2012年~)にて、それぞれ違う俳優が演じている。この中で2003年の「ハルク」だけはユニバーサル・ピクチャーズというまた別の会社で作った映画で、MCUとは関係がない独立した作品だ。その一方で「インクレディブル・ハルク」はMCUの第2弾作品だが、このときの主演であるエドワード・ノートンが1作のみで役を降りたため、「アベンジャーズ」以降はマーク・ラファロに引き継がれた。よってノートンとラファロが演じるハルク / ブルース・バナーは、ルックスは違えど一応同じ人物という設定。同じく「アイアンマン」シリーズでローディを演じる俳優が交代しているが、やはり同一人物だ。

スタン・リー

マーベルの名物おじいさん

マーベル映画のほとんどの作品には、白いひげと大きなサングラス姿で異彩を放つおじいさんがチラッと登場している。彼はマーベルで多くのヒーローを生み出した作家であり、プロデューサーであったスタン・リー。スパイダーマンやX-MEN、アイアンマンなど重要なキャラクターを続々と誕生させてきた。それから数十年経ち、すでにマーベル社からは退いているが、相変わらずマーベルの顔としてファンに愛されている。2016年現在は、御年93歳。しかしスクリーンで見られるように元気ハツラツで、新しい作品をどんどん生み出している。

INDEX
MCUとは?&年表
キャラクター紹介(ヒーロー)
キャラクター紹介(ヴィラン&その他)
キーワード&トリビア
吉田沙保里インタビュー
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」好評発売中 / ウォルト・ディズニー・ジャパン
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」
MovieNEX [Blu-ray Disc+DVD] 4320円 / VWAS-6300
MovieNEXプラス3Dスチールブック [2Blu-ray Disc+DVD] 7560円 / VWAS-6301
デジタル配信中!
ストーリー

アベンジャーズによる世界を守るための戦いが、全世界に拡大。同時に被害も広がってしまい、彼らの活動を国連の管理下に置く“ソコヴィア協定”が立案される。すると、市民の安全を考え協定に賛成するアイアンマン / トニー・スタークと、「自らの行動は自身が責任を持つべきだ」と考えるキャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャースが衝突。それぞれを支持するアベンジャーズメンバー同士の対立へ発展する。さらにスティーブの幼なじみであるウィンター・ソルジャー / バッキー・バーンズがあるテロ事件の容疑者として指名手配されてしまう。彼を探し出したいスティーブは、その行動を制限しようとする政府への反発を強めていき……。

スタッフ / キャスト

監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー

製作:ケヴィン・ファイギ

製作総指揮:ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、パトリシア・ウィッチャー、ネイト・ムーア、スタン・リー

出演:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、ドン・チードル、ジェレミー・レナー、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、エミリー・ヴァンキャンプ、トム・ホランド、フランク・グリロ、ウィリアム・ハート、マーティン・フリーマン、ダニエル・ブリュールほか


2017年10月24日更新