「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」桐谷健太×東出昌大|今期最強のタッグが誕生!?刑事×検事の異色コンビが贈るユーモラスなサスペンス

この人の周りにはずっといい風が吹いているんだろうな(東出)

──台本でも現場でも、キャラクター作りが丁寧に行われているんですね。では、それぞれの役の魅力を教えてください。

桐谷健太

桐谷 豪太の魅力は、窮屈になってきている世の中に対して風穴を開けるような生命力のあるところですね。人に言われてではなく自分から動くところや、喜怒哀楽が素直に出てしまうところも。

東出 こんなに嘘がなく直情的に情熱を発散している人物がいたら、その場が明るくなるでしょうね。この人の周りにはずっといい風が吹いているんだろうなと思わせてくれる。

桐谷 コンプライアンスにもなんにもとらわれてないんですよね。自分がいいと思ったことをやる。そして、どこかで世の中を明るくしたいという気持ちが強いんじゃないですかね。

東出 正義が伴っているからこその魅力でもあるでしょうね。

桐谷 それで、修平の魅力は……やっぱ変なところ(笑)。

東出 あはは!

桐谷 脚本にも「ずっと勉強ばっかりやってたから、ちょっと浮世離れしちゃってるよね」みたいなセリフがあるんですよ。空気を読まないところがあるし、でもそのいびつな感じが面白い。人間っていびつだから。

「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」

東出 これで本当に頭のいい常識人だったら、「クールでいいね」で終わっちゃうんだと思いますけど、全然そうじゃなくて。一周回ってバカなんじゃないかってぐらい常識に欠けてるので、付き合っていない女の子を海外旅行に誘おうとしてみたり。ズレているところが魅力だと考えています。

桐谷 本当にまったく違うキャラクターなんですが、そこは福田さんの脚本の妙ですよね。そんな2人が事件という共通項で協力し合ったり反発し合ったり。

東出 反発しながらも、2人には組織に通底している正義感のようなものが絶対あるように思いました。視聴者の方にはからっとした晴れやかな気持ちで観終えていただけるんじゃないでしょうか。

東出が俺より身長低かったら頭をなでなでしてる(桐谷)

──かなり性格が違う2人なんですね。では、そんなバディを演じる桐谷さんと東出さんが、それぞれ相手にあって自分にないと思う部分はありますか?

桐谷 まず先に人に「どうぞ」と言えるところ。優しさや心の余裕があるからでしょうね。

東出 (笑いながら静かに首を振る)

桐谷 学びたいなと思いますけどね!

東出昌大

東出 桐谷さんのような情熱的な姿勢は自分にない部分だなと思います。桐谷さんはエネルギーの総量が多くて、それが仕事や人間関係に対して向いています。桐谷さんのようなエネルギッシュな役は僕にはなかなかできないと思いますし、桐谷さんにしかできない役を今までたくさんやってきているんだろうなと感じさせられます。

──お二人は「GONIN サーガ」で共演経験がありますね。

桐谷 そのときは僕らは血はつながっていないけれど兄弟のような関係で、反社会的勢力の役でしたが……。

東出 ははは、そうだ。

桐谷 そのときから東出は素直でかわいかったです。俺より身長が高いから頭をなでなでしないだけで、低かったらなでなでしているんだろうなという感じです。すごくよく周りを見て、かいがいしく動いてくれています。

東出 桐谷さんは自然体なんですけど、すべてに対して全力という印象です。そのエネルギーを保ちながらずっと動き続けることは僕には到底できないので、すごい先輩だなと。お芝居に関しても「もう少しこういうふうにやってみれば?」とご指摘くださったり、スタッフさんに「こういうところが気になったんですけど、もう1回やります?」と提案なさったりしているんです。ずっとトップギアでやっているけれど、細かいところまで熟考されている姿は先輩としての広い背中を見せてもらっているような感覚ですね。

──では、バディとしての相性はどうでしょうか?

桐谷 2人合わせて身長370cmのコンビなんですが……。

東出 そうなんですか?(笑)

桐谷 そう。僕は182cmに近いんで、正確には371cmのコンビなんですけども(笑)。東出がものすごく大きいので、そこはだいぶ引っ張ってくれています!

東出 (笑)。このまんま兄貴な感じの桐谷さんなので、この先輩となら今期最強のタッグになれるんじゃないかなと期待にも確信にも似たものがあります。

桐谷 近頃は暗い話題も多いですが、そんな中で木曜21時からはみんなを明るい気持ちに楽しい気持ちにできたらなと思います。ドラマが流れる1時間だけでも日本の犯罪率を減らします!

左から桐谷健太、東出昌大。