映画ナタリー Power Push - 「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」

先輩ライダーとの共演でレベルアップ!7人だから生まれる“エグゼイドらしさ”

パラドの役作りは「ダークナイト」を参考に

──甲斐さんは、悪役・パラドをどうやって作り上げたのでしょう?

左から甲斐翔真、岩永徹也。

甲斐 まず悪役をやらせていただくと決まったときに、ネットで「映画 悪役 カッコいい」って検索しました(笑)。

一同 (笑)

甲斐 とりあえずそれで出てきた映画を全部観たんですよ。その中で一番いいなと思ったのが、「ダークナイト」のジョーカーだったんです。

松本 ああー。クレイジーな感じのやつだね。

甲斐 そう、クレイジーな!

──ヒース・レジャーが演じた役ですね。

甲斐 パラドって、硬派な悪役というよりは遊んでる感じのキャラクターなんです。自分では悪っていう意識はなく暴れているので、そういうところでジョーカーを参考にしようかなと思って。

──演じるときも意識しました?

甲斐 そうですね。でもドラマの諸田(敏)監督からは、「よりクレイジーに」って言われたんです。急に9話、10話くらいでもっとすごいことになります。

岩永 でも、あのほうがジョーカーっぽいよね。

松本 うん、いいよね。

瀬戸 パラドがどんなやつなのか、全貌がわかってくる。

甲斐 昨日とかも、撮影で後転したからね(笑)。机の上に登ったり。

岩永 卓球台でひっくり返ったり(笑)。

一同 (笑)

──役作りの話題で言うと、飛彩はケーキを食べるシーンが多いですが、瀬戸さんは甘いものが苦手で苦労されているそうですね。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」より。

松田 ケーキ食べるとき、めっちゃ白目むくし、めっちゃプルプル震えるよね!

瀬戸 そうなんです、身体が勝手に!(笑)

飯島 拒絶反応!?

瀬戸 わからない、自分で意識してないんだもん! 頬がプルプルしちゃう。小さい頃にチョコを食べすぎて鼻血を出したことがあるから、体が反応しちゃうのかも(笑)。

一同 (笑)

飯島 1人で「食わず嫌い王」やってるんでしょ。

瀬戸 そうそう、実食!って(笑)。

先輩たちの変身に負けてられない

──今回はエグゼイドチームにとって初めての映画でしたが、ドラマとの違いを感じたのはどんな部分でしょうか?

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」より。

飯島 僕はやっぱり、先輩ライダーさんたちと一緒に変身したことが一番大きくて。先輩たちは1年間経験してきたじゃないですか。そこで培ったものを生で見られるっていうのは刺激になりましたし、自分もがんばろうって思えました。

小野塚 テレビで観てた仮面ライダーの人たちと一緒に映画に出てるってことが不思議だよね。

飯島 そう。カッコいいんだよね、何もかも。

小野塚 僕、先輩ライダーさんたちと現場で一緒になったときにも言ったんですけど、変身慣れがすごい。

飯島瀬戸松本 そう!

小野塚 映画を撮影したのは夏ぐらいだったので、僕たちは本編の撮影も始まって2カ月くらいで、まだ変身がなじんでなくて。

飯島 しっかり固まってない感じだったよね。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」より。

小野塚 だから手元を見ないでやると、ガシャットがちゃんとベルト(ゲーマドライバー)に挿さらなかったりして。僕らは、アラン役の磯村くんと同じ現場が多かったんですけど、あの変身を見たときはすごかったよね。

松本 うん。身に着いてるっていう感じが。

小野塚 歯磨くのと同じくらい生活の一部になってた。

松本 やっぱり先輩としての貫禄っていうか、すごさを見せつけられたよね。

──西銘駿さんは、竹内涼真さんと一緒にやっていくうちにだんだん変身がドライブに似てきたそうですよ。

飯島 ああ、竹内くんも西銘くんも「変身っ!!」ってキレキレに言うんですけど、僕もだんだんそれに寄ってきたんですよね。

甲斐 ああー!

瀬戸 確かに!

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」より。

飯島 最初は「変!身!」っていう感じだったんですけど、スマートなほうがカッコいいかなって思って。セレクト画面も最初は片手で押してたんですけど、最近は両手をクロスさせるようにしてみたり。映画で4人のライダーと一緒に変身するときに、監督(坂本浩一)から「見栄えが悪いからクロスさせて」って言われてから、「あ、これカッコいいじゃん!」と思ってそれを採用して。

瀬戸 最近永夢と2人で変身してると、すごいの! 速くて、フアッ!!って。

松田 キレがね!

飯島 先輩たちにすごいもの見せられたから、負けてられないと思って(笑)。

瀬戸 1年後どうなっちゃうんだろう。

松田 残像がすごいとか(笑)。

岩永 速すぎて見えないとかね(笑)。

西銘くんとの関係は複雑?

──今回共演した先輩ライダー俳優さんたちと、これまで関わりはありましたか?

飯島 僕は、西銘くんとは事務所が同じなのでけっこう仲がいいんです。

瀬戸 僕も山本涼介くんと事務所が一緒です!

松田 私はゴーストがまだ放送されているときに、付録のDVDのほうで共演させてもらっていて。だから映画の撮影も「あ、懐かしいなー」って思いながらやってましたね。結局撮影では竹内涼真くんや白石隼也くんとは会えなかったのでそこは残念でしたけど。

岩永 僕は先輩方とは初めてでしたね。

松本甲斐 うん、初めて。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」より。

小野塚 僕も。これだけ同世代の俳優さんが集まることはあまりないので、新鮮というか。でも先輩ですし、どう話せばいいんだろうって思ってたんですけど、意外とカジュアルに接してくれました。

松本 仮面ライダーあるあるみたいなのを話し合ったりね。

小野塚 そうそう。先輩たちはもう1年間やっているので「夏映画とか春映画はこういう感じだよ」って教えてもらったり。

瀬戸 そんな話してたんですか、3号・4号チームは!? 僕は山本くんに、アクションの練習相手にされていましたよ(笑)。

一同 (笑)

瀬戸 練習にお付き合いしてもらったので、もちろんありがたかったですけど!

飯島 僕と西銘くんは比較的歳も近いし、けっこうお互いフランクな感じで。

瀬戸 でも先輩だから、ちょっと複雑な関係だよね。

飯島 俺のほうが歳上だけど、西銘くんのほうがライダーは1年先輩だし、事務所の先輩だし。お互いいろいろ考えた結果、フランクに接するみたいな(笑)。でも仕事面ではもちろん、西銘くんの演技をきちんと見るようにしてるよ。

小野塚 現場では「西銘さん、お願いします」って言って、現場終わったら「オイ、西銘!」みたいな?(笑)

一同 (笑)

飯島 いやいやいや、そういうわけではないです(笑)。

──劇中で、タケルは永夢たちに敬語を使うじゃないですか。演技とはいえ、先輩ライダーから敬語を使われるのは複雑なのかなと。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」より。

小野塚 劇中でさ、永夢がタケルに「まだ若いのに……」って言うところあるじゃん。あれ聞いた瞬間笑っちゃった(笑)。お前もめっちゃ若いだろ!って!

一同 (爆笑)

飯島 役では6歳離れてるのかな(笑)。

松本 こっちは医者だからね。タケルは高校生だけど。

瀬戸 だってマコト兄ちゃんも、20歳の設定なんだよ。

松田 そうなの!?

瀬戸 そう。俺らより歳下の設定なんだよね。

甲斐 へえー!

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」2016年12月10日全国公開

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー」
ストーリー

正体不明のゲームウイルス生命体“パックマン”によって、人類が未曾有の危機に。恐ろしい勢いで被害が拡大する中、天空寺タケル / 仮面ライダーゴーストもウイルスに感染し、変身能力を失ってしまう。宝生永夢 / 仮面ライダーエグゼイドは感染源と敵の正体を突き止めるが、それは彼の運命を左右する“重大な事実”へとつながっていた。仲間たちも次々と倒され、窮地に追い込まれたエグゼイドとゴーストを救いに現れたのは、3人の仮面ライダー。安息の地を求めて旅立ったウィザード、地上から姿を消した鎧武、ベルトさんを失ったドライブが、奇跡の復活を果たす。

スタッフ / キャスト

原作:石森章太郎
監督:坂本浩一

キャスト:飯島寛騎、西銘駿、瀬戸利樹、山本涼介、松本享恭、磯村勇斗、松田るか、大沢ひかる、岩永徹也、柳喬之、小野塚勇人、甲斐翔真、溝口琢矢、勧修寺玲旺、工藤美桜、白石隼也、竹内涼真、棚橋弘至、鈴之助、山本千尋、高野洸、博多華丸、野村宏伸、佐野史郎

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飯島寛騎(イイジマヒロキ)

1996年8月16日生まれ、北海道出身。2015年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリに輝く。「仮面ライダーエグゼイド」にて、ドラマ初出演ながら主役に抜擢される。

瀬戸利樹(セトトシキ)

1995年10月7日生まれ、千葉県出身。2014年にドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」にて俳優デビュー。映画では「ストレイヤーズ・クロニクル」などに出演した。現在、NHK Eテレ「エイエイGO!」にレギュラー出演中。

松本享恭(マツモトウキョウ)

1994年12月27日生まれ、福岡県出身。2015年にドラマ「ウルトラマンX」でデビュー。舞台「黒子のバスケ THE ENCOUNTER」「武士白虎 もののふ白き虎」などに参加した。

松田るか(マツダルカ)

1995年10月30日生まれ、沖縄県出身。主な出演作に「内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル」「ガールズ・ステップ」などがある。「めざましテレビ」のイマドキガールとしても活躍中。

岩永徹也(イワナガテツヤ)

1986年10月16日生まれ、長崎県出身。2009年から2014年までMEN’S NON-NOの専属モデルを務め、その後もモデルとして雑誌などで活躍。認定薬剤師、カラーセラピストトレーナーなど数多くの資格を持つほか、「JAPAN MENSA」会員でもある。テレビドラマ出演は「仮面ライダーエグゼイド」が初となる。

小野塚勇人(オノヅカハヤト)

1993年6月29日生まれ、千葉県出身。2012年、劇団EXILEに加入。主な出演作に「HiGH&LOW THE MOVIE」、ドラマ「碧の海~LONG SUMMER~」「朝が来る」などがある。

甲斐翔真(カイショウマ)

1997年11月14日生まれ、東京都出身。「仮面ライダーエグゼイド」でドラマ初出演を果たした。2017年公開予定の「写真甲子園 THE MOVIE」に参加している。