「クリード 炎の宿敵」|伝説の歩み、よみがえる因縁!何度でも立ち上がる不屈の魂!「ロッキー」シリーズの軌跡をコラム&相関図でたどる

固い絆、長年の因縁……熱き戦いの系譜!

受け継がれた宿命、「炎の友情」から「炎の宿敵」へ

「ロッキー4 炎の友情」 ©2017 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC

「クリード 炎の宿敵」でアドニスが新たに対戦する敵は、ウクライナの若きファイター、ヴィクター・ドラゴ。シリーズのファンならば、この名にピンとくるであろう。そう、「ロッキー4 炎の友情」に登場したソ連の最強ボクサー、イワン・ドラゴの息子だ。「ロッキー4 炎の友情」を思い出してほしい。イワンはリング上でアドニスの父アポロを死に追いやり、アポロのセコンドに付いていたロッキーはタオルを投げて試合を止めなかったことに、後悔の念を引きずっていた。その後、ロッキーはイワンと対戦し、親友の仇を討つ。そんな因縁の対決が、今回の新作では次世代に持ち越されることになったのだ!

「クリード 炎の宿敵」

国の名に泥を塗ったために栄光から一転、過酷な人生を強いられたイワンは、息子ヴィクターにボクシングのすべてをたたき込み、ロッキーへの復讐に燃えていた。ヴィクターは父と自分を捨てた母(「ロッキー4 炎の友情」でドラゴの妻を演じたブリジット・ニールセンがひさびさに「ロッキー」シリーズに登場!)への怒りを胸にして、自らを鍛え上げてきた。ロッキーはそんな彼らの怒りの深さを知り、アポロの死に対する自責の念もあって、対戦を止めさせようとする。が、当のアドニスは父の弔い合戦に燃えており、今では父親代わりとも言えるロッキーの言葉も耳に入らなかった……。

親と親、子と子、そして親と子。四者四様のこだわりがぶつかり合う物語は、愛と憎しみ、闘争心に裏打ちされながら次第にヒートアップ。感情がもつれ合う中、アドニスは“なんのために、誰のために、戦うのか?”という、ファイターにとって何よりも重要な哲学と向き合わねばならない。一方で、アドニスは「ロッキー2」のロッキーのように父親となって家庭を持つのだが、それはすなわち、1人の男としていかに人生を生きていくか?という大きな課題と向き合うことだ。ロッキーを超えるために何が必要なのか? ドラゴ親子の憎しみがもたらす結末とは? そして、アドニスは戦う理由を見つけ出せるのか? すべての答えはリングの中にある。因縁を受け継いだ新世代の死闘から、目が離せない!

「クリード 炎の宿敵」