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「バースデー・ワンダーランド」原恵一(監督)×松岡茉優(アカネ役)×イリヤ・クブシノブ(キャラクター / ビジュアルデザイン)|“普通の女の子”を生み出した声と画の力 / ここでしか見られない松岡茉優の似顔絵も!

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」「百日紅~Miss HOKUSAI~」などで知られる原恵一の最新作「バースデー・ワンダーランド」が、4月26日に公開される。子供をワクワクさせ、大人を泣かせるアニメーションを生み出してきた原が本作で描くのは、ワンダーランドへ連れて行かれた少女の冒険譚。女優の松岡茉優が主人公・アカネに声を当て、イラストレーターとして活躍するロシア出身のイリヤ・クブシノブがキャラクターデザイナーに抜擢された。

映画ナタリーでは原、松岡、イリヤによる鼎談を実施。「普通が一番難しい」と話す3人に、“普通の女の子”を生み出し命を吹き込んでいく作業の裏側を明かしてもらった。この日のためにイリヤが特別に描き下ろした松岡の似顔絵も必見!

取材・文 / 金須晶子 撮影 / 曽我美芽

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松岡茉優にイリヤ・クブシノブから似顔絵プレゼント!

──実は今日、イリヤ・クブシノブさんに“あるもの”をご用意いただいたんです。

イリヤ・クブシノブによる松岡茉優の似顔絵。

イリヤ・クブシノブ どうぞ。イラストを描いてきました。

松岡茉優 うわー! 私ですか、これ!?

原恵一 いいね。

松岡 ありがとうございます。イリヤさんの描かれるイラストの感じに寄っていますね……私にはない雰囲気。こういうミステリアスさを出せるように尽力します!

似顔絵をもらって笑顔を見せる松岡茉優。

──イリヤさんいわく「松岡さんの顔は描きやすい」そうですよ。

イリヤ きれいな人は描きやすいんです。

松岡 いししし!(照れ笑い) 本当ですか? でも、描きにくい顔だねとよく言われます。覚えづらい顔だって。似顔絵が得意な人に「私を描いてください」って色紙を渡したら1年後に返ってきたことがあるくらい(笑)。だからそんなふうに言ってもらえるなんて、とてもうれしいです。

お客さんに大サービスすると最初に決めた(原)

──原監督の作品を語る際に「大人を泣かせる」という言葉がよく使われますよね。特に前作の「百日紅~Miss HOKUSAI~」は大人の目線を意識されていたように感じました。今回は間口が広い壮大なファンタジーで、監督の集大成とも言える作品になったのではと思いました。

「バースデー・ワンダーランド」より、左が主人公のアカネ(CV:松岡茉優)。

 この「バースデー・ワンダーランド」を製作するにあたって、お客さんに楽しんでもらう、お客さんに大サービスすると最初に決めたんです。渋いのばかりじゃなくて、こういうのも作れるんだぞ!と(笑)。僕が決めたというより、製作委員会みんなの意見で「エンタテインメント映画にしましょう」となったわけですけど。僕は僕でその注文に精いっぱい応えた結果、このような作品ができあがったのです。

松岡 確かに原さんの作品として観るとたくさんサービスしていただいているかもしれませんね。私はそれよりも、生きるのが苦しくないのかな?というくらい優しい原さんの素敵な思いが詰まった、柔らかさを感じさせる作品だと思いました。

イリヤ 私は「バースデー・ワンダーランド」を観るたび新しいディテールを見つけることができます。キャラクターのセリフに「こういうことだったのか」と思ったり、実はこんなに深い話だったのかと気が付いたり。エンタテインメント作品ではあるんですけど、それは見た目の部分が大きくて、その中に原さんらしい深さがあります。

左から原恵一、松岡茉優。

松岡 今思ったのですが、この3人のインタビューが実現できるのってすごいことじゃないですか? 文字で読んでも伝わりにくいと思いますけど、イリヤさんの日本語の堪能さが素晴らしいと改めて感じています! 普通だったら通訳さんを介して会話するから、このテンポでは話せないですよね。

 最初はこんなに日本語しゃべれなかったんだよ。彼と初めて会ったのは2年前くらいだけど、そのときは英語の通訳の方がいて。一緒に仕事することになってからも日本語より英語のほうが伝わる状態で、僕もつたない英語で話してた。

イリヤ すみませんでした(笑)。

「バースデー・ワンダーランド」

 まあ英語の勉強にもなるなと思って、単語を調べながらね。でもイリヤは日本の女性と結婚してからどんどん日本語がうまくなっていった。

松岡 へー! やはり日常の中に取り込むといいんですね。言葉って。

イリヤ 家では日常会話、仕事では専門的な会話をしますから、少し日本語がうまくなりました。でもときどき子供っぽい言葉を使ったりしてしまうのが恥ずかしいので、うまく編集してもらえると(笑)。

私、「カラフル」のオーディションに落ちているんです(松岡)

──原監督と松岡さんは実写作品「はじまりのみち」で初めてご一緒されて、今回はアニメーションでの初タッグとなりました。監督は「はじまりのみち」の頃から松岡さんの声に惹かれるものを感じていたのでしょうか?

松岡 ないないないない、そんなわけないです!(笑) だって私、「カラフル」のオーディションに落ちているんですよ? だから声は別に……ね?(笑)

 え、「カラフル」(のオーディション)来てた?

松岡 ほらー、やっぱり! 当時はまだ一度も声のお仕事をしたことがなくて、発声もきちんと習ったことがなかったので落とされて当然でしたけど。

 それはそれは。失礼しました(笑)。

松岡茉優

松岡 でも本当に、役者としてのお芝居がうまいうまくないに関係なく、マイクに声を乗せるということはよほど訓練しない限り天性の才能だと思います。私の大好きな山寺宏一さんは「お芝居は地続きだから俳優も声優も一緒だよ」とおっしゃるのですが、それは山寺さんだから言えることで。私からすれば声優は経験値も重要! これからも声のお仕事もがんばりたいとは思っていますが。

 「はじまりのみち」のときも思ってたけど、松岡はやっぱり“目”なんだよね。

松岡 “小生意気な目”でしたっけ?

 いや、“媚びない目”ね。大人たちに媚びないぞっていう目をしてたのを覚えてる。今回もやっぱり目がいいなと。

──収録の際には「監督に1行ずつ指導してもらった」とおっしゃってましたが、特に印象的なセリフはありますか?

松岡 ザン・グに向かって話す1ページ分ぐらいの長ゼリフがあるのですが、オーディションでも読んだセリフなんです。いざ役が決まってアフレコ現場で読んだら、いろんな思いがあふれてきました。いよいよ来たかと。実際に録っていくと、1回目は監督が「ふむふむ」という感じで。そうしたら2回目で早くもOKが出てしまったんです。待ってください! もっと時間をかけたいです!と伝えたら「じゃあ後半だけもう一度やろうか」って。それで後半だけやったら、またOKになってしまい……。

「バースデー・ワンダーランド」より、ザン・グ(CV:藤原啓治)。

──監督も文句なしの演技だったということですよね?

松岡 でも、この作品における大事なことの集合体のようなセリフだったので、もっと厳しく判断してもらいたかったんです。今ので本当に大丈夫でしたか?と聞いたら、監督が「こういうのはね、やっていくうちに俺もわからなくなる。今OKと思ったからOKでいいんだよ」とおっしゃって(笑)。

原恵一

 相手を強く説得するシーンではあるけど、アカネが自分自身で納得しながら言葉が出てくるわけで。力みながら読んでしまうと、アカネじゃなくなっちゃう。松岡ならあそこで泣きの芝居もできると思うけど、そうすると子供らしくない。「あ、私わかった!」っていうぐらいのことなんだよね。それが表現できていたから少ないテイク数でOKを出したんです。

松岡 小学生ぐらいの子役の皆さんがオーディションで読んだセリフを聴かせてもらったことが参考になりました。私みたいに15年も俳優を続けていると、つい大事なセリフを立てたくなってしまうんです。ここ! このセリフを聞いて!って。はー、しょうもない(笑)。だけどあの子たちが発するセリフは、ともすれば聞き流してしまうくらいツルツルしていたんです。ここは緩急付けて読もうとか、そういう浅知恵が一切ないから。大人が観たらきっと感動するシーンですが、アカネ自身は本当に思ったことを言っているだけで。子役の子たちもなんのこっちゃと思いながら読んでいたと思うのですが、私には彼女たちの発するセリフが大変勉強になりました。

「バースデー・ワンダーランド」
2019年4月26日(金)全国公開
ストーリー

自分に自信のない12歳の平凡な女の子、アカネ。誕生日の前日、彼女の前に謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子ピポが現れた。「私たちの世界を救ってほしいのです!」と必死に請う2人。アカネは「できっこない」と断るが、好奇心旺盛な叔母のチィに促され、地下室の扉から幸せな色に満ちたワンダーランドへ連れて行かれてしまう。色が失われる危機に瀕したワンダーランドの救世主にされてしまったアカネは、ヒポクラテスとピポ、そしてチィとともに町を巡っていく。

スタッフ / キャスト

監督:原恵一

原作:柏葉幸子「地下室からのふしぎな旅」(講談社 青い鳥文庫)

キャラクター / ビジュアルデザイン:イリヤ・クブシノブ

テーマソング:milet「THE SHOW」(SME Records)

イメージソング・挿入歌:milet「Wonderland」(SME Records)

声の出演:松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央・藤原啓治、矢島晶子・市村正親ほか

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原恵一(ハラケイイチ)
1959年7月24日生まれ、群馬県出身。1982年にシンエイ動画に入社し、テレビアニメ「ドラえもん」の演出を経て「クレヨンしんちゃん」の監督になる。主な監督作に「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」「河童のクゥと夏休み」「カラフル」など。2013年には初の実写監督作「はじまりのみち」を発表した。2015年公開「百日紅~Miss HOKUSAI~」は第39回アヌシー国際アニメーション映画祭で長編作品審査員賞を受賞。2018年には紫綬褒章を受章した。
松岡茉優(マツオカマユ)
1995年2月16日生まれ、東京都出身。主な出演作に「桐島、部活やめるってよ」「はじまりのみち」「ちはやふる -下の句-」「blank13」「ちはやふる -結び-」など。第42回日本アカデミー賞では「勝手にふるえてろ」で優秀主演女優賞、「万引き家族」で優秀助演女優賞のダブル受賞を果たした。2019年10月4日に主演作「蜜蜂と遠雷」、秋に白石和彌監督作「ひとよ」の公開を控える。
イリヤ・クブシノブ
1990年2月20日生まれ、ロシア出身のイラストレーター・マンガ家。現在は日本で活動している。TwitterやInstagramでオリジナル作品を発表して注目を集め、Instagramのフォロワー数は150万人を超える(2019年4月現在)。2016年に初の画集「MOMENTARY」(パイ インターナショナル)を出版。2019年11月19日には画集第2弾「ETERNAL」(パイ インターナショナル)が発売予定。