さっき持ってたの、本物のデスノート?(松岡)
──そして甲斐さんの近作についても伺いたいのですが……先日、2020年上演の舞台「デスノート THE MUSICAL」の主演・夜神月役を務めることが発表されましたね。
松岡 おめでとうございます! 夜神月! 宮野真守さんです!
甲斐 ありがとうございます(笑)。でも、月役はほかにも数々の先輩がいらっしゃいますから!
──ミュージカルに出演したいという思いは、ずっとお持ちだったのですか?
甲斐 そうですね。好きなことや得意なことといえば歌だったので、歌を生かせる俳優の仕事を考えたらミュージカルには興味がありました。でもデビューしてから2、3年はきっかけがなかったんです。今回「デスノート」のオーディションは、絶対に役を獲ってやる!という意気込みで挑んだら、なんとか決めることができました。
──2416人の中から月役を勝ち取ったそうですね。
松岡 2416人!! すごいねえ……。
甲斐 それだけの中から選んでいただけたことは自信になりますし、その人たちを裏切れないという責任感もあります。その方々に「こんなにすごいやつが受かったんなら、俺が落ちても仕方なかったな」と思ってもらえるようなクオリティに持っていかないと、選ばれた意味がないですし。初舞台で初主演なのでプレッシャーはありますが、来年の1月に向けて今はボイトレなどで準備をしていますね。
松岡 大丈夫。翔真は歌うまいから。
甲斐 いや、まだまだなんだよ! 「この人がこれからのミュージカル界で活躍していくのかもな」と思ってもらえるくらい、圧倒的なものを見せたい! 大人気原作なので、お客さんの数だけそれぞれ「デスノート」のイメージがあると思う。でもミュージカル化したときにお客さんが一番喜んでくれることはなんだろう?と考えると、やっぱり目の前で、月とLが生身で戦ってる部分ですよね。そこを見せるためには、やっぱり夜神月として生きないと。嘘をついたらバレてしまうと思います。
松岡 さっき翔真が持っているクリアファイルに入っていたの、本物のデスノート?
甲斐 え!? 違うよ!
松岡 そうか、役になりきるって言うから、ノートに私怨がある人の名前でも書いているのかなと思って……(笑)。
甲斐 違う! そこまで行ったら役にのみ込まれてる!(笑) この間ボイトレをしていたら、ばったり初代夜神月役の浦井健治さんにお会いしたんですよ。そこでいろいろお話を聞くことができて、「いい意味でも夜神月は心に残る役だった。それくらい力のある役だから、侵食されないようにね、やりすぎると本当に壊れちゃうよ」とアドバイスをいただきました。
──本当にノートを持ち歩き始めたら要注意ですね。お二人の先輩である神木隆之介さんも「デスノート」がお好きでしたよね?
甲斐 大好きらしいですね! セリフも覚えてるって聞いた。
松岡 もうすごいですよ、りゅうさんは。食事に行くと、1回は「デスノート」の話が出てきます。会話の中にセリフを差し込んできます。
甲斐 先輩がそれだけ好きな作品だったら、失敗できないですね!
皆さん、映画館に行きましょう!(甲斐)
──では最後に、今回の特集の感想や、読者の方々にメッセージをお願いします。
甲斐 学生や僕ら世代の人々が、普段どれくらい映画館に行くのかわからないんですけど……。
松岡 そうですね、映画館離れしているかなと思います。
甲斐 そっか。だからこそ、「auマンデイ」は本当に使うべきだと思います。親御さん、月額料金を払ってあげてください!と、僕は言いたい!(笑) 500円くらい(※プレミアムプランは税抜499円、通常プランは税抜372円)でお子さんの感性が豊かになるってすごくないですか?
松岡 確かに、1回観に行けば800円割引(※中高生は100円割引)だから、もとが取れちゃうね。
甲斐 普段そこまで映画を観ない人が劇場に行くきっかけになりますよね。やっぱり時間を使って映画館に観に行くっていうのは、娯楽にとどまらず、人生経験になると思うんです。2時間、1100円で心動かされる体験ができるのは、すごいことだと思う。皆さん、映画館に行きましょう! DVDやスマホの画面で観るのとはまったく違うから。
松岡 その点は舞台と一緒だよね。
甲斐 そう、ある意味映画もナマモノだと思うので! 映画館の大きなスクリーンで観ることに意味があるし、それに向けて監督もキャストも作っているんです。
松岡 そうだね。チケットにお金を払って、ポップコーンを買って、劇場の席について、暗くなったときの高揚感って何物にも代えがたいと思います。映画館は、朝から夜遅くまでやっている遊園地だと思えば、気軽に来れるんじゃないですかね?
甲斐 そうだね。
松岡 今回紹介した「auマンデイ」もあるので、学生の人たちには映画館へ遊びに行く感じで、たくさん観てもらいたいです。僕も今になって、中高生の頃にもっと映画を観ておけばよかったなあと思うんですよ。学生の頃に観た映画が考え方の基準になったり、セリフがずっと心に残ったりするので、今しかないと思って映画館に足を運んでほしいです!