「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」キャスト座談会 (2/3)

カラッとしなきゃいけないという使命感まであった(鈴木)

──個人的に、「爆上戦隊」と最初に聞いたときには「ハイテンションな作風なのかな」と想像していました。メンバー同士の関係性も「仲間だぜ!」という熱い感じなのかと思っていたら、もちろんそれぞれに信頼はありつつ絶妙な距離感があるという大人な戦隊でしたよね。SNSの感想でも初期からやたら「湿度が高い」と言われてました。

相馬 シャーシロとか玄蕃は「加湿器」みたいに言われたりしてましたよね。

葉山 ああ(笑)。

相馬 カラッとした未来と錠が「除湿機」で(笑)。先斗はどちらもいける。

「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」名古屋公演より

「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」名古屋公演より

「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」名古屋公演より

「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」名古屋公演より

葉山 調さんはどっちに入るんだろう。

宮澤 両方じゃない?

ハシヤスメ ハイブリッド型なんですね(笑)。

──でも重いストーリーでも、除湿機組の2人は空気を変えてくれましたよね。

宮澤 確かに未来と錠がいることで保てたことがありそうだよね。

鈴木 意外と重要、キーパーソンだよ。もはや、「カラッとしなきゃいけない」という使命感まであったから(笑)。

相馬 みんながアドリブでわちゃわちゃしてる場面でも、監督も当然のように「未来と錠はとりあえず何かしてくれるよね」っていう感じだったので、そこは大変そうでしたね。

──キャラ同士の湿度ではなく、実際のキャスト同士の距離感はどうだったんでしょうか。SNSなどを見る限り、今ではすごく仲が良さそうなんですが、みんなで食事会をしたのに初期は相馬さんが来なかったみたいな話も聞くので、最初からこんな感じではなかったのかなと。

相馬 あー、確かにあんまり行かなかったかもしれないですね。

葉山 理くんはね、宮澤くんが撮影に合流して数カ月後にやっと、初めてごはんに行った。

宮澤 最初に行ったのは3人(宮澤・葉山・相馬)だったね。

相馬 関係値が築かれていくうちに好きが増していったんですかね。

葉山 それはうれしい。

相馬 やっぱり一緒にいる時間が長いですし、その中で家族じゃないけど当たり前の存在みたいになってくると居心地がいいんで、今ではなんか暇だなっていうときに、誰か誘うとなると、やっぱり第1候補です。

ここでも加湿しないで!(相馬)

相馬 あとはこの人(葉山)が、璃佑くんちに入り浸ってたって。

葉山 そうですね(笑)。

齋藤 気付いたら家にいます。

鈴木 怖い(笑)。

葉山 なんか俺、璃佑の家に8月の半分くらいいた気がする(笑)。共通の趣味もあるし、日本酒が大好きで。璃佑のご両親が彼の家によく日本酒を送ってきてくれて、それがおいしいんですよ。「侑樹くん、どう?」って言われたら、3秒後ぐらいに「行く」って。その結果、入り浸ってました。

齋藤 日替わりで、日本酒を1本ずつ空けていってました。

葉山 でもそこでちょっと璃佑の見方が変わったなと。璃佑っていい意味で、ただ元気な子っていうイメージだったんです。それが2人でしゃべったら意外と繊細だっていうのも知れて。8月からまだ君との間に変化が起きるの?って(笑)。

相馬 ここでも加湿しないで!(笑)

鈴木 なんか「俺だけが知ってる」みたいな感じだけど、璃佑くんが繊細ってみんな気付いてるよ!(笑)

葉山 (真剣な顔で)いや、俺はもっと知ってる。

齋藤 僕を奪い合わないで(笑)。

相馬 もっと最近のことを言っていいですか? ハシヤスメさんが意外と、僕らのノリに乗り気。

鈴木 それが私たちの間で今、ホットなトピックです(笑)。

ハシヤスメ なんでしょうか?

──そもそも6人が仲いいのはわかるんですが、ハシヤスメさんとはどれぐらいの関係性なんですか?

葉山 実は各組の撮影で、一度お会いするかしないかぐらいだったんですよ。

ハシヤスメ 月に1、2回ぐらいの出番だし、出番がない月もあるし、気付いたら撮影が終わってたという感じではあるので、皆さんとどこかに行くとかはなかったですね。でもだからこそ、ISAのポジションが心地よかったというか。役に集中できたなとは思います。

相馬 で、僕ら6人って、しょっちゅうふざけてるんですよ。特に何をするでもなく。

鈴木 例えば侑樹くんとさとるん(相馬)とハシヤスメさんがエレベーターに乗っていて、私は扉が閉まるのを外から見ていたんですけど、侑樹くんとさとるんがなんか「かっこいいポーズしようぜ」みたいなノリをやってて、笑いながら写真を撮ったんです。その場では気付かなかったんですけど、写真を見てみたらハシヤスメさんもポーズ取ってたんですよ(笑)。

「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」名古屋公演のトークパートにて、ゲーム「ブンブンお掃除ドライブ」に挑戦する葉山侑樹(手前)と相馬理(奥)

「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」名古屋公演のトークパートにて、ゲーム「ブンブンお掃除ドライブ」に挑戦する葉山侑樹(手前)と相馬理(奥)

「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」名古屋公演にて、ゲーム「ブンブンお掃除ドライブ」に挑戦するハシヤスメ・アツコ

「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」名古屋公演にて、ゲーム「ブンブンお掃除ドライブ」に挑戦するハシヤスメ・アツコ

相馬 けっこうキメてたよね(笑)。

ハシヤスメ 誰よりもキメてました(笑)。なんか面白そうだから乗ろうと思って……。

鈴木 でも私たちはうれしかった。

相馬 うれしかった。

──ハシヤスメさんはこういうツアーで6人と一緒になれたのは楽しいのでは。

ハシヤスメ そうですね。調さんはブンブンジャーとともに育ってきたから、自分がここで抜けるのは違うなと思ったので、ツアーに全部参加することを決めました。

──ツアーのテレビCMでちゃんと「調さんも参戦決定だ!」って言われてるのもうれしいですね。

ハシヤスメ 「私、『参戦』って言われ方するんだ」とは思いました(笑)。ゲームのキャラクターかのように。

不思議な悠陽くんと完璧な大也(葉山)

──あとは、キャラとキャスト本人がすごく似てるなっていうエピソードをいろんなところで見聞きしたんですよ。例えば宮澤さんが途中参加したときの衣装合わせで、齋藤さんと鈴木さんの除湿機組が走ってきて「なんて呼べばいいですか!」と言われたとか。

宮澤 ありましたね。それまでの放送を観て「ブラックとピンクは一緒にいることが多いな」というイメージはあったので、この2人がそうやって来たときに「えっ、もう『ブンブンジャー』の世界が始まってる?」って(笑)。

相馬 ようこそ(笑)。

宮澤 じゃあ俺も焔先斗でいかないとなっていう。

左から相馬理、葉山侑樹、齋藤璃佑

左から相馬理、葉山侑樹、齋藤璃佑

左から相馬理、葉山侑樹、齋藤璃佑

左から相馬理、葉山侑樹、齋藤璃佑

──ほかに「キャラと本人がリンクした」とか、もしくは「役と真逆だな」というエピソードはありますか?

齋藤 4話で錠がみんなを助けに行きたいけど行けないみたいな葛藤を描くシーンで、表情がうまく作れず、渡辺(勝也)監督から「もっともっと」と言われて、何回もテイクを重ねたんです。そのときに悠陽と対面で芝居してたから「ごめん」って言ったら「全然、何度もお芝居できて楽しいよ」と言われました。

鈴木 かっこいいな、それ。

井内 ここ、見出しで(笑)。

齋藤 でも撮影を重ねてくとポンコツっていうのがわかったんで。

井内 ちょいちょいちょい(笑)。上げてから下げるな。

鈴木 私もバクアゲ2か3かな、レッド、ブルー、ピンクの3人のシーンでリテイクしたことがあって、「ごめんね」って2人に言ったら悠陽くんは「全然、何回もお芝居できて楽しい」って同じように言われました。でも侑樹くんに「ごめんね」って言ったら小学生みたいに「無理ぃ~」って(笑)。

一同 (笑)

葉山 全員が「いいよいいよ」って言うと気を使っちゃうじゃないですか。僕は大阪(出身)だから、そこでひとボケというか(笑)。

鈴木 でもこっちは「いいよ」待ちだったから(笑)。

葉山 じゃあミスったな……(笑)。

宮澤 でも役と真逆って言ったら悠陽じゃない?

葉山  うん。悠陽と大也は真逆。井内悠陽くんはなんか……不思議な雰囲気の子なんですけど。

鈴木 「不思議な」(笑)。

相馬 だいぶ包んだなあ(笑)。

葉山 でも大也は完璧じゃないですか。衣装着て、メイクして、現場入ったら井内悠陽じゃなくなるんで。もちろん役者だからっていうのもあると思いますけど、その切り替えはすごいなって。歳が近い身としては「え、どうやってんの? すごっ」って素直に思っちゃいます。

2025年5月17日更新