僕にとって「TENET テネット」は、荒れ狂う夜の海
これまで名作をほぼ観たことがないまま育ち、難しいストーリーの作品は苦手。だけど映画を観ること自体は決して嫌いではないし、ちゃんと理解したい……。そんな貴重な人材・ミルクボーイ駒場孝による映画感想連載。文脈をうまく読み取れず、鑑賞後にネット上のレビューを読んでも「えっ、この映画ってそんなこと言うてた?」となりがちな彼が名作を気楽に楽しんだ、素直な感想をお届けする。第6回で観てもらったのはクリストファー・ノーラン監督作「TENET テネット」。未来で発明された時間を逆行する装置が登場し、“逆行”のルールが複雑なこと、そして時系列が非常に入り組んでいることなどから、ストーリーの難解さで有名な本作。前々回の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で「何も考えずに観れる映画もあるんや」、前回の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で「これが伏線回収の面白さか」と気付いた駒場の目にはどう映ったのか。