ドラマ「
さの隆による同名マンガをもとにした本作は、人間の内に潜む“獣性”を問うノワールサスペンスだ。葬儀社の社員・神崎一は幼なじみの希堂琴音から慕われていたが、ある年末に都内のターミナル駅で666人の犠牲者を出す毒ガステロが発生し、実行犯である琴音はその場で死亡。神崎は琴音が“なぜ獣にならなければならなかったのか”を調べていくうちに何者かに殺され、過去にタイムリープするのだった。北山が神崎、玉城が琴音を演じる。
原作が連載された週刊ヤングマガジンを愛読しているという北山は「一番最初に読んだ時は『なんて面白いんだ』と思って。それを自分が演じることになるとは……ご縁に感謝ですね」と声を弾ませる。玉城は「私も原作を読みながら心を打たれて、どういうふうに役作りができるかを考えました。今までで一番クランクイン前にドキドキした作品です。琴音をきちんと描けないとこのドラマは成立しないと思う」と言及した。
琴音と同期の女優で、神崎とテロの真相を追求する宮ノ森真由を演じた鳴海は「ハラハラして面白い物語なので『これはやらせていただきたい』と思う反面、生半可な気持ちでは挑めないなと。毎シーン、緊張感を持ちながら丁寧に作っていけるよう挑戦しています」と語る。琴音に関わる過去の事件を追う刑事・柳信一郎に扮した深水は、撮影時を振り返り「熱量がすごいんです。作品に対しての愛があって、このチームならやり遂げられると思いました」と述懐。そして「刑事の役ですが、今まで追われる役が多かったので『やっと追うことができる』と思いましたね」と話す彼に対して、ドラマ「ただ離婚してないだけ」で共演経験のある北山は「当時はかなり減量されていましたよね。だから(撮影現場で)深水さんが弁当を食べているところを見ると安心するんです」とほほえんだ。
琴音の主演映画に出資する実業家・大久保玄奘役の高橋は、衣装合わせに行ったときのことを回想して「すごく明るい現場だと思ったんですが、話す内容はグロテスクで(笑)」と吐露。さらに「『こんな企画書初めて見た」と思うくらい熱を帯びていたんです。主演の方は大変だなと思いました」と話すと、横で聴いていた北山は「あと1カ月で体重を数kg絞る覚悟でございます。追い込まれたときの表情は、きっと伝わるものがあると思うので」と続いた。
撮影時のエピソードについて質問されると、北山は「ティナちゃんは吐血がめちゃめちゃ上手い」と一言。「『このタイミングで出さないといけない』とか結構難しいんですけど、(玉城は)2回に分けて出すんですよ。すごいテクニックなんです」と絶賛する。そして玉城が「今回の作品でまた1つ肩書きが増えました(笑)」と胸を張り、「“血のり系”には自信がありますね。自分に血しぶきをかけたりするのも得意なんです」と打ち明けると、北山は「口に含んでいることもバレてはいけないのに…。素晴らしい吐血でした」と賛辞が止まらない様子。高橋は北山と初対面のときのエピソードを披露し、「誕生日プレゼントをくれたんです。好きになっちゃった(笑)」と笑顔を見せる。そして北山が「誕生日の方が多かったんですよ! ハッピーなことは大事にしたいと思って」と返すと、高橋は「私だけじゃなかったんだ……」と悲しそうな表情を見せた。
ドラマの内容にちなみ、“獣性が出てしまう瞬間”について話が及ぶと、一同は「なんだろう?」と考え込む。深水が「夜中にラーメン食べちゃったときは……」とこぼすと、北山も「それだ!」と合点がいった様子で「夜中ってなんであんなに“獣性”が出るんだろう。ドラマの撮影中だと抑えなければいけないから、毎晩闘っていますね」と語る。さらに“タイムリープしたら会いたい人”を聞かれた北山は「50歳くらいの自分を見たい」と回答。“過去に戻りたい”派だと明かす玉城に「(未来に行って)どうするんですか?」と問われると「今の自分をブラッシュアップして、よりよい50歳になる」と明かす。そして「恐竜がいた時代に行きたい。ニューヨークの博物館に行くぐらい好きなんです」と述べる鳴海に、2人は顔を見合わせつつ「それが正解ですね!」「1番いい回答じゃない?」と応えていた。
「君が獣になる前に」はテレビ東京系で4月5日にスタートし、毎週金曜24時12分からオンエア。安里麻里が監督・脚本を担い、清水匡と當名啓太が脚本、角田恭弥と松本拓が監督で参加する。
ドラマ24「君が獣になる前に」
テレビ東京系 2024年4月5日(金)スタート 毎週金曜 24:12~
※ネットもテレ東、TVerで見逃し配信
はぶみ @hb3chuuuu
あとで必ず読む。
【記者会見レポート】北山宏光が玉城ティナの“吐血”を絶賛「2回に分けて出す」「すごいテクニック」 https://t.co/RSuspIYyyN