本作は“犯人の座”をめぐる女たちの駆け引きと悪だくみを描いたクライムミステリー。ある日、有名映画プロデューサーが殺され、新人女優のマドレーヌは自分が撃ったと自供する。親友で駆け出しの弁護士ポーリーヌと法廷に立ち、正当防衛を主張して無罪を勝ち取ると、マドレーヌは悲劇のヒロインとして一躍時の人に。そんな2人の前に、真犯人は自分だと名乗るオデット・ショーメットが現れる。マドレーヌを
このたび場面写真とともに、衣装デザインを務めたパスカリーヌ・シャヴァンヌのコメントも到着。オゾンと組むのが今回で20作目となったシャヴァンヌは「博物館のように時代を正確に再現しようとするのではなく、現在の俳優の体形、顔色、表情に合わせた衣装を用意すること。彼らは衣装のフィッティング時からそのキャラクターを演じ始めるし、衣装は彼らを導きさえする」と自身の役割について話している。
またシャヴァンヌは、キャラクターそれぞれの衣装の着想やイメージについても次のように語った。性格も容姿も正反対なマドレーヌとポーリーヌには、それぞれの気質を持ち、その時代を反映する衣装を用意。「女優のマドレーヌには体にぴったりとしたドレスや深いネックライン、強調されたヒップや胸元が特徴的な衣装で女性らしさをアピールしています。一方で弁護士のポーリーヌは現代的で、控えめで整った男性的な印象」だと説明した。
トーキー時代以前の大女優でありながら、今ではすっかり落ちぶれてしまったオデットの衣装は、かつて「劇場の女帝」とも呼ばれたフランスの舞台女優サラ・ベルナールがモデル。「映画の舞台は1935年なのに、彼女は1900年代の劇場の服装をしています。でもこれは、オデットにとって完璧に理に適ったこと。大仰な芝居をするサイレント映画の生き残りとして、彼女は永遠にシーンを演じ続けているから」と、あえて昔の流行を取り入れたことを明かす。オデットのヴィラン性を象徴する色使いの意図については、「私は補色を使うことが多いのですが、これらの色はイザベル・ユペールの赤い髪と白い肌を見事に引き立たせます。大胆な色使いをするオデットと、人生を歩み始めたばかりのヒロインたちとの間に、シャープなコントラストを作りたかったのです」と言及した。
「私がやりました」は11月3日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次ロードショー。
映画「私がやりました」予告
ナディア・テレスキウィッツの映画作品
リンク
関連商品
ルートヴィヒ白鳥王 @lohengrin_lud
フランソワ・オゾンとは20作目、「私がやりました」華やかな衣装をデザイナーが語る
#フランソワ・オゾン #私がやりました @my_crimeJP
https://t.co/HrXJ6o1lXh