紀ノ川(前編・後編)
キノカワゼンペンコウヘン
上映時間:172分 / 製作:1966年(日本)
解説 有吉佐和子の長編小説をもとに、明治、大正、昭和の三代にわたる女の年代記を、紀ノ川の流れに託して描く。明治32年、紀本花は紀州の旧家・真谷家に嫁ぐ。花の長女文緒は進歩的な風潮に染まり、真谷家の旧弊な家風に柔順な母親に反発を感じていた。そんな文緒も、昭和の激動のなかで長女・華子を育て、常識をわきまえた中年女性になっていく。夫の何度目かの法要を盛大に営んだ花は、華子に髪をすいてもらいながらその生涯を閉じる。伝統の女性路線の建て直しをはかる松竹が力を注いだ文芸大作。紀州の自然を成島東一郎が澄明な映像で捉え、中村登監督の頂点をなす秀作となった。
スタッフ |
監督:中村登 |
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キャスト |