仲の良さが演技に出ているのかも

──でも皆さん5人も、セーラー戦士に引けをとらないくらい本当に仲が良いですよね。

大久保　ほんっっっとうに、仲良いんですよ。

一同　（笑）。

坂田　昨日もホテルに戻ってから、5人でカップラーメンパーティしたんです。

小山　着いたの23時くらいで、すっごい眠かったのに。

七木　上海来てから毎日5人でいるよね。

高橋　たぶん今日も、誰かの部屋に集まってパーティだね。

──初対面の頃から和気あいあいとしてたんですか？

大久保　いやあー。

坂田　そんなことはなかったです（笑）。

大久保　別に仲悪いってことではないんですけど、みんなすごく人見知りで。

七木　私はさーとん（大久保）がもともと知り合いだったから、それだけでちょっと気持ちが楽だったけど。ユウちゃんのこととかは「まこちゃんだー。カッコいいなー」ってただただ見つめてました。

高橋　あはは（笑）。

坂田　モモ（小山）は「-Petite Étrangère-」から入ってきたから、たぶん一層プレッシャーがあったと思います。最初は全然しゃべらなくて。だからいっぱい話しかけようと思って、一生懸命星座の話をしたりしました。

七木　最初、ずっと敬語だったしね。

高橋　亜美ちゃんみたいだったよ。本当に。

小山　あはは（笑）。私はただのファンで、「-La Reconquista-」を札幌から観に来てた側だったからさ。「どうしようどうしようどうしよう」って、ずっと緊張してたの。

坂田　それが信じられないよ。今じゃムードメーカーだもん。

──共に戦う仲間を演じてる間に打ち解けたんでしょうか？

坂田　どうなんだろうな。でもみんなプライベートでも気が合うんですよ。だからそれが逆に演技に出てるのかも。

大久保　そうそう聞いて！ この間ね、渋谷の109に行って洋服選んでたら、目の前に坂田が居たんです。それだけでもびっくりなのに、坂田が「さっきかわいい服があって、欲しいんだよね」って言った服が、私がいいなって見てたのとまったく同じやつだったの。

──えー！

坂田　そしたら「今からタイムセールです！」って言われたから「買うしかない！」ってなって。お揃いで着てます（笑）。

大久保　いやー本当にもう。これぞミラクルロマンスですよ。

昔のセラミューのDNAを受け継いだ「愛のStarshine」

高橋　「-Petite Étrangère-」に出てくる「One Heart」って曲は、戦士の絆が詰まってるすごくいい曲だよね。

大久保　戦士たちがみんなバラバラの場所にいるけど、お互いを想ってる曲。あのとき私はすごいピンチなんだけど、ほかの戦士からのパワーをもらうんですよ。

七木　あの曲ねー……。もう最初聴いたとき、泣いた、泣いた。

高橋　あとプルートとちびうさの絆が伝わってくる「アブラカダブラ」も本当にいい曲。「-Petite Étrangère-」って、うさぎちゃんもだし、ちびうさもプルートもキング・エンディミオンも全員が孤独を味わってて、でも愛を信じてるっていう姿が描かれてる話だと思います。

大久保　もう全部、愛しかないんだよね。（プリンス・）デマンドだって、うさぎを愛しすぎちゃったが故に強引な手に出ちゃうわけだし。サフィールも。

坂田　兄さんへの愛が強すぎてしまって、どこかですれ違ってしまっただけ。

高橋　うー、泣ける……。

──今回から加わった「愛のStarshine」はセラミューの新たなテーマソングとなりそうな、愛に溢れた1曲ですね。

大久保　振り付けをしてくれた（竹中）夏海先生は、昔のセラミューでちびうさ役を演じてた方なんです。

小山　だから振りに、昔のセラミューのDNAが入ってるよね。

大久保　「何度でも永遠に繰り返したい」っていう歌詞のところは、昔の「ダブルムーンライトロマンス」の「繰り返されるムーンライトロマンス」っていうところの振りと同じ。あと最初の「愛のStarshine」の部分も、アニメでブローチを胸のリボンにはめる動作をイメージしてたり。

七木　イントロに出てくるソロの振りは、それぞれの戦士の技なんだよね。

小山　だから昔のセラミューやアニメを観ていた人も、いろいろ発見できる楽しさがあると思います。