コミックナタリー - 第1回MANGA-ZIN AWARD結果発表

投票内訳

有効投票作品数:368作品
投票者数:169名(内訳、編集者:148名、デザイナー:5名、コミックバイヤー:4名、他:12名)

集計方法

1位=5ポイント、2位=4ポイント、3位=3ポイント、4位=2ポイント、5位=1ポイントとし、その全てのポイント数を合算

第1回「MANGA-ZIN AWARD」の大賞は、大場つぐみ原作、小畑健作画の「バクマン。」(週刊少年ジャンプ/集英社)に決定しました。

結果は以下のとおりです。

上位5作品6位以降の作品

第6位「聖☆おにいさん」
中村光(モーニング・ツー/講談社) 得点:31

「想像を超えた発想とゆるい空気感が、これは日本でしかできない作品と思わせる。この勢いで3人目に挑戦したりしないかな?自分ならイヤだけど(笑)」

「ブッダとイエスについて著者の深い理解が伺い知れます。マジで」

第6位「ヒストリエ」
岩明均(月刊アフタヌーン/講談社) 得点:31

「とにかく上手い。岩明さんでなければ表現できないであろう世界観。『大奥』もそうでしたが、死が間近にあった時代、死というドラマをちゃんと描ける力」

「圧倒的です!小手先の技量では描ききれない実力のマンガです」

「壮大かつ上質な、大人に読んでほしい物語。5巻に至るまでの年月、待つ楽しみを味わえた幸せはさておき、5巻まで揃った時点で読み出せる幸せを、ぜひ味わって欲しい。5巻には、ほんと意味がある!」


第6位「ONE PIECE」
尾田栄一郎(週刊少年ジャンプ/集英社) 得点:31

「何度も言っていることなのですが、『ONE PIECE』のすごさは、『凄いマンガ』の顔をしてないところだと思うのです。あそこまでの伏線貼った緻密なプロットも、画面も、カラーの度に見開きにひろがるみたことのない、でもなつかしい世界も、衣装も、それからなによりどこまでもまっすぐなキャラクターたちも、多分全部、読者をたのしませることにワクワクして、尾田先生が血のにじむ思いで描いているんだと思うのですが、そんなところは私たちには見えない。ただただワクワクが純化して届くのです。すげぇ、と思います。たまにその純化したワクワクが胸を刺して、涙があふれたりするのですが、それもすごくすっきりした涙です。扉で迄連載して、しかもそれが本編につながってくるマンガなんかみたことない。散々たのしく読んで、多分5回目くらいになってようやく、そのすごさに気づいてひれ伏す……ということを繰り返して54巻になりました。大好きです」

「日本で一番売れている作品が文句なく面白いというこの事実以上に、現在のマンガ編集者にとって励みになることはないと思います。そしてこの作品、『今』が一番面白いと個人的に思っているのです」

「語らなくても皆さんご存じの作品ですがここ一年の展開がとても素晴らしい」

第9位「失恋ショコラティエ」
水城せとな(凛花/小学館) 得点:30

「主人公のゆがみ具合がここちよい。手元に色気を感じさせる等、演出がよいです」

「恋愛は美しいときもあり、泥沼のときもある。ショコラのように甘く、ショコラのようにドロドロ。そんなことを思い知らされる一作。主人公の感情が非常に伝わりやすいので、共感してしまうこともしばしば。続きが待ち遠しい!」

「この作家の描く恋愛にまつわる感情は、恐ろしいくらい胸に迫る」

「水城せとな先生のイラストの美麗さが際立つ、恋愛物ストーリーのようでいて、実はこれは主人公ショコラティエの爽太による、振られた彼女への壮大な復讐劇なんじゃないかと思わせるほどの深い作品でした。『彼女の赤血球になりたい』なんて言ってる主人公は、初めてです(笑)」

「おかしい(笑)。この強烈に濃厚なネーム運びはクセになる。2008年に最もハマった作家さんでした。これ『失恋~』は、ほんとは男性向けマンガでしょう!?」

「『例え恋破れても、この失恋には価値がある』というセリフにやられました。最高です」


第9位「トリコ」
島袋光年(週刊少年ジャンプ/集英社) 得点:30

「マンガ家の発想力の凄さを改めて思い知らされました。実にマンガならではの作品内容」

「とにかく面白い。少年マンガは主人公が度肝抜いて活躍してナンボ、という原点をやってくれた」

「少年マンガの王道的な展開とキャラ配置。でも新しさを大いに感じさせる。肉うまそう」

  • 11位「惑星のさみだれ」水上悟志(ヤングキングアワーズ/少年画報社)
  • 12位「おのぼり物語」カラスヤサトシ(まんがくらぶ/竹書房)
  • 13位「町でうわさの天狗の子」(月刊flowers/小学館)
  • 13位「アオイホノオ」島本和彦(月刊少年サンデー/小学館)
  • 13位「がらくたストリート」山田穣(月刊コミックバーズ/幻冬舎コミックス)
  • 16位「おやすみプンプン」浅野いにお(ビッグコミックスピリッツ/小学館)
  • 17位「Landreaall」おがきちか(月刊コミックZERO-SUM/一迅社)
  • 17位「よんでますよ、アザゼルさん。」久保保久(イブニング/講談社)
  • 17位「モテキ」久保ミツロウ(イブニング/講談社)
  • 17位「ひまわりっ ~健一レジェンド~」東村アキコ(モーニング/講談社)
  • 17位「GIANT KILLING」ツジトモ(モーニング/講談社)
  • 17位「FLIP-FLAP」とよ田みのる(月刊アフタヌーン/講談社)
  • 17位「3月のライオン」羽海野チカ(ヤングアニマル/白泉社)
  • 17位「flat」青桐ナツ(月刊コミックブレイドアヴァルス/マッグガーデン)
  • 25位「宇宙兄弟」小山宙哉(モーニング/講談社)
  • 26位「よつばと!」あずまきよひこ(月刊コミック電撃大王/アスキー・メディアワークス)
  • 26位「駅から5分」くらもちふさこ(コーラス/集英社)
  • 26位「ハチワンダイバー」柴田ヨクサル(週刊ヤングジャンプ/集英社)
  • 26位「HELLSING」平野耕太(ヤングキングアワーズ/少年画報社)
  • 30位「しゃにむにGO」羅川真里茂(花とゆめ/白泉社)
  • 30位「ムダヅモ無き改革」大和田秀樹(近代麻雀/竹書房)
  • 30位「深夜食堂」安倍夜郎(ビッグコミックオリジナル/講談社)
  • 30位「ヴィンランド・サガ」幸村誠(月刊アフタヌーン/講談社)

上位5作品6位以降の作品

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