花とゆめ創刊45周年特集|ときめきも、勇気も、夢もみんな花ゆめが教えてくれた

1974年に創刊された少女マンガ誌・花とゆめ。ここから生まれた数多くの名作から、恋のときめきを、困難に立ち向かう勇気を、そして未来への希望を得た人々も多いことだろう。創刊45周年を迎えた2019年、コミックナタリーでは花とゆめに関する連載企画を展開。現在の誌面を支える作家らのインタビュー、花ゆめの魅力に迫るコラムなどバラエティに富んだコンテンツが続々登場し、アニバーサリーイヤーを彩っていく。

花とゆめの45年

1970年代

TOPICS
1973年
  • 株式会社白泉社設立
1974年
  • 5月花とゆめ創刊
    花とゆめ創刊号

    表紙を飾ったのは、1968年に別冊マーガレット(集英社)でデビューしたこやのかずこ。こやのは花とゆめ創刊号で「食べなきゃソン!!」を連載開始。表紙も創刊号から1975年6号まで連続で担当した。

1975年
  • 1月月2回刊化
  • 3月花とゆめ(HC)コミックス創刊

    HCコミックス第1弾は山岸凉子「アラベスク 第II部」、第2弾はこやのかずこ「食べなきゃソン!!」。価格は各320円。

1976年
  • 花とゆめとLaLa共催の新人マンガ賞「アテナ大賞」設立

主な作品

山岸凉子「アラベスク 第II部」
1974年連載開始
山岸凉子「アラベスク 第II部」

りぼん(集英社)で人気を博したバレエマンガが、花とゆめにて「第II部」として登場。1970年代のソビエト連邦を舞台に、長身のバレリーナ・ノンナとその師匠・ミロノフの厳しい愛が描かれた。

三原順「はみだしっ子」
1974年連載開始
三原順「はみだしっ子」

いつのまにか寄り添い、旅をするようになったグレアム、アンジー、マックス、サーニン。個性のまったく違う4人の少年たちの、放浪と成長が描かれている。

美内すずえ「ガラスの仮面」
1975年連載開始
美内すずえ「ガラスの仮面」

“千の仮面を持つ少女”と呼ばれる少女・北島マヤが主人公。往年の大女優・月影千草と出会ったことにより演技の才能を開花させ、大都芸能の社長・速水真澄、演劇界のサラブレッド・姫川亜弓らとともに演劇史に名を残す名作「紅天女」をめぐる争いに巻き込まれる。

和田慎二「スケバン刑事」
1975年連載開始
和田慎二「スケバン刑事」

心に傷を持つ札付きのスケバン・麻宮サキは、サキの実父を殺して死刑判決を受けた母の執行停止を条件に学生刑事となる。私立探偵の神恭一郎たちとともに、学校という警察の入り込みにくい組織で次々と起こる事件に挑んでいく。

魔夜峰央「パタリロ!」
1978年連載開始
魔夜峰央「パタリロ!」

マリネラ王国の国王・パタリロが巻き起こす騒動を描くドタバタギャグ。イギリスの諜報機関MI6の少佐にして美少年キラーのバンコラン、その愛人マライヒら個性的なキャラクターも多数登場する。現在はマンガParkで連載中。

1970年代はほかにこんな作品も!
  • 神坂智子「パンと懐剣」
  • こやのかずこ「食べなきゃソン!!」
  • 酒井美羽「ミミと州青のラブコメディ」シリーズ
  • 山岸凉子「妖精王」
  • 和田慎二「ピグマリオ」

1980年代

TOPICS
1982年
  • 魔夜峰央「パタリロ!」TVアニメ化
    「パタリロ!」100巻を記念した「パタリロ!100Project」ロゴ。

    花とゆめ初のTVアニメ化作品は「パタリロ!」。パタリロ役は2019年3月に死去した白石冬美が担当。1983年には、劇場アニメ「パタリロ! スターダスト計画」が公開された。なお「パタリロ!」は2016年に加藤諒主演により2.5次元舞台化、2018年に単行本100巻到達、2019年6月に加藤諒主演による実写映画公開と、いまだに元気なご長寿マンガだ。

1984年
  • 花とゆめ創刊10周年
  • 美内すずえ「ガラスの仮面」TVアニメ化(日本テレビ系)
1985年
  • 和田慎二「スケバン刑事」TVドラマ化(主演:斉藤由貴)

    大ヒットを受け、ドラマの続編が次々と登場。同じく1985年に南野陽子主演でドラマ第2弾、翌1986年に浅香唯主演でドラマ第3弾が放送され、実写映画化も果たした。また2006年にも松浦亜弥主演で「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」が公開された。

1988年
  • 美内すずえ「ガラスの仮面」舞台化(主演:大竹しのぶ、演出:坂東玉三郎)
1989年
  • 花とゆめ創刊15周年
    花とゆめ1989年11号

    1986年にスタートした「ぼくの地球を守って」が当時の前世ブームの先駆けとなり、日渡早紀が単行本で「(ぼく地球は)フィクションです」と宣言する事態に。

主な作品

河惣益巳「ツーリング・エクスプレス」
1982年連載開始
河惣益巳「ツーリング・エクスプレス」

ICPOパリ本部の刑事シャルルが知り合った謎の男・ディーンの正体は、超一流の殺し屋。彼の周りに起こる数々の事件に不本意ながらも巻き込まれるうちに、シャルルはディーンに惹かれていく。現在は花丸漫画にて新シリーズ「ツーリング・エクスプレス~メドゥーサ編~」が連載中。

野間美由紀「パズルゲーム☆はいすくーる」
1983年連載開始
野間美由紀「パズルゲーム☆はいすくーる」

葉蔓高校ミステリ研の名コンビ・香月と大地が、明解な推理と度胸の良さで、学園内のあらゆる難事件を解決していく。「パズルゲーム☆トレジャー」「パズルゲーム☆サクシード」など新シリーズも続々登場。

那州雪絵「ここはグリーン・ウッド」
1986年連載開始
那州雪絵「ここはグリーン・ウッド」

初恋の女性が兄と結婚してしまったため、家に身の置きどころがなくなった高校生・蓮川一也は、“変人の巣窟”と噂される緑林寮、通称グリーン・ウッドに入寮するハメに。そこで一也を待ち受けていたのは、寮長の池田光流、美しい長髪の如月瞬、生徒会長・手塚忍など、一筋縄ではいかない面々だった。

日渡早紀「ぼくの地球を守って」
1986年連載開始
日渡早紀「ぼくの地球を守って」

亜梨子(ありす)は植物と交信する能力を持つ高校生。ある日、隣家のイタズラ小学生・輪を誤ってマンションのベランダから転落させてしまう。奇跡的に回復した輪は、前世である紫苑の記憶とサーチェス・パワーに覚醒し……。現在は本作の第3章「ぼくは地球と歌う」がメロディ(白泉社)で連載中。

川原泉「笑う大天使(ミカエル)」
1987年連載開始
川原泉「笑う大天使(ミカエル)」

史上最強の名門お嬢様学校・聖ミカエル学園に学ぶ史緒、和音、柚子はそれぞれにネコをかぶり、お互いの本性を知らぬまま生活していた。しかしある日、史緒が学校の雑木林でアジの開きを食べているところを2人に見られ、それをきっかけに交流を深めていく。

佐々木倫子「動物のお医者さん」
1987年連載開始
佐々木倫子「動物のお医者さん」

ハムテルこと公輝の運命は、H大学のおかしな教授に「キミは将来 獣医になる!」と宣言され、般若顔のシベリアンハスキーを押し付けられたときに決まった。ハムテルの親友・二階堂、漆原教授ら個性的な人間に加え、ハスキーのチョビ、猫のミケといった超個性的な動物もたくさん登場するドクトルコメディ。

山内直実・氷室冴子「なんて素敵にジャパネスク」
1988年連載開始
山内直実・氷室冴子「なんて素敵にジャパネスク」

氷室冴子の大ヒット少女小説を山内直実がコミカライズ。田舎でのびのび育った型破りな貴族の姫君・瑠璃は初恋の少年・吉野君を忘れられず、16歳になっても結婚しないまま。年下の幼なじみ・高彬(たかあきら)と婚約したものの、都で起きた騒動が原因となり結婚は延期に。自分で事件を解決しようと立ち上がる。

1980年代はほかにこんな作品も!
  • 愛田真夕美「マリオネット」
  • 日渡早紀「記憶鮮明」シリーズ
  • 星野架名「緑野原学園」シリーズ
  • 柴田昌弘「当麻宗三郎」シリーズ
  • 山口美由紀「V-K☆カンパニー」

1990年代

TOPICS
1990年
  • 和田慎二「ピグマリオ」TVアニメ化
1993年
  • 花とゆめが通巻500号を達成
1994年
  • 花とゆめ創刊20周年
    花とゆめ1994年11号

    1991年にスタートした羅川真里茂「赤ちゃんと僕」が通巻500号、創刊20周年号と連続で記念号の表紙を飾っており、その人気の高さがうかがえる。母を亡くした小学5年生の兄が、2歳の弟の世話をしながら奮闘するというホームコメディを主軸に、いじめや家庭問題も丁寧に描き、当時の花ゆめの読者層を拡大。また羅川は、エイズ問題や同性愛への偏見に直面するゲイをシリアスに描いた「ニューヨーク・ニューヨーク」を1995年にスタートさせ、花ゆめの表現の幅を広げた。

  • 白泉社文庫創刊
1996年
  • 羅川真里茂「赤ちゃんと僕」TVアニメ化
1997年
  • 美内すずえ「ガラスの仮面」TVドラマ化(主演:安達祐実)

    北島マヤ役を安達祐実、速水真澄役を田辺誠一、月影千草役を野際陽子が演じ、1998年にはドラマ版のPart2が放送された。

1999年
  • 花とゆめ創刊25周年
  • 花とゆめサマー・フェスタ25開催
    花とゆめ1999年11号

    1990年代後半には、「花ざかりの君たちへ」「紅茶王子」「世界でいちばん大嫌い」「フルーツバスケット」など2000年代まで続くヒット作品が続々と生まれた。

主な作品

羅川真里茂「赤ちゃんと僕」
1991年連載開始
羅川真里茂「赤ちゃんと僕」

榎木家の母親は交通事故で死んでしまい、今は父親と小学生の拓也、そして2歳の赤ちゃん・実の3人家族。わがままいっぱいの実は泣いてばかりで……。幼い弟の世話に奮闘する拓也を軸に、友達との交流や家庭問題を描いたホームコメディ。

由貴香織里「天使禁猟区」
1994年連載開始
由貴香織里「天使禁猟区」

実の妹・紗羅への許されざる愛に悩み苦しむ高校生・無道刹那を主人公にしたダークファンタジー。刹那は紗羅を取り戻すため、物質界(アッシャー)、星幽界(ヘイディーズ)、地獄(ジャハンナ)、至高天(シコウテン)などを旅し、戦いを繰り広げる。

仲村佳樹「東京クレイジーパラダイス」
1996年連載開始
仲村佳樹「東京クレイジーパラダイス」

舞台は2020年、暴力の渦巻く犯罪都市と化した東京。警察官の親をヤクザの抗争の巻き添えで失った中学生・司は、同じ14歳で、関東一の極道組織九竜組の3代目組長を務める竜二にボディガードとして拾われる。警官の子とヤクザの子として反発しあっていた2人は、数々の事件を通じて絆を深めていく。

松下容子「闇の末裔」
1996年連載開始
松下容子「闇の末裔」

死者を裁く機関、十王庁。その“閻魔庁召喚課”に勤務する死神の都筑(つづき)と密(ひそか)が、次々に起こる事件に立ち向かう。物語は2019年現在も完結しておらず、2017年に前巻から7年半ぶりとなる新刊13巻が発売された。

中条比紗也「花ざかりの君たちへ」
1996年連載開始
中条比紗也「花ざかりの君たちへ」

憧れのハイジャンパー・佐野に会うため、アメリカから性別を偽って佐野の通う私立の男子高校・桜咲学園に転入してきた少女・瑞稀。寮の同室になった佐野、関西弁の元気者・中津、寮長の難波、保健医のゲイ・梅田らとともに、瑞稀はドキドキの男子寮生活をエンジョイする。

山田南平「紅茶王子」
1996年連載開始
山田南平「紅茶王子」

奈子(たいこ)、そめこ、美佳(はるか)はお茶会同好会の部員。ある日、月夜の下で開いたお茶会の最中に、紅茶の中から2人の小さな王子様が出現する。彼らはアールグレイとアッサムの“紅茶王子”だと名乗るが……。奈子たちも登場する続編シリーズ「桜の花の紅茶王子」も全13巻で刊行された。

日高万里「世界でいちばん大嫌い」
1997年連載開始
日高万里「世界でいちばん大嫌い」

万葉(かずは)、千鶴、百華、十波、一久、零の6人きょうだいを描く秋吉家シリーズの1つ。高校2年生の長女・万葉は、オネエ言葉の美容師・杉本真紀に執着されて迷惑していたが……。万葉の親友・扇子と美容師・本庄徹のカップルも人気が高く、2人のラブコメディ「お気に召すまま?」も単行本化された。

高屋奈月「フルーツバスケット」
1998年連載開始
高屋奈月「フルーツバスケット」

父母を亡くし、テントで暮らしていた女子高生の本田透は、ひょんなことから学園の王子様的存在の草摩由希、由希を敵視する草摩夾らと一緒に住むことに。しかし、草摩家は何百年も前からある呪いに縛られている一族で……。マンガParkにて透たちの次世代を描く「フルーツバスケット another」も発表されている。

絵夢羅「Wジュリエット」
1999年連載開始
絵夢羅「Wジュリエット」

1997年に花とゆめステップ増刊に掲載されて人気を博し、その後花ゆめ本誌で連載開始したラブコメディ。男勝りで演劇に青春をかける女子高生・三浦糸は、ある日演劇部に入部した美人転入生・天野真琴と意気投合するが……。続編「WジュリエットII」も別冊花とゆめにて連載された。

1990年代はほかにこんな作品も!
  • 喜多尚江「ピアノの恋人」
  • 冴凪亮「よろず屋東海道本舗」
  • 高屋奈月「翼を持つ者」
  • 立花晶「サディスティック・19」
  • 藤丞めぐる「緋桜白拍子」
  • 藤崎真緒「瞳・元気」
  • 武藤啓「ネバギバ!」
  • 望月ぱすた「宇宙の果てからこんにちは」
  • 由貴香織里「伯爵カイン」シリーズ
  • 羅川真里茂「しゃにむにGO」

2000年代

TOPICS
2000年
  • 松下容子「闇の末裔」TVアニメ化
2001年
  • 高屋奈月「フルーツバスケット」TVアニメ化
  • 三原順「Sons」舞台化(スタジオライフ)

    スタジオライフは男優が女性役も演じるという手法を取る演劇集団。マンガを原作とした舞台の上演も数多く行っており、三原作品は「Sons」のほか2017年に「はみだしっ子」もスタジオライフにより初舞台化された。

2003年
  • 佐々木倫子「動物のお医者さん」TVドラマ化(主演:吉沢悠)
2004年
  • 花とゆめ創刊30周年
    花とゆめ2004年11号

    30周年の表紙を飾ったのは「フルーツバスケット」。2001年には大地丙太郎監督によりTVアニメ化された。同作は“もっとも売れている少女マンガ”として2008年のギネスブックに認定され、続編「フルーツバスケット another」も2019年4月現在単行本3巻まで刊行。2018年11月に、スタッフ・キャストを一新して原作の全編アニメ化が発表され大きな話題に。2019年4月にオンエアがスタートした。

  • 由貴香織里「夜型愛人専門店-ブラッドハウンド-」TVドラマ化(出演:小向美奈子、松田悟志、佐野史郎)
  • 樋口橘「学園アリス」TVアニメ化
2005年
  • 美内すずえ「ガラスの仮面」TVアニメ化(テレビ東京系)
2006年
  • 川原泉「笑う大天使」実写映画化(主演:上野樹里)
2007年
  • 中条比紗也「花ざかりの君たちへ」TVドラマ化

    ドラマのタイトルは「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」。堀北真希が瑞稀役を務め、小栗旬、生田斗真、水嶋ヒロ、山本裕典、岡田将生らが出演した。2011年には「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」として前田敦子主演によるリメイク版も登場。このほか台湾、韓国でもドラマ化されている。

2008年
  • 南マキ「S・A」TVアニメ化
  • 那州雪絵「ここはグリーン・ウッド」TVドラマ化(主演:井澤勇貴)
  • 美内すずえ「ガラスの仮面」音楽劇化(演出:蜷川幸雄)
  • 仲村佳樹「スキップ・ビート!」TVアニメ化
2009年
  • 花とゆめ創刊35周年
  • 高屋奈月「フルーツバスケット」舞台化(スタジオライフ)

主な作品

高尾滋「てるてる×少年」
2001年連載開始
高尾滋「てるてる×少年」

信州の旧家の息女・御城紫信は、6歳のときに親許を離れ、遠縁の中学教師・幸田正吾の家で暮らす中学2年生。そんな紫信のクラスへ、気弱な幼なじみの奥才蔵が転校してくる。彼は幼い頃に交わした“紫信を守る”という約束を果たしにやってきた忍者だった。

仲村佳樹「スキップ・ビート!」
2002年連載開始
仲村佳樹「スキップ・ビート!」

オシャレひとつせず、日々バイトに精を出していた少女・キョーコは、幼なじみの人気歌手・不破尚に捨てられたことから、復讐を誓い芸能界を目指す。次第に演劇の面白さに目覚めていくキョーコは、人気・実力ともに芸能界トップクラスの俳優・敦賀蓮らとともに成長していく。現在も花とゆめで連載中。

樋口橘「学園アリス」
2002年連載開始
樋口橘「学園アリス」

特別な天才しか入学できないエリート校・アリス学園を舞台にした、天真爛漫な関西弁の少女・蜜柑のファンタジーコメディ。スピンオフとなる「歌劇の国のアリス」も全3巻で刊行中。

椿いづみ「俺様ティーチャー」
2007年連載開始
椿いづみ「俺様ティーチャー」

埼玉を統一した不良女子・真冬は、学校を退学になったことをきっかけに、転校してキラキラ女子高生として出直すことに。早坂くんという初めての友達もできて順風満帆のはずが、幼なじみにして担任の鷹臣に翻弄される毎日で……。現在も花とゆめで連載中。

鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」
2008年連載開始
鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」

家を失った女子高生・桃園奈々生と、狐の神使・巴衛のラブストーリー。土地神となった奈々生のもとには天狗、ナマズの妖怪、白蛇の神使など妖怪が次から次へとやってきて大忙し。次第に仲を深めていく奈々生と巴衛だが、2人の前には数十年で死んでしまう人間と長命な妖という壁が。禁忌の恋が選び取る未来とは。

草凪みずほ「暁のヨナ」
2009年連載開始
草凪みずほ「暁のヨナ」

舞台は建国神話として四龍伝説が伝わる高華王国。15歳の王女・ヨナは優しい父王のもとで大事に守られていたが、いとこのスウォンが謀反を起こし王を殺害。ヨナは幼なじみで護衛のハクとともに城を追われてしまう。逃亡の途中で神の言葉を得たヨナは、四龍伝説に登場する四龍の戦士を探す旅に出る。現在も花とゆめで連載中。

2000年代はほかにこんな作品も!
  • こうち楓「LOVE SO LIFE」
  • サカモトミク「ナデシコクラブ」
  • 高尾滋「ディア マイン」
  • 日高万里「V・B・ローズ」
  • 福山リョウコ「悩殺ジャンキー」
  • 望月花梨「スイッチ」
  • 松月滉「幸福喫茶3丁目」

2010年代

TOPICS
2012年
  • 花ゆめonline配信開始
  • 鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」TVアニメ化
2013年
  • 花とゆめコミックスが新デザインに
    花とゆめコミックスの新デザイン告知ビジュアル。

    1975年の創刊ラインナップから2013年まで、花とゆめコミックスのデザインは上部に赤・白・青のトリコロールカラーラインと赤字の作品タイトル、その下の四角い枠の中にイラストという形式で統一されていた。小さくなったものの、トリコロールラインは新デザインでも健在。イラストと作品ロゴが全面にあしらわれている。

2014年
  • 花とゆめ創刊40周年、通巻1000号達成
    花とゆめ2014年11号、19号。

    40周年と通巻1000号を記念し、「それでも世界は美しい」「暁のヨナ」「神様はじめました」の3つのステージイベントを行った「花とゆめ★アニメ祭」、花ゆめ作品をモチーフとしたフードやドリンクを提供したナンジャタウンとのコラボイベント、アニメイト池袋本店での複製原画展などが開催された。

  • 椎名橙「それでも世界は美しい」TVアニメ化
  • 草凪みずほ「暁のヨナ」TVアニメ化
2015年
  • 花ゆめonlineがLaLaメロディonlineと合体し、花LaLa onlineに
  • 鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」舞台化
2016年
  • 草凪みずほ「暁のヨナ」舞台化
  • 美内すずえ「ガラスの仮面」のスピンオフアニメ「3ねんDぐみ ガラスの仮面」放送
2017年
  • 福山リョウコ「覆面系ノイズ」TVアニメ化&実写映画化(主演:中条あやみ)
    花とゆめ2017年24号

    花ゆめで初めて、実写映画作品が表紙を飾った。

2018年
  • 花とゆめの電子版が配信スタート
  • 赤瓦もどむ「兄友」実写映画化&ドラマ化(主演:横浜流星)
2019年
  • 花とゆめ創刊45周年
  • 師走ゆき「高嶺と花」ドラマ化(主演:高杉真宙)
  • 高屋奈月「フルーツバスケット」全編TVアニメ化

主な作品

椎名橙「それでも世界は美しい」
2012年連載開始
※2009~2011年に読み切りとして3回登場

椎名橙「それでも世界は美しい」

雨を降らせる能力を持つ雨の公国の第4公女・ニケは、嫌々ながらも国のため晴れの大国の太陽王・リヴィウス一世に嫁ぐことに。即位して3年で世界を征服したリヴィウスは、なんとまだ子供で……。現在も花とゆめで連載中。

惣司ろう「忘却の首と姫」
2012年連載開始
惣司ろう「忘却の首と姫」

小国のお姫様リリアが嫁いだのは、強い魔力を持ち誰もが恐れる“首なし王”。文字通り首がない王様と、彼にまっすぐな思いを向ける15歳のリリアのファンタジーが展開された。2014年に惣司ろうが胃がんで死去したため、本作は未完のまま終了した。

福山リョウコ「覆面系ノイズ」
2013年連載開始
福山リョウコ「覆面系ノイズ」

歌が大好きな少女ニノは、幼なじみで初恋の相手であるモモと、作曲が得意な少年ユズ、それぞれと幼い頃に離れ離れになってしまう。2人と交わした約束を胸に、また会えると信じて歌い続けてきたニノ。音楽に青春をかける3人が高校生になったとき、片思いだらけの物語は動き出す。

ミユキ蜜蜂「なまいきざかり。」
2013年連載開始
ミユキ蜜蜂「なまいきざかり。」

バスケ部マネージャーの由希と、生意気な後輩男子・成瀬の青春ラブコメディ。成瀬に弱みを握られ、強引に振り回されるうちに、由希はいつの間にか成瀬を意識するように。花とゆめには珍しい、大人な展開も見どころの1つ。現在は物語の舞台を高校から大学に移して連載中。

音久無「黒伯爵は星を愛でる」
2013年連載開始
音久無「黒伯爵は星を愛でる」

つらいことがあっても笑顔を絶やさずにいた花売りの少女・エスター。ある日、エスターのもとに爽やかな伯爵が現れる。「あなたは今日から私の花嫁です」とエスターを屋敷に連れ帰った彼は、いきなり黒い性格を出して……。半吸血鬼の少女と、吸血鬼ハンターである伯爵のラブストーリーが展開された。

師走ゆき「高嶺と花」
2014年連載開始
師走ゆき「高嶺と花」

父の勤め先の御曹司・才原高嶺とのお見合いに、姉の身代わりとして出席した女子高生・野々村花。高嶺の横柄な態度にブチ切れたため当然破談と思いきや、高嶺が「お前を気に入った」と言い出し連れ回されるように。大人げない高嶺の態度にムカついたり、笑ったり、惹かれたり。現在も花とゆめで連載中。

幸村アルト「コレットは死ぬことにした」
2014年連載開始
幸村アルト「コレットは死ぬことにした」

薬師のコレットは、仕事がハード過ぎて井戸に飛び込んでしまう。落ちた先は冥府。そこでイケメンだが頑固な冥王ハデスに出会い、彼の治療をすることに。おてんばな薬師の冥府ロマンスが繰り広げられる。現在も花とゆめで連載中。

赤瓦もどむ「兄友」
2015年連載開始
赤瓦もどむ「兄友」

いまどきの恋愛観についていけない女子高生・七瀬まいと、まいの兄の友人・西野のウブなラブコメディ。ある日まいは、壁が薄いため会話が筒抜けな隣室から聞こえてきた「妹さん… 可愛いな」という西野のセリフに動揺してしまい……。奥手な2人の恋の行方は。

2010年代はほかにこんな作品も!
  • 鈴木ジュリエッタ「忍恋」
  • sora「墜落JKと廃人教師」
  • 高屋奈月「リーゼロッテと魔女の森」
  • 千歳四季「蒼竜の側用人」
  • 堤翔「フラレガール」
  • 友藤結「贄姫と獣の王」
  • 日高万里「天使1/2方程式」
  • 平間要「ぽちゃまに」
  • モリエサトシ「星空のカラス」

※連載開始年は、基本的に花とゆめ本誌で連載がスタートした年数を記載。

※年表に一部間違いがありました。お詫びして訂正いたします。


2024年4月25日更新