コミックナタリー PowerPush - TVアニメ「電波教師」

オタク教師が猛る異色学園ドラマ、TVアニメ化 神谷浩史が語る「YD」の演じ方

4月4日より読売テレビ・日本テレビ系にてオンエアされる、東毅原作によるTVアニメ「電波教師」。原作は週刊少年サンデー(小学館)にて連載されている学園マンガで、「やりたいことしかできない(YD)病」を自称する元ニートのオタク教師・鑑純一郎が、悩みを抱えた生徒たちを破天荒な授業で救っていく姿を描いている。

コミックナタリーではアニメの放映に先駆け、主人公の鑑純一郎役を演じる神谷浩史を直撃。他に類を見ない「YD」教師を演じることに対する思いやアフレコ中のエピソード、自らの学生時代に出会った面白い教師についても聞いた。

取材・文/安井遼太郎 インタビュー撮影/笹森健一

 
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鑑は本当にダメ人間だなと

──神谷さんが演じられる鑑純一郎先生は、元ニートのオタクでありながら、悩みを抱えた生徒たちを破天荒な授業で救っていくという役柄です。まずは神谷さんが、鑑先生役に決まった際の感想から聞かせていただければと思うんですが。

神谷浩史

「電波教師」は最初に、放送時間帯が夕方だということを聞いていたので、原作マンガを読んだときに「へえ、この内容で夕方にやるんだ」と思いまして。僕がその主役をやらせていただけるとのことで、非常にやりがいのあることだと感じました。

──「この内容で夕方にやるんだ」と驚かれた部分はどこでしょう?

この作品はすごく乱暴な言い方をしてしまうと、いわゆるハーレムものに分類されると思うんです。主人公の男性がいて、その周りにヒロインがいっぱいいて。ただ主人公が「YD(やりたいことしかできない)病」という、かなり特殊な性格の持ち主で、それでもって生徒たちの悩みを救っていくという。単なるハーレムものにはならない、夕方にやるだけの魅力があると感じましたね。

「がんばらないでください」と指示を受けた

──主人公の鑑先生に対する第一印象はどのようなものだったんでしょう。言ってみたら、すごく社会不適合者というか、ダメな人だと思うんですが。

いや、僕もダメ人間だなと思いましたよ。本当に……ダメ人間だなと。本当に、それ以上でも以下でもないですよね(笑)。

──2回言うほど(笑)。演じられる際に、監督から受けたリクエストなどありますか。

監督からは、最初に「がんばらないでください」という指示をいただきました。

TVアニメ「電波教師」より鑑純一郎。(c)東毅 / 小学館・読売テレビ・A-1 Pictures 2015(c)東毅 / 小学館・読売テレビ・
A-1 Pictures 2015

──「がんばらない」と言いますと。

鑑は原作だと、口を大きく開けて怒鳴っているコマが非常に多いんですね。でもアニメーションで普通にそれをやろうとすると、ただずっと怒鳴っている人になってしまうんです。そこで彼については、比較的無気力な状態と普通の状態、そしてすごくテンションが上がっている状態の3つだけで捉える感じにして、よりピーキーに、変人に映るように仕向けたいと。

──普通の状態から一気にテンションを上げるのは難しそうです。

脚本にも「ここでスイッチが入ります」っていう指示がト書きで書いてあったりするんですよね。なので演じる僕としても、指示があるからには何か意味があるはずだと思ってグンとアクセルを踏むんですが、やはりそれが結構大変で。

──演じられる上でほかに難しいところや、気にされている部分はありますか。

そうですね……実はアニメでは、エピソードの最初の「授業を始める」というのと、終盤での「これにて今日の授業は終わり」という2つのセリフを、決めゼリフのように機能させたいというのがあって。

──原作にもそういうセリフはところどころ出てきますが、決めゼリフ、といった趣きではありません。

ええ。そこは印象的に響くように、アニメーションの絵づくりでも、そして僕のほうでも気にしてやらせていただいているつもりです。

TVアニメ「電波教師」2015年4月4日放送開始 毎週土曜日17時30分~(一部地域を除く)

TVアニメ「電波教師」

17歳にして「ネイチャー」と「サイエンス」に論文が掲載された若き天才、鑑純一郎。
だがそれも昔の話。今では無職で引きこもりのオタク青年となってしまった。鑑本人は自分はYD(やりたいことしかできない)病なのだと言うが、そんな方便が通るはずもなく、見かねた妹の純音が、鑑の母校に非常勤講師として働けるよう計らった。
かくしてムリやり高校教師となった鑑は、個性豊かな生徒たちと出会い、そして、一見メチャクチャに思える型破りな「授業」で生徒達を導いていく……。

キャスト
  • 鑑純一郎:神谷浩史
  • 鑑純音:松井玲奈
  • 叶美奈子:雨宮天
  • 柊暦:三森すずこ
  • 桃園マキナ:大西沙織
  • 千波花音:日高里菜
  • 式島切子:田所あずさ
  • 天上院騎咲:佐倉綾音
  • 荒木光太郎:豊崎愛生
スタッフ
  • 原作:東毅「電波教師」(小学館「週刊少年サンデー」連載)
  • チーフプロデューサー:諏訪道彦
  • プロデューサー:米倉功人
  • 監督:佐藤真人
  • シリーズ構成:前川淳
  • キャラクターデザイン:杉本功
  • 音楽:高田龍一(MONACA)
  • 制作:読売テレビ / A-1 Pictures
神谷浩史(カミヤヒロシ)

1月28日生まれ。千葉県出身。A型。様々なキャラクターを持ち前の透明感のある声で演じる実力派声優。第2回声優アワードサブキャラクター男優賞に続き、2009年の第3回声優アワードでは主演男優賞とパーソナリティ賞を受賞し、声優アワード史上初の主要3冠を獲得。また、「化物語」阿良々木暦役で東京国際アニメフェア2010、第9回東京アニメアワード個人賞(声優賞)を受賞。声優業だけでなく、ラジオパーソナリティとしても活躍中。