「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2026」男性・女性・異世界部門賞の受賞作6タイトルを担当編集者がプレゼン (3/3)

異世界部門賞

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」
原作:美袋和仁、п猫R/漫画:栗原一実
スクウェア・エニックス

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」原作:美袋和仁、п猫R/漫画:栗原一実

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」原作:美袋和仁、п猫R/漫画:栗原一実

OLの相模千尋は仕事帰りに事故に遭い異世界の国の第8王女として目を覚ます。まだ幼いながら国王から捨てられた王女は、飢えにより死の淵を彷徨っていた。そんな彼女に手を差し伸べてくれたのは、料理人のアドリスと料理長のドラゴ。心優しいドラゴのもとでチィヒーロという名前で養子として育てられることになった王女は、その恩を返すために厨房で野菜の皮むきや洗い物を手伝う“小人さん”として密かに働くことを決意する。

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担当編集者・山本由樹氏(マンガUP!編集部)コメント

Q. 受賞した感想をお聞かせください。

大変名誉な賞をいただけて本当にうれしいです。小人さんは美袋先生の素晴らしい原作とп猫R先生の美しいキャラクターデザイン、そして栗原先生のマンガ力がうまく嚙み合って、ベストなハーモニーで成立している作品だと思います。マンガの編集に関わっているのは「チーム小人さん」という複数のマンガ担当編集者と、原作小説担当編集者。みんなの力を合わせて、今後も先生方から生まれる「小人さん」の魅力を、多くの人に楽しんでいただけるよう力を尽くしていきたいと思っています。
栗原先生からも熱いコメントをいただいていますので、そちらを御覧ください!

Q. 「電子コミック大賞」にどういった印象を持っていますか?

国内最大級の電子コミックストアであるコミックシーモアさんの電子コミック大賞ですから、それだけ多くのマンガファンの方に読んで頂き、選んでいただいたということで、作家の先生方にとっても編集にとっても、大きな喜びです。
コミックシーモア様には分冊版を大きく展開していただいていて、それがマンガUP!での連載で読んでいただいているファンの方や、コミックス派のファンの方に加えて、第3のファン層を作っていただいており、より多くの方に届けていただいていると実感し、感謝しています。
栗原先生もコミックシーモアさんでの受賞を大変に喜ばれておりまして、せっかくなので栗原先生の声もお届けします。
「とても驚き、光栄です! 電子書籍を購入しているプラットフォームでは一番、よく使っているのがコミックシーモア様なので、そういう意味では一番思い入れがあるコミックシーモア様で、こんな素晴らしい賞をいただけて、喜びもひとしおです!」

Q. 「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」の推しポイントはどんなところでしょうか。

推しポイントは、お城の片隅で空腹の中、たった1人で目覚めた小人さんが、“お父ちゃん”ドラゴの大きな愛によって救われ、今度は小人さんが会う人会う人に幸せを配り、その人たちに愛されていくところでしょうか。

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第6話より。

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第6話より。

私は、男の子のザックにとても感情移入しておりますが、例えば、最初、世を呪い、人を恨んでいたザックが、周囲の人々の親切や、まごころによって助けられていたんだと気づくシーン(第6話)。原作を読んだ時に、自分自身もこういう経験がありましたので、とても心に響きました。ネームのタイミングだったと思いますが、このときのザックと同じような悩みを抱えるある青年詩人の手記を紹介したりして、ザックの気持ちの変化について話し合ったりもしました。

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第6話より。
「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第6話より。

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第6話より。

Q. 制作時の裏話や先生との印象的な思い出を教えてください。

栗原先生とは、同じ関西出身で、あるマンガ関係の集まりを通じて、だいぶ前からお知り合いだったのですが、仕事をお願いしたりすることはありませんでした。
今回、小人さんのコミカライズをするということになったときに、「この人しかない」と思って、まず最初にお声がけしました。
栗原先生も原作を一読されて「絶対やりたいです」と言ってくださいまして……ちょっと大げさかもしれませんが、運命的なものを感じずにはいられませんでした。栗原先生で本当によかったと思います。

Q. ぜひ読んでほしいというエピソードや話数、シーンはどこでしょうか?

ある出来事があって、小人さんが心身のバランスを崩して寝込んでしまった。このとき、ザックは受けた恩を返すために立ち上がります。小人さんがつぶやいた、わずかな情報を頼りに、聞いたことも作ったこともない「ある料理」を作るんですが、ここもオススメシーンです(第8話)。

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第8話より。

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第8話より。

ザックは最初、自分1人の力でそれをやろうとするのですが、自分の非力さを認めて、年長の兄貴分、アドリスの助力を素直に受け入れることができるようになる。そのあとも、大変な失敗してしまったとパニックになりかけるのですが、アドリスの「大丈夫だ」の一言と、その笑顔に救われる。誰しも、大人になる過程の中で、そういう経験があるのではないかと思います。この場面のアドリスの笑顔は、とても大事なポイントだと思ったので、「1話の最初に、小人さんに見せたのと同じ笑顔で!」と栗原先生にお願いした記憶があります。

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第8話より。

「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」第8話より。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」
コミック:桜乃みか/原作:琴子
一迅社

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」コミック:桜乃みか/原作:琴子

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」コミック:桜乃みか/原作:琴子

ある日気づいたら、昔読んだ小説の悪妻キャラ・イルゼになっていた少女。イルゼは小説の主人公であり夫でもあるギルバートとヒロイン・シーラの邪魔をする役どころで、最終的には悪事がバレて娼館落ちという結末をたどる運命にあった。そんな未来を防ぐために円満な離婚をしようと決意したイルゼだったが、ギルバートはなぜか離婚に応じてくれず……。

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担当編集者・K氏(ゼロサム編集部)コメント

Q. 受賞した感想をお聞かせください。

いつも作品を応援してくださる皆様、そして今回投票してくださった皆様、本当にありがとうございます。 受賞をお伝えした際は、おふたりとも驚かれながらも本当に喜んでいらっしゃいました。普段から先生方にとって、読者の皆様から届くお声こそが何よりの原動力になっています。今回の受賞を通じて、作品がこれほど多くの方に届いているのだと改めて実感することができ、制作陣一同、喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。

Q. 「電子コミック大賞」にどういった印象を持っていますか?

まさに「みんなが選ぶ!!」という言葉を象徴するように、読者の皆様おひとりおひとりの投票によっていただく、本当に特別な賞だと考えています。
また、受賞自体が光栄でうれしいことはもちろんですが、まだ本作を知らない読者の皆様に作品を見つけていただける、大きなチャンスの場でもあります。
先生方にとっても、今回の受賞は執筆のさらなるモチベーションとなり、読者の皆様の応援を直接肌で感じられる素晴らしい機会となりました。 この栄誉を糧に、改めて気を引き締めてよりよい作品をお届けできるよう邁進してまいります。

Q. 「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」の推しポイントはどんなところでしょうか。

推しポイントは、ヒーローのギルバートがイルゼに心奪われていく過程です。 序盤の突き放すような冷たい態度から一転、イルゼの優しさに触れ、無自覚に心を開いていく姿にはぜひ注目していただきたいです。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第9話より。
「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第9話より。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第9話より。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第9話より。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第9話より。

イルゼを憎んでいるはずなのに、令嬢に冷たくされて落ち込む彼女を放っておけず、思わず手を差し伸べる。そんなギルバートの優しさが滲むシーンには、思わずドキドキしてしまいます。(ここのシーンは、とにかくお顔も最高にカッコよく、あまりにも王子様ですよね……!)
今はまだ戸惑いや復讐心が入り混じっていますが、ここから第1話冒頭のあの甘い表情へとどう繋がっていくのか。2人の絶妙な関係性の変化を、どうぞ一緒に見守ってください!

Q. 制作時の裏話や先生との印象的な思い出を教えてください。

実は当初、おふたりとはまったく異なるジャンルの企画を構想していました。紆余曲折を経て異世界ジャンルでの制作が決まり、結果として異世界部門での受賞をいただけたことは、今思えば運命的だったと感じています。
そんな始まりでしたが、特に思い出深いのは立ち上げ時期のワクワク感です。琴子先生との最初の打ち合わせで物語の概要を伺った際、その面白さに「この作品をはやく読みたい」と胸が高鳴りました。その後、桜乃先生から届いた第1話の原稿があまりに美麗で、琴子先生と一緒にゲラを囲みながら大盛り上がりしたのをとてもよく覚えています。 面白い物語を紡ぐ琴子先生、そしてそれを最高の形に描き出す桜乃先生。おふたりが互いの才能を尊敬し合っているからこそ、ストーリーと作画がぴったり噛み合って、今の素晴らしい作品クオリティにつながっているのだと思います。

Q. ぜひ読んでほしいというエピソードや話数、シーンはどこでしょうか?

ぜひ読んでいただきたいのは、主人公のイルゼと本来のヒロインであるシーラのキスシーンです! 美少女2人でいっぱいの画面はあまりにも麗しく、なんだかいい匂いが漂ってきそうですよね。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第5話より。
「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第5話より。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第5話より。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第5話より。
「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第5話より。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第5話より。

コミックス1巻の引きとしてこれ以上ない衝撃ですが、琴子先生から「ここは思い切ってキスさせよう」とご提案いただいた際、その構成の妙に改めて先生の天才さを痛感しました。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第5話より。

「公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください」第5話より。

異世界恋愛ものでヒーローの出番が少ない回を作ることへの不安もありましたが、蓋を開けてみれば読者の皆様の反応は驚くほど前向きでした。「本来のヒロインがライバルじゃないのが新鮮」「百合の2人が天使すぎる」というシーラ応援派の声もあれば、ギルバートに対して「シーラに負けないようがんばれ!」と叱咤激励が飛ぶことも(笑)。常識を覆す展開を、読者の皆様が一緒に面白がってくださっているのが本当にうれしいです。