コミックナタリー PowerPush - 小説版「青の祓魔師」
人気キャラの意外な一面が垣間見えるノベライズ キャラクター解説付きで徹底解剖
第3章「いつかのメリークリスマス」
勝呂、志摩、子猫丸らがまだ幼稚園児の頃。貧乏寺の息子とののしられ、クリスマスパーティもろくにできないだろうと煽られて怒った勝呂は、クリスマスのことをよくわからないままにパーティを企画する。そこに志摩の兄・金造まで加わり、ケーキやシャンパン、ツリーを集めるため奔走するが……。ファンからの人気が高い京都組の、幼き頃を描いたエピソードだ。
〈登場キャラクター〉
- 勝呂竜士（すぐろりゅうじ）
- 京都の由緒ある寺の息子。「青い夜」と呼ばれる事件以降、寺は「祟り寺」として衰退していたが、明陀宗のことは誇りに思っている。真面目だが感情的な性格で、寺のことを金持ちの園児にバカにされ、売り言葉に買い言葉でクリスマスパーティをしてみせると大見得を切ってしまう。
- 志摩廉造（しまれんぞう）
- 勝呂の父である和尚の弟子。面倒臭いことが嫌いでひょうひょうとした性格。勝呂のことを「坊」と呼ぶ。挑発にのせられてしまった勝呂を非難するも、パーティのために奔走する。
- 三輪子猫丸（みわこねこまる）
- 志摩と同じく、勝呂の父である和尚の弟子。心優しく温和な性格だが、勝呂と同じく寺をバカにされて激しく怒る。
- 志摩金造（しまきんぞう）
- 廉造の兄。祓魔師である一方、バンドのボーカルも務める。ケンカっぱやく、頭の出来は勝呂いわく「燐並み」。物語では、勝呂、廉造、子猫丸とともにクリスマスパーティをするべく、さまざまなアイデアを提案する。
PICK UP！このキャラが活躍する原作のシーン
第19話「酔いどれ息子」（単行本5巻収録）
シュラが間違って渡してしまった缶チューハイを飲んだ勝呂は、酔った頭で昔のことを回想する。「祟り寺」と呼ばれ、どんどん寺から門徒が減っていくなか、明陀宗が正十字騎士團に所属するまでが描かれる。幼い勝呂、志摩、子猫丸が仲良く遊んでいる描写も。
第4章「地の王より愛をこめて 」
メフィスト・フェレスの弟にして「地の王」である悪魔・アマイモン。恐ろしい強さとは裏腹に、子供のような無邪気さを持つ彼の知られざる日常が描かれる。メフィストの大事な魔女っ子フィギュアを壊してしまったアマイモンは、なんとか代わりになるフィギュアを手に入れようとするが……。
〈登場キャラクター〉
- アマイモン
- 悪魔の王族・八候王（バール）のひとりであり「地の王」の名を持つ。ペットは鬼（ゴブリン）のベヒモス。メフィストから渡された「無限の鍵」を使って虚無界と物質界を行き来し、日本各地を観光している。
- メフィスト・フェレス
- ヨハン・ファウスト5世を名乗る正十字学園理事長、かつ祓魔塾の塾長。アニメ、ゲームなどが好きなオタクである。
PICK UP！このキャラが活躍する原作のシーン
第13話「やさしい事」（単行本4巻収録）
林間合宿に来ていた祓魔塾生たちだが、アマイモンが燐を狙ってやって来る。しえみたちにも残虐な攻撃を仕掛けるなど、アマイモンの性格が伺えるエピソードだ。淡々としているが、志摩に笑われたり勝呂に無視されたりすることで逆上する場面も。
小説版第1弾「ウィークエンド・ヒーロー」も発売中！
第1章「ウィークエンド・ヒーロー」
中学生の雪男は兄に悟られないよう祓魔師の仕事をこなす日々。ある日、チャリティーコンサートのボランティアをすることになった燐と雪男の前に、悪魔に寄生された男が現れる。
作品解説
燐と雪男がまだ幼い頃の物語をはじめ、勝呂たちがクリスマスに起こした騒動や、柔造と蝮が正十字学園に通っていた頃など、本編では語られなかったエピソードを収録した小説第2弾。
- 「青の祓魔師」劇場版 / 2012年12月28日（金）全国東宝系にて公開
- 「青の祓魔師」劇場版
あらすじ
11年に一度の祝祭を前に、高揚感と喧騒で溢れかえる正十字学園町。悪魔の侵入を防ぐため、祓魔師たちは結界張り替えに勤しんでいた。一方、暴走する幽霊列車（ファントムトレイン）の退治にあたった奥村燐は、任務の途中、少年の姿をした幼き悪魔に出会う。
加藤和恵（かとうかずえ）
1980年7月20日生まれ。東京都在住。赤マルジャンプ2000年SUMMER（集英社）に掲載された「僕と兎」でデビュー。2005年、月刊シリウス創刊号（講談社）より「ロボとうさ吉」を連載。その後、ジャンプスクエア（集英社）に活動の場を移し、同誌2009年5月号より「青の祓魔師」を連載開始。2011年4月にはTVアニメ化を果たす。
