五反田団・前田司郎「迷子になるわ」がフランスへ、人生の迷子になる女描く

五反田団・前田司郎の作・演出による「迷子になるわ」が、11月16・17日にフランスのTheatre de Nimesにて上演される。

東京に住む30代の女・鈴木ミチルは“人生の迷子”になっていたが、ひょんなことから今はもう会うことのない元カレや、生まれる前の自分の子供、生まれることのなかった実の姉に巡り会い、やがて自らの人生に折り合いをつけるべく生きて行くことを決意する。

2010年に「フェスティバル / トーキョー」の演目として初演された後、福岡公演、ロンドン、ニューヨークでのリーディング公演、シンガポール、パリでの本公演と上演を重ねてきた本作が、ふたたびフランスへ。作品を通し具現化させた、「問題や悩みがあればそれを解決すればいいが、漠然とした不安からはどう抜け出せばいいのか」という感覚は、いずれの都市でも共感を呼び好評を博した。出演者には前田に代わり黒田大輔が加わる。