目での表現にこだわった「TWO ROSES」

──カップリングには珠理奈さんと玲奈さんによるユニット「キネクト」の楽曲「TWO ROSES」が収録されます。この曲もまた、これまでにないタイプのものですね。

松井　はい。自分の中ではボーカロイドみたいな曲だなと思っていて、大好きなんです。振り付けの際に「無表情、無機質なイメージで、いつもみたいに笑ったり悲しい表情をしたりしないで」って言われて、珠理奈と2人でどうすればいいんだろうって悩んだ結果、目で表現するしかないと。2人で振り付けも合わせなきゃいけないしすごく難しい曲なんですけど、これでまた新しい一面をファンのみなさんに観ていただけたらうれしいです。

──ビデオクリップもまた衝撃的で。観てるうちに、どんどん違うイメージのカットが入ってきて、そこでまたビデオの世界に引き込まれるんですよ。

松井　すごくアーティスティックなビデオクリップだと思います。現実っぽくない感じがすごく曲に合っていて。でもちょっと怖いんです（笑）。

矢神　うん、観たけどちょっと怖かった。でも私も芸術的だなって思います。

松井　これまでの人生でしたことのない体験をたくさんさせてもらって、すごく貴重な経験になりました。

──全身真っ赤になってましたしね（笑）。

松井　あれはたぶん、残りの人生であと1回やるかやらないかだと思うので、すごく楽しかったですよ（笑）。怖くても観てもらえたらうれしいです（笑）。

新作は、いろんな気分に合わせた選曲ができるCD

──シングルにはこのほかにも、白組・紅組という新しいチーム分けで歌った曲が入っています。みなさん4人とも紅組ですが、「青春は恥ずかしい」の聴きどころを教えてもらえますか？

松井　「女の子らしさ」と「勢い」かな。

──確かに、白組の「コスモスの記憶」とは違った元気なノリがありますね。

矢神　ノリは「１！２！３！４！ ヨロシク！」に近いかも。でも、ちょっと背伸びしてる印象で、今どきの高校生が毎日を楽しんでる感じが、勢いの中にあふれてる曲だと思います。

──劇場盤にはメンバー全員で歌っている「そばにいさせて」という曲も収録されています。聴いていて心に染み入るようなバラードで、コンサートのエンディングみたいな雰囲気も少しあるし。

向田　確かにそんな感じですよね。

──これはいつかコンサートで聴いてみたいです。

松井　私たちも早くみなさんに生で聴いてもらいたいと思ってます。

──今回の5曲の中には新しいSKE48の魅力が詰まった曲があったり、従来のSKE48らしい曲があったりで、このシングルでまた新たなファンを開拓できるかもしれませんね。

松井　寒いときには「１！２！３！４！ ヨロシク！」を聴いてあたたまってもらったり、ちょっと人恋しさを感じたいなと思ったら「コスモスの記憶」を聴いたり、本当にいろんな気分に合わせた選曲ができる、バリエーション豊かなCDになってると思います。

矢神　街ですれ違った人が「１！２！３！４！ ヨロシク！」 を歌ってくれてたらうれしいですね。あと、紅白歌合戦にぴったりの曲じゃないですか？ ウフフフフ（笑）。

松井　確かに。そこは狙っていきたいですね。