#4 水野由結&磯野莉音のライブ・ビューイング体験レポート 花組東京宝塚劇場公演千秋楽「蘭寿とむラストデイ」ライブ・ビューイング

ライブ・ビューイング体験レポート4回目には水野由結と磯野莉音の2人が登場。今回彼女たちは宝塚歌劇 花組のトップスター・蘭寿とむのラストステージという特別な公演を鑑賞する。2人にはミュージカル「『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』~F・スコット・フィッツジェラルド作「ラスト・タイクーン」より~」と、メガステージ「TAKARAZUKA∞夢眩」の模様をライブ・ビューイングで鑑賞してもらい、豪華絢爛なステージと退団する蘭寿とむの姿を観てどんな感想を持ったのか、手書きのコメントとともに公開していく。

取材・文 / 古川朋久 撮影 / 多月宏文

写真からも伝わるトップスターのオーラ

宝塚歌劇初心者の水野と磯野。ライブ・ビューイングでの鑑賞を前に宝塚をもっと楽しむため、講師の先生を招いて今年で100周年となる宝塚歌劇の仕組みを勉強することに。まず宝塚音楽学校への入学から宝塚歌劇団への入団、初舞台から退団までの流れをレクチャーされた2人は「さくら学院の仕組みに似てる!」と自分たちと重なる部分に共感を覚える。そして花、月、雪、星、宙の5組にそれぞれ男役のトップスターが存在し、トップを中心として公演が行われていることを知ると、水野は「写真で見てもオーラがすごいですね。力強さが伝わってきます」と関心を寄せた。

次に今回退団する花組トップスター・蘭寿とむのこれまでの経歴やファンからの人気の高さ、愛称が「まゆ」であることが伝えられると、磯野は「そんなに人気の人の退団公演を観るのは緊張しちゃうかも(笑)。でもこんなにカッコいいのに『まゆさん』って呼ばれているのはビックリしました。公演を観る前に知っておいてよかったです」と心境を語った。2人はレクチャーを終え、いよいよ宝塚歌劇のライブ・ビューイングを鑑賞するため劇場へと移動する。

宝塚歌劇についてのレクチャーを受ける水野由結、磯野莉音。

蘭寿とむのラストステージに大興奮

ライブ・ビューイング会場は蘭寿とむの退団を惜しむ観客でごった返し、グッズ売り場も長蛇の列が並んでいた。2人はこの日の公演がどれほど特別なものかを改めて感じ、パンフレットを購入。公演が始まる直前までパンフレットに目を通して気持ちを高めていった。そして公演の幕が開けると、まずはミュージカル『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』が上演される。1930年代のハリウッドを舞台に、映画プロデューサーのモンロー・スター(蘭寿とむ)と亡き先妻と瓜二つの未亡人とのロマンスを描いたこの作品。夢と愛を追い求めたモンローの悲哀を蘭寿から感じ取った2人は、まぶたにその姿を焼き付けるように鑑賞する。

公演パンフレットを手に持つ磯野莉音、水野由結。

続いてきらびやかなレビューショー「TAKARAZUKA∞夢眩」が繰り広げられる。陽気なリズムで繰り広げられるダンスや蘭寿らの笑顔がまぶしいレビューを見た2人は、会場に集まった大勢の観客とともにリズムにあわせて手拍子を始める。1人ひとりの演技に魅せられたミュージカル、そして圧巻のレビューショーを体験し、改めて宝塚の奥の深さ、蘭寿とむのトップスターとしての存在感の大きさを実感した水野と磯野は惜しみない拍手を蘭寿に送り、公演本編の鑑賞を終えた。

すべての演目が終わり、いよいよ蘭寿の退団挨拶が実施される。蘭寿からこれまでの活動の思い出や感謝の気持ちが語られると、2人は「さくら学院の卒業式みたいだね」と感想を語りあった。そして最後のカーテンコールでは盛大な拍手が巻き起こり2人もそれにあわせて改めて大きな拍手を蘭寿に送った。

実に6時間にも及んだ初の宝塚歌劇鑑賞。蘭寿とむの記念すべきラストステージを観た2人はどんな感想を持ったのか、上演後のコメントと直筆の体験レポートをあわせて公開していく。

ライブ・ビューイングの会場入り口で記念撮影する磯野莉音、水野由結。

花組東京宝塚劇場公演千秋楽「蘭寿とむラストデイ」ライブ中継

花組東京宝塚劇場公演千秋楽「蘭寿とむラストデイ」ライブ中継

宝塚歌劇の花組で2011年よりトップスターを務め、不動の人気を誇った蘭寿とむのラストステージをミュージカル『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』とメガステージ『TAKARAZUKA∞夢眩』の2部構成で上演。この日をもって男役トップスターは蘭寿から明日海りおへと受け継がれ、新たなトップスターを擁した花組は、8月より、宝塚大劇場・東京宝塚劇場にてミュージカル『エリザベート‐愛と死の輪舞(ロンド)‐』を上演する。

鑑賞後の2人の感想

(上)水野由結(下)磯野莉音

水野由結

ライブ・ビューイングの会場でも中継を観ながら手拍子が行われるので、本会場にいるのと同じような雰囲気で楽しめました。ミュージカルは圧巻で、由結もいつかミュージカルに挑戦してみたいと思いました! 最後はさくら学院の卒業式みたいでウルッとしちゃいました。宝塚のことが好きになったのでまた観に行きたいです!

磯野莉音

初めて宝塚を観たんですけど、ライブ・ビューイングでもその世界観に引き込まれていきました。ストーリーもわかりやすくて、またほかの公演も鑑賞したいです。最後の蘭寿さんの言葉を聞くと、やっぱりさくら学院の卒業式を思い出しちゃいましたね。

#1

1st DVDシングル「ハートの地球」 / 2014年10月22日発売 / UNIVERSAL J
TYPE A [DVD] / 1728円 / UPBH-1370
TYPE B [DVD] / 1728円 / UPBH-1371
TYPE A 収録内容
  1. ハートの地球 Music Video
  2. ハートの地球 Dance Video
TYPE B 収録内容
  1. ハートの地球 Music Video
  2. ハートの地球 メイキング映像
さくら学院(サクラガクイン)

学校生活とクラブ活動をテーマにしたアイドルグループとして2010年に結成。成長期限定ユニットのため所属する小中学生のメンバーは義務教育終了とともにグループから卒業する決まりがある。2013年3月現在、小等部1名、中等部11名が所属。クラブ活動はバトン部 Twinklestars、クッキング部 ミニパティ、テニス部 Pastel Wind、科学部 科学究明機構ロヂカ?の4つが活動している。2010年12月に「夢に向かって / Hello! IVY」でトイズファクトリーよりメジャーデビューを果たし、2011年12月にはユニバーサルJに移籍して「ベリシュビッッ」を発表。2014年2月には「Jump Up ~小さな勇気~」をリリースし、2013年度最後のアルバム「さくら学院 2013年度 ~絆~」を3月に発表した。3月30日の卒業式では中等部3年の4名が卒業し5月5日の転入式で新たに2人の生徒が加入した。


2014年11月14日更新