“憂鬱な日々も忘れられる宴のような楽しさを、キャッチーでPOPな歌と踊りで届ける”7人組の王道アイドルグループ・UtaGe!。そのコンセプト通りのエネルギッシュなライブパフォーマンスでアイドルシーンの中で存在感を強めている彼女たちは、1月27日に東京・Spotify O-WEST、Spotify O-Crest 、club asiaで初の主催サーキットフェス「UTAGE FES vol.1」を、2月15日に東京・LIQUIDROOMで5thワンマンライブ「UtaGe! 5th OneManLive『爆宴』」を開催する。この特集では、昨年11月に新メンバー・一之瀬しずくを迎えて新体制になり「3周年ライブをZeppで開催する」という目標に向けて突き進んでいるUtaGe!にインタビュー。2024年の活動を振り返ってもらいつつ、2025年のライブに向けて意気込みを語ってもらった。
取材・文 / 土屋恵介撮影 / はぎひさこ
公演情報
UTAGE FES vol.1
2025年1月27日(月)東京都 Spotify O-WEST / Spotify O-Crest / club asia
出演者
UtaGe! / FES☆TIVE / 手羽先センセーション / のんふぃく! / かすみ草とステラ / ドラマチックレコード / 衛星とカラテア / chuLa / Palette Parade / MyDearDarlin' / NANIMONO / なみだ色の消しごむ / ラナキュラ / 群青の世界 / SITUASION/ キングサリ / SANDAL TELEPHONE / AOAO / STAiNY / ネコプラpixx. / THE ENCORE / ぜろから☆すた→と / なんキニ! / #Mooove! / AsIs / 太陽と踊れ月夜に唄え / まねきケチャ / てぃあどろっぷ! / Tohkei / selfish / みらサプ! / パラディーク / ポンコツコンポ / こみっきゅおん! / のらりくらり / ROOKEY♡ROOKEYS / JYA☆PON 2.0 / AZATOY / hakanai / ハニースパイスRe.
UtaGe! 5th OneManLive 「爆宴」
2025年2月15日(土)東京都 LIQUIDROOM
新メンバー・一之瀬しずくは人一倍真面目
──UtaGe!は昨年11月に新体制での活動をスタートさせました。
羽賀うるな はい。9月に水色担当の水瀬さちが卒業し、その後11月に新メンバーの青色担当・一之瀬しずくちゃんを迎えて、今はこの7人でがんばってます。
──では一之瀬さんの自己紹介として、自身のキャラクター、ステージでの武器、好きなアイドルなどを教えてください。
一之瀬しずく わりと人見知りな性格なんですけど、人と話すのは好きです。歌やダンスも同じで、あまり得意ではないものの、どっちも好きなんです。ステージに立ってライブをしてるときが一番自分らしくいられるし、すごく楽しい時間ですね。もともとアイドルが好きで、朝起きてすぐアイドルさんの曲を聴いたりお風呂に入りながら曲を流したりと、日常生活にアイドルの存在は欠かせません。=LOVEさんやiLiFE!さんなどかわいい王道系のアイドルが好きです。
──UtaGe!にはどういう経緯で加入したんですか?
一之瀬 私は関西出身で、もともと大阪でアイドル活動をやっていて。所属していたグループが解散したあと、東京で活動をしたくて高校生の頃に上京しました。その後、東京でもアイドルをやっていたんですがそのグループも解散して、そんな中でUtaGe!への加入のお話をいただきました。自分にとってアイドルとしてのラストチャンスかもしれないからがんばろうと思って加入しました。
──加入する前と加入後のUtaGe!の印象は?
一之瀬 加入前にYouTubeで動画を観たんですけど、楽曲がわちゃわちゃ系でライブでの煽りもすごいし、メンバーみんな元気な感じなのかな? 人見知りの私が馴染めるのかな?とすごく不安でした。でもメンバーとここまで一緒に過ごしてきて、確かにみんな元気で明るいものの、人見知りの私でも話しやすい居心地のよさがあるなと感じました。いい雰囲気のグループでよかったと思っています(笑)。
──先輩メンバーの皆さんは、一之瀬さんに対してどんな印象がありますか?
羽賀 しずくちゃんは、UtaGe!に今までいなかったタイプの女の子なんですよ。個人的には、小動物みたいなかわいい子だなと思っています(笑)。UtaGe!に新しい風を吹かせてくれてますし、新しいタイプのお客さんをUtaGe!に連れてきてくれる予感がしています。
月宮ひなり 2023年の12月31日に(葉月)みると(伊吹)うにが加入したんですけど、実際、そのときと比べてもさらに新しいファンの方が増えた気がしますね。
茜音ぱぴこ 歌の部分だと、しずくちゃんは今までのメンバーにはない声質を持っているんですよ。声がかわいくて特徴的だから、それをもっとパフォーマンスに生かせるようになったらUtaGe!がより強くなるのかなと思います。
葉月みる しずくちゃんはすごくがんばり屋さんで。私とうにが入ったときより、お披露目ライブまでの準備期間が短かったんだよね。
一之瀬 2週間で11曲覚えました。
咲乃ゆい すごい!
葉月 楽屋でもどこでもずっと練習していました。
茜音 11月のお披露目ライブのときは最後の3曲だけの参加だったんですけど、次の日の対バンからは6曲とか普通にパフォーマンスしていました。レッスン中に全員で立ち位置を確認するときには振りまできちんと覚えてきますし、もうUtaGe!の楽曲の半分くらいは踊れるようになっています。
咲乃 すごすぎるんです! ホントにがんばっていることが伝わってくるし、UtaGe!に入ってくれてありがとうございますと言いたいです(笑)。
伊吹うに しずくちゃんはホントに真面目なんですよ。楽屋でわいわい話してても、1人で廊下に行ってその日のセトリの曲を練習するんです。私はやらなきゃと思っても、話が楽しかったらずっとしゃべってるタイプなので(笑)。
一同 ちょっとー(笑)。
伊吹 だから、私も見習わなきゃいけないなとホントに思います。
羽賀 しずくちゃんが入ったことがみんなの刺激になっているなと感じます。しずくちゃんが人一倍自主練習をしていると、自分も残って一緒にやろうかなと思ったり。あと、メンバーが増えると振付やフォーメーションについて、「ここはこうしたいよね」「ここちょっと曖昧だったよね」みたいな意思統一が改めてできるんですよ。なので、レッスン中にメンバー同志で話し合う機会が増えました。
飛躍の2024年を振り返って
──ここからは2024年の活動を振り返っていただければと思います。UtaGe!にとって、アイドルシーンでの存在感を高めることができた飛躍の1年だったのではないでしょうか。
一同 いやー。
月宮 正直、メンバー的には実感がないんです。
茜音 でも確かに、年始からO-EAST、豊洲PITなど大きな会場での対バンライブに出演させていただきました。
葉月 日本武道館でのイベントにも出させていただいて。
──では、それぞれ印象深いライブや出来事を聞かせてください。
茜音 初めて夏フェスのメインステージに立てたことが一番大きかったです。2023年は「TIF」(「TOKYO IDOL FESTIVAL」)のメインステージ争奪戦で負けてしまったりもして、それまで叶わなかった目標で。「SPARK」(「SPARK 2024 in KAWASAKI」)で初めてメインステージに立たせていただけて、すごくうれしかったです。
羽賀 私は「TIF」に初めて3日間出演できたことが印象に残っています。その中でSMILE GARDENに立てたこともホントにうれしかったです。すごく暑くて大変でしたが、すべてのステージをメンバー全員でやり切って。あの3日間を経験したことで、体力も精神力も向上した気がします。
茜音 「TIF」では、私とみるとひなりの3人がコラボステージに出演させていただいんです。たくさんのアイドルさんたちとご一緒できる企画に呼んでもらえてうれしかったです。
月宮 私も「TIF」でのコラボは印象に残っていますね。お話をいただいた日からとにかく練習しました。神薙ラビッツさんの曲を歌ったんですが、なぜか私がセンターのポジションに入ることになり、ありがたいことに歌割りを多くいただけたんです。有名なグループのメンバーさんもいる中で、自分がセンターに立つという状況にすごく緊張したんですけど、結果は大成功でした。本番ギリギリまで高音のパートが出なくて不安でしたが、火事場のバカ力で突然いい声が出て、とてもいい思い出になりました。
伊吹 私はUtaGe!に加入したばかりの状態で2024年が始まったので、覚えることややることがたくさんあり、とにかく必死であまり記憶がないです(笑)。そんな中、1年を通して一番体力を使ったのが、9月に代々木公園野外ステージで開催した「4thワンマンライブ『宴と最高の夏!』」でした。ライブハウスでのワンマンと野外でのワンマンはいろいろと違って。当日はいろんなハプニングもありましたが、それをどう瞬時に解決するかとか、頭をフル回転させながらライブをしました。
月宮 当日雨が降ったんだよね。
茜音 ステージが滑るから大変でした。
伊吹 特にステージの前方が濡れちゃって危ないから、急遽ステージを狭くしたんです。でも、そういった大変な状況を乗り越えてライブをやり切って。加入してから一番楽しいライブでしたし、すごくやり甲斐を感じました。
葉月 うにと私にとっては、ナンバリングされてるワンマンはその代々木の野外ステージが初だったんです。何もわからない状態でアイドル活動が始まりましたが、その頃にはもう9カ月経っていたし、新メンバーという肩書きを下ろして自分も主体的にライブに取り組みたいと強く思って。UtaGe!の一員だという自覚を強く持って臨んだワンマンだったし、自分なりにすごく成長できたと感じました。あと、私は最初の頃ホントに歌がヤバすぎて、お母さんからも「歌をがんばらないとね」って言われていたんです(笑)。でもお母さんが代々木のライブを観に来てくれて、「歌うまくなったね」と褒めてくれました。家族がライブに来てくれたのも初めてでしたし、うれしいことがたくさんあったワンマンでした。
咲乃 私の中で印象的だったのは、5月にO-WESTで行った「UtaGe! 2周年記念ワンマンライブ『祝宴』」です。1周年のときとは違う、新しい自分でライブに臨めたんです。1周年ワンマンのときは「みんなで仲よくライブを成功させよう!」みたいな姿勢だったんですけど、2人の新メンバーを迎えて挑んだ2周年ワンマンは「ここからこのグループをもっと強くしていきたい」という気持ちがありました。実際、ステージ上でその気持ちを全部出せたと思います。ライブの中で特に感動したのが「さよならトワイライト」の落ちサビで、メンバーカラーのペンライトを掲げていたファンの皆さんが、歌詞に合わせてオレンジ色にしてくれたんですよ。そこで今までの思い出が頭の中に一気にあふれてきて。UtaGe!としてがんばってきてよかったなと強く思えた瞬間でした。
一之瀬 私はやっぱり、11月のステージデビュー(渋谷duo MUSIC EXCHANGE「UtaGe! ビックリ単独公演『愕宴』」)が印象深いです。先ほど話に出た通り私はラスト3曲だけの出演でしたが、ライブの頭からステージ袖でメンバーのパフォーマンスを観ながら踊っていたんです。ステージに出ていないのに緊張してしまって、お客さんの前で堂々と踊っているメンバーはホントにすごいな、自分もがんばらなきゃと強く思いました。そのあとステージに出てパフォーマンスした3曲については緊張しすぎてあまり覚えてないですが、自分はまだまだだという自覚があったし、サプライズでの登場だったので「ファンの方に受け入れてもらえるかな?」と不安でした。でも、パフォーマンスをしていたら不安とか全部吹き飛んで、楽しいという気持ちでいっぱいになりました。私のメンバーカラーである青色のペンライトを振ってくれているファンの方もいてうれしかったです。
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UtaGe!のオススメ曲は?