ナタリー PowerPush - 神聖かまってちゃん

メンバー全員自宅訪問! 異例の個別インタビューでバンドの本質に迫る

一部インターネットユーザーからの熱狂的な支持をきっかけとして、急速に頭角を現しつつある「神聖かまってちゃん」。今、この風変わりな名前のバンドが耳の早いロックファンや多くのアーティストたちを虜にし、「ネットカルチャー発のバンド」という枠に収まらないほどの注目を集め始めている。

神聖かまってちゃんのボーカル「の子」は、いじめを受けた学生時代の記憶や未来の見えない焦燥感をまっすぐな言葉で描き出し、その感情をポップなメロディに乗せて聴き手の胸に投げつける。楽曲はYouTubeやニコニコ動画といった動画サイト、mF247などの音楽配信サイトでメンバー自身の手によって次々と公開され、企業によるプロモーションが一切ないまま口コミだけで大きな人気を獲得するに至った。

また、このバンドはさまざまな奇行でも有名で、ノートパソコンを片手に歌いながら街中を徘徊し、警察に補導される様子も含めた一部始終をネットで生配信するなど、常軌を逸したエピソードには事欠かない。ライブでは前座ながらアンコールが巻き起こるほどの感動的なパフォーマンスを披露することがある一方で、興奮のあまり剃刀で頭を切りつけながら血だるまになって絶叫したり、楽器や機材を破壊したり、メンバー同士が殴り合いのケンカを繰り広げたりといった壊滅的なステージも多数。そんな彼らの姿を見て、ある人は「現代日本に生きる“非リア充”の代弁者」と熱狂し、ある人は「ネット配信時代の新たなバンドのあり方」と注目し、そしてある人は「狂っている」と眉をひそめる。

噂を聞きつけたナタリー編集部が彼らのパフォーマンスを初めて体験したのは2009年夏のこと。以降、何が起こるのか予想の付かないハプニング性の高いステージから目を離すことができず、現在に至るまで都内で行われたほとんどのライブに足を運び、彼らを取り巻く状況が少しずつ変わっていくのを目の当たりにしてきた。

そして、いよいよリリースされた初のCD作品「友だちを殺してまで。」に新しい時代の到来を感じた我々は、都内から2時間かけて彼らの住む千葉県に向かい、メンバー4人の自宅を訪問して異例の個別インタビューを決行した。比類なきバンド・神聖かまってちゃんがどのようにして誕生したのか。各メンバーの証言から紐解いていこう。

インタビューはこちら:の子(Vo,G)mono(Key)ちばぎん(B)みさこ(Dr)

取材・文/大山卓也・橋本尚平 撮影/平沼久奈

 
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ミニアルバム「友だちを殺してまで。」 / 2010年3月10日発売 / 1575円(税込) / PERFECT MUSIC / XQFL-1014

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CD収録曲
  1. ロックンロールは鳴り止まないっ
  2. ぺんてる
  3. 死にたい季節
  4. 23才の夏休み
  5. 学校に行きたくない
  6. ゆーれいみマン
  7. ちりとり
神聖かまってちゃん(しんせいかまってちゃん)

アーティスト写真

の子(Vo,G)、mono(Key)、ちばぎん(B)、みさこ(Dr)の千葉県在住メンバーからなるロックバンド。の子による2ちゃんねるバンド板での宣伝書き込み活動を経て、自宅でのトークや路上ゲリラライブなどの生中継、自作ビデオクリップの公開といったインターネットでの動画配信で注目を集める。2009年には1600組の応募バンドの中から選ばれ、一般公募枠で「SUMMER SONIC 09」に出演。子供の頃の暗い記憶やニートの抱える不安な感情などを美しいメロディに乗せた楽曲、予測のできない破滅的なライブパフォーマンスでファンを増やし続けている。2010年3月に初のCD作品となるミニアルバム「友だちを殺してまで。」をリリース。